週刊少年ジャンプに掲載されている、呪術廻戦 第236話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。五条が放った出力最大「蒼」が顎吐に直撃、さらに黒閃も発生し五条のボルテージは上がります。
目次
五条悟が死亡、そして戦いは続く…
五条悟と夏油傑の会話
前回は五条と宿儺の戦いに決着がつきそうになっていましたが、今回はいきなり冒頭から夏油傑が現れて五条に話しかけています。五条は最悪、といった顔つきで返事をしています。これは死んだ夏油が出てきていたり、五条が高専時代の10代の頃の外見になっていたりとある程度推測できると思いますが、ここは死んだ後の世界?のようです。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
五条は生徒に死ぬときは独りだと言っていたので、夏油が出てきては死ぬとき独りというのは嘘になってしまう、という事で、五条は俺の妄想であってくれとつぶやきます。その後、どうだった?呪いの王は?と、夏油から聞かれて、いやマジでつえーわ、と五条は答えてさらに、しかも宿儺は全力を出し切ってねえってんだから、と続けます。宿儺が全力出しておらず、さらに伏黒の十種影法術が無かったとしても勝てたか怪しい、とまで五条は言います。そして、宿儺の孤高の侘しさを誰よりも共感出来ているつもりだったから、申し訳なさすら感じてるよ、と五条は言います。五条は高専の生徒を始め、皆を大好きで寂しくはなかったが、生き物として線引きがあったのか、五条も侘しさを感じていたようです。そして、五条は宿儺に自分の全てをぶつけて戦い、その戦いが楽しかったとつぶやきます。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
五条は宿儺に自分の全てをぶつけられたようですが、宿儺は全力を出していないようなので、宿儺は自分に全てをぶつけることが出来なかった、と五条は考えていて、宿儺に申し訳なく思うと言います。夏油は五条のセリフを聞き、……妬けるねぇ、でも君が満足したならそれで良かったよ、と五条に言います。ここで、五条は第222話で最終決戦に臨む前に高専の生徒達から背中を叩いてもらっていますが、その中に夏油がいたら満足だったかもな、と五条は夏油に言います。五条の言葉を聞き、夏油は顔を伏せて笑います。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
七海と灰原も会話に加わる
そして、僕を殺すのが時間や病でなく僕より強い奴で良かったよ、と五条が話すと、高専時代の若い外見の七海建人と灰原雄が会話に入ってきます。そんな思考だから私よりは長生きできた、と七海は言いますが、灰原は誤差の範囲だと言います。七海は昔、もう五条さん1人で良くないですか、と夏油に言ったことを話し、呪術をただひたすら自分を満足させるために行使していた変態でしたから、と五条の事をかなり酷く言います。これには五条も傷ついたようで、複雑な表情をします。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
灰原は、それはみんな思ってたけど言わなかった事だよ!!と、笑顔で七海に注意しますが、五条から、お前の方がムカつく、と五条に怒られてしまいます。しかし、夏油にさっきハッキリ自分で言ってたもんねえ、とツッコまれると五条はそれ以上何も言えなくなります。それでも、あなたらしい最後でしたよ、肯定はしませんが同情します、と七海は五条に言い、五条は、そりゃどうも、と答えます。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
続いて五条は七海の最後について聞くと、冥冥におすすめの移住先を聞いた話をします。冥冥からは、新しい自分になりたいなら北へ、昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい、と助言され、七海は迷わず南国を選んだそうです。そんな後ろ向きな私が、最後に未来に掛けたんだ、悪くない最後でしたよ、灰原にも感謝してる、と七海は言います。これは虎杖に後は頼みます、と言って死んだ七海の最期を言っているんだと思いますが、七海の言葉を聞き五条は笑顔で、そっか……、とつぶやきます。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
夜蛾学長も
いつの間にかその場所にいた夜蛾正道学長に五条は、呪術師に悔いのない死なんてないんじゃなかったんですかあ!?と、叫びますが、五条の表情は笑顔です。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
天内、黒井も
さらに夏油、七海、灰原も五条の言葉を聞き満面の笑みとなります。さらに、天内理子や世話係の黒井美里もその場所にいて、やはり満面の笑みです(天内の後ろに伏黒甚爾らしき人物も立っていますが、後ろ姿なので定かではありません)。全員、死んだ人間なので、やはりここは死んだ後の世界?のようです。五条は、これが僕の妄想じゃないことを祈るよ、とつぶやきます。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
