ハルタ 2020年 volume 74に掲載されているダンジョン飯 64話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。狂乱の魔術師の家の前で、鳥の魔物と遭遇します。
有翼の獅子の封印を解く
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
古代魔術の核心
マルシルが狂乱の魔術師 シスルの家で見つけた本、この本に翼獅子が封印されていると推測し、ライオスは力ずくで本を開けてみようと頑張りますが全く開きません。マルシルは、封印されていると開かないのは当然、と言い本を解除できるか試してみると言います。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
マルシルは昔から古代魔術の研究に取り組んでいましたが、いつも検閲の壁に阻まれていて、核心に迫る為に迷宮に行こうと決めた過去があります。そして、この本の中身こそ古代魔術の核心と思われ、ようやくここまで辿り着けたとマルシルはソワソワしてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
マルシルの杖、アンブロシア(イヅツミが名前にあきれています)で本を覆う分厚い魔力の封を吸い上げ、薄くなったところを一気にこじ開けて本の封印を解除しようとします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
封印が解除される
どんなにライオスが力ずくで開けようとしても、ビクともしなかった本が徐々に開いていき、封印が解除されます。そして中から繭のようなものが出てきて、その繭が割れると翼が見えてきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
そして、有翼の獅子の顔と翼が見えて、無事封印が解かれます。有翼の獅子は、はじめました、でも君たちのことはずっと見ていたよ、とライオス達に語りかけます。初めて見る有翼の獅子に、みんな驚いています。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
が、ライオスたちが驚いていたのは初めて有翼の獅子に会っただけではなく、頭のみしか出てきていなことも関係しています。封印は半分しか解かれておらず、残りの半分はシスルの手の内にあると、有翼の獅子は言います。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
そして有翼の獅子は、実は時間がない、私の封印が半分だけ解けたことはシスルも気付いてた、今はファリンを伴ってまっすぐこっちへ向かっている、と言います。有翼の獅子がシスルの力を抑え時間を稼ぐので、ライオス達はファリンの対処に集中するように言いますが、ライオス以外はみんなファリンをなんとかする方法を思いつきません。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
ファリンのために、料理をする
しかし、ライオスだけはひとつ確信があってそれは、ファリンは今確実に腹を空かせているという事です。ファリンの体は今、かなりデカいですが頭部はライオス達と同じサイズです。ファリンの巨体を維持するには口やのどが小さすぎる、とライオスは言います。さらに、ファリンの歯も顎の力も肉食獣には劣り、味覚は生の血肉を拒絶するなど、巨体を維持するには適さない点が多いです。よって、今ファリンは絶対に腹をひどくすかせているという、ライオスの結論です。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
だからファリンのために料理を作り、流し込むように一気に食えるような料理に、さらにダメ押しで酒でも混ぜてやれば、ファリンはあっという間に眠ってしまうはず、とライオスは皆に話します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
が、ここで問題があって料理の為の食材をすぐに用意する必要がありますが、その心当たりの食材とは兎だ、とライオスは言います。兎の糞が家の前にころがっていたからですが、ここでライオスは迷宮の兎という、冒険者の間では知られた怪談の話をします。深層の探索にも慣れた熟練の冒険者たちでも、全員が首を失った姿で全滅するほど、迷宮の兎は強いそうです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
それを聞いたマルシルがめちゃくちゃ強い兎を想像していると、ライオスが念のためと首部分の鎧を貸してあげます。ライオスの鎧は兎に遭遇しても生き残れるという触れ込みで買ったものだそうで、念のためマルシルがつけててくれ、君が死ぬと誰も蘇生できない、とライオスは言います。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
兎狩りへ
あとどれくらいでファリンはここへ到着する?とライオスが聞くと、半日というところだろう、と有翼の獅子は答えます。半日で狩りから料理まで出来ると判断したライオスは、有翼の獅子からあまり無茶をしないでくれ、と注意を受けた後兎狩りへ行きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
ライオス達が家の前で兎を探していると、タン!という音が聞こえてきます。ライオスは、兎が不快感を覚えたり、仲間に警告する時に地面を蹴る音、スタンピングかも知れないと言い、センシとイヅツミと共に音が聞こえた方を調べに行きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
すると普通の兎が見つかります。爪も牙も翼もない、迷宮の兎とは無関係そうな兎ですが、ライオスは慎重に追い立てていきます。ライオス達が出す音を聞いて、兎は逃げ出しますがライオスは足跡をたどって追いかけます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
しかし、途中で足跡が分からなってしまい、巣穴から離されたところでライオス達が話しをしていると、兎がライオスに近づいてきます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
兎はライオスの首筋に後ろ脚を当てて、その後くるっと体を反転して兎は再び逃げてしまいます。センシが追いかけるも、兎は逃げ足が速くそのまま逃げてしまいます。センシがライオスの元に戻ってくると、ライオスはそのままその場に倒れてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
ライオスは倒れた後、口から血を大量に吐いてしまい、それを見たセンシは驚きます。再びスタンピングの音がして、センシがその方向を見ると草陰から兎が何匹もライオス達の方を伺っています。センシはあの兎の群れこそが、迷宮の兎だと叫びます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 64話より
まとめ
ついに有翼の獅子の封印を解きましたが、手に入れた本では半身の封印しか解けず、もう半分の封印は今もシスルの手の内にあるようです。さらに、シスルが半分だけ封印が解かれた事に気付いて、ファリンを伴ってこちらに向かって来ているそうです。シスルは有翼の獅子が押さえてくれるようですが、ファリンは自力で何とかする必要があります。そこでライオスは、ファリンは腹を空かせているはずだから料理を作って、それで眠らせてしまうという、ライオスらしい作戦を考えます。そのための食材に兎を選びますが、この兎がなかなか手強くていきなりライオスが致命傷と思われる、ダメージを負ってしまいます。ファリンのための料理を作るのは時間がかかりそうですが、後半日したらファリンはココに来てしまうので時間がありません。
次回、マルシル一人で迷宮の兎を捕まえようと挑みます。
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