遅くなりました、週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第98話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。神奈備本部の結界の”受け皿”が二人いる事が判明、神奈備は毘灼のもう一人の“受け皿”を探そうとします。

対刳雲特選部隊の隊長のその後
第2巻で双城から刳雲を回収するべく登場した対刳雲特選部隊が久々の登場ですが、隊長の萩原 幾兎が部下達に自分の妖術・磁戒の砂鉄を服にぎっしりと編み込む事を提案しています。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
結果は部下、四人も殉職させてしまう
萩原の磁戒の砂鉄を編み込めば、空中戦でも余裕で萩原の磁力で身動きが取れるそうです。萩原は部下達の誰にも攻撃は当てさせないと自信を持って言いますが、張間 梓弓は荻原が先に倒れたらやばい、全員道連れ?と懸念します。しかし荻原は、俺より先に死ぬことはねえってことだ、と言い、対刳雲特選部隊の命を預かると言います。しかし、結果は四人が殉職し、一人は右腕を失い、荻原も一命は取り留めますが両足を失って戦闘不能になってしまいます。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
そして、現在の荻原は意識が戻り神奈備本部で治療を受けていますが、部下を四人も殉職させて隊を壊滅させたことで自分を責めていて、食事もほとんど取っていないそうです。具柄 一の面を無意識に妖術で動かして会話をしていますが、何もする気が起きず寝たきりのような状態です。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
具柄が既に死んでいる事実は理解しているようですが、意識が混濁していてこのような状態になってしまっているようです。荻原の世話をしている神奈備職員は、無理もない、亡くした隊員は皆10年以上の付き合いで、特に具柄とは5歳からの幼馴染だから受け入れられないんだろう、と誰も荻原を責めません。荻原の周りにあるのは部下達が衣服に編み込んでいた砂鉄で、囲まれていると皆といるみたいで安心する、と荻原は言っているようです。神奈備職員は、なかなか優秀だったが、しばらくは戦えないだろうな、と言いますが、荻原本人は食欲もわかずあれから全然食べていないようで、具柄の面に、死んじまうぞ~、と言われますが、……構わねえよ、と答えます。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
神奈備本部の敵襲が発生、萩原は?
具柄の面に、どうせなら派手に戦って死のうぜ、と言われますが、荻原は、戦う機会がねえよ、無能に回す仕事なんざねえからな、このまま朽ちるのが相応しい、と投げやりな状態です。そこに毘灼による神奈備本部の敵襲が発生、第一層が解放され、非戦闘員は至急 第三層より下層へ移動するように指示が出ます。それを聞き具柄の面は、こりゃあチャンスだな~、と喜びます。さらに前回、第97話で毘灼の中に結界の要となる“受け皿”がもう一人いる事が判明、真打の力が大きすぎて視界が乱れてしまい誰かは特定できない状況で、とにかく至急毘灼を殺すように亥猿から指令が出ます。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
今度は第93話の場面に移り、右嵐と瓶伍が神奈備の上層部隊と対峙する場面の続きとなりますが、そこに荻原が乱入してきます。荻原は部下達は国のために戦い死んだので、自分も無能隊長なりに戦って命をお前らに捧げようとします。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
しかし、荻原は右嵐の妖術で一瞬で凍ってしまい、瓶伍の魔咬の獅子舞に食われてしまいます。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
右嵐と瓶伍の妖術を砂鉄で防ぐ
しかし、荻原は砂鉄を服の中に忍ばせておいたようで、右嵐と瓶伍の妖術を砂鉄で防ぎ、凍らされ獅子舞に食われるのを阻止していました。ここで医者による荻原の状態に関する説明が入りますが、荻原は双城との戦いで岩を下半身に水中で押しつぶされて死にかけますが、意識が薄れる中で人の影を見た、具柄が陸に引き上げてくれた、と医者に証言したそうです。しかし医者に言わせると、状況から荻原を陸に上げたのは彼自身の力で、彼は精神を病み思いがけず具柄を作り出してしまったそうです。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
そんな荻原を見て大衆は“荻原はもう終わりだ”と言うかもしれないが、妖術の神髄は余計な意識を介さない玄力の自然な巡りで、自分の妖術と他人のように接している今の荻原は究極の無意識で、医者は今の荻原ほど戦闘に適している者はいないよ、と今の荻原の状態を説明します。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
戦闘の場面に戻りますが、両足を失っている荻原はすぐに倒れてしまいます。さらに食事もろくに取ってこなかった荻原は体が重く調子も悪いですが、“受け皿”がもう一人いるという言葉を思い出し、要は本命さえ殺せばいいんだろ?簡単な話だなァ、と言うと、自分の妖術を磁気共鳴画像診断、人体に強力な磁場をかけ体内の磁気的性質を利用し内部の情報を視覚化する技術のように使い、神奈備本部内の人間の体内を視覚化します。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
荻原は具柄の面に、後継者を作る予備の道具を持っているのが誰か教えるように叫びます。具柄の面は毘灼の若い男を示し、若い男は確かに予備の道具を持っていました。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
荻原は毘灼の若い男をブッ刺すように叫び、荻原の面は天井を突き破り毘灼の若い男のいる場所へと強襲します。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
具柄の面が毘灼の若い男の胴体を突き破ります。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
荻原は笑いながら、まだまだやれるぜ、おれたちはよ、と叫びます。
© 外薗健 カグラバチ 98話より
まとめ
第98話では、双城との戦いで登場した対刳雲特選部隊の隊長、荻原幾兎が再登場します。ただ双城戦では部下の四人が殉職し、一人は右腕を失い、隊を壊滅させたことで自分を責めていて何もやる気が起きない状態のようです。さらに自分も両足を失っていて戦う機会もなく、タイトルにもある通り自分を無能隊長と卑下していて、このまま朽ちるのが相応しいと荻原自身言っていました。しかし神奈備本部に毘灼の敵襲があり、荻原は強引に戦いに乱入、右嵐と瓶伍の妖術を砂鉄で防ぐと、自分の妖術を磁気共鳴画像診断のように使い、もう一人の“受け皿”を見つけ出します。自分の妖術と他人のように接している今の荻原の究極の無意識の状態だからこそ出来た技術なのかもしれませんが、これでチヒロと座村を本部に呼び込めそうです。来週はいよいよチヒロと座村が本部の戦いに参戦となりそうで、注目です。
次回は、10月27日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年48号に掲載予定です。
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発売中のコミックス9巻のネタバレ、感想も書いています。

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