そして場面は五条と宿儺の戦いへと戻ります。五条は口から血を吐いていて、目が虚ろな状態です。おそらく五条は既に死亡していると思われます。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
宿儺が求めたのは、五条の不可侵を破るための“手本”
宿儺はそんな既に死んでいる五条に対して、一方的に話しかけています。魔虚羅の適応は一度攻撃を受けると、緩やかに解析が始まるものだったようで、時間の経過で完成するようです。その間、更に攻撃を受ければその解析時間が加速する能力のようで、一度適応した呪術に対しても解析は完結することなく、更なる適応を求めて解析は続くようです。そして、宿儺が魔虚羅に求めていたのは、五条の不可侵を破るための“手本”でした。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
この間、モニターを見ている虎杖は悲痛な表情をしていて、乙骨は今にも刀をもって宿儺の所に参戦しそうな感じですが、真希が止めています。魔虚羅が最初に適応したのは不可侵を中和無効化するように自らの呪力を変質させるものでしたが、これは宿儺には真似できないので、宿儺は次を待ちます。第234話で宿儺は「いつまで待たせるつもりだ、俺が見たいのはそれじゃない~」というセリフを魔虚羅に言っていましたがあれは、俺のように斬撃を飛ばしてみろ、という意味でなく、俺でも真似できる適応技を見せろ、という意味だったようですね。
そして二度目の適応、第234話で魔虚羅が斬撃を飛ばして五条の右腕を吹っ飛ばしたものが、宿儺が求めていたものでした。あれは斬撃を飛ばしたのではなく、術式対象の拡張だったようです。術式対象を五条悟ではなく、五条の空間 存在 世界そのものまで拡張し、それを斬る、という事を魔虚羅はやっていました。魔虚羅はあの時、斬撃を飛ばしたのではなく、五条の空間 世界ごと存在を斬っていたようです。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
五条の不可侵など関係なく、空間 世界ごと存在を分断する術式対象の拡張、宿儺はこの技を魔虚羅の“手本”を元に自分のものにしたようです。ここで五条が胴体を切断され、上半身と下半身、腕などが分断されている描写が入ります。腕も切断されているので、宿儺によって不可侵を無視して空間 世界ごと斬られてしまったようです。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
宿儺は五条を賞賛
五条悟に対して宿儺は、天晴れだ、と言い、生涯貴様を忘れることはないだろう、と五条を称賛します。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
次の相手は「雷神 鹿紫雲一」
皆が五条悟の死に衝撃を受けますが、その死を悼む暇もなく次の宿儺の相手が投入されます。次に戦地に投入されたのは「雷神 鹿紫雲一」です。宿儺は、今は機嫌がいい、頼むから興を削ぐなよ、と余裕を見せます。一方の鹿紫雲一も宿儺とやれるのが嬉しいのか、笑みを浮かべています。
© 芥見下々 呪術廻戦 236話より
まとめ
前回、五条の勝ちだ、と日下部が断言し、フラグのようなものを立てたように見えたので嫌な予感がしていたのですが、五条の死という衝撃の展開となりました。五条は死んだ後の世界?で、全力を出し切ったという事で満足しているようですが、それでも五条悟死亡にはショックを受けてしまいます。
宿儺の魔虚羅の適応の説明で判明したのですが、第234話で魔虚羅が斬撃を飛ばしていたように見えましたが、あれは術式対象の拡張だったようです。術式対象を五条本人から、五条の空間 存在 世界そのものまで拡張し、その空間 世界ごと存在を分断していました。結果として五条の腕が切断されたように見えていました。前回、虚式「茈」で魔虚羅は吹っ飛んで消滅したので、五条はこれで宿儺は自分の不可侵を破る手段がなくなったと思ったのでしょう(あくまで推測ですが)。その隙をついて宿儺は魔虚羅の“手本”を元に、空間 世界ごと存在を分断する技を五条に使用したのだと思われます。宿儺が技を使った場面が描かれていないので推測になってしまいますが、五条が宿儺に胴体を切断された経緯はこんな感じかもしれません。
そして、次の宿儺の相手は鹿紫雲一です。第190話で言っていた、一発しか使えない鹿紫雲一の術式が宿儺に通用するかですが、疲弊しているとはいえ宿儺相手には厳しそうです。温存している宿儺の切り札だけでも出させることが出来れば、乙骨や真希に繋げられそうですが…。
先週のアニメ #33の回は五条悟封印で、アニメ勢はショックを受けたでしょうが、原作勢は渋谷事変編の展開を知っているのであまりショックは受けてなかったでしょう。なのに、その原作勢の心をへし折る五条悟死亡という第236話の展開、アニメとタイミングを合わせたかのようなこの展開はかなりショックです。
次回、鹿紫雲一は術式「幻獣琥珀(げんじゅうこはく)」を開放し、宿儺を追い詰めます。
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