週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第95話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。壱鬼は白羽織の人間が毘灼に与しているのでは?と懸念し、真打の封印を確かめに行きます。

薊が幽達の乱戦に参戦
今週は9巻発売目前、2号連続カラー第1弾のセンターカラーです。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
妖術師の過去
嘉仙によって妖術師の過去が語られます。漣家のような有力な妖術師一族は古くから存在していましたが、かつては裏社会でしか認知されていなかったのでその家業は水面下のみで行われていました。しかし、妖術師の存在が公になった18年前の斉廷戦争をきっかけに、妖術師の生業は活発化していきました。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
そこに秩序をもたらしたのが、戦後政府に新設された妖術師組織、我々神奈備だ、と嘉仙は言いますが、寄せ集めで歴史が浅いため、漣家のような伝統ある有力な妖術師一族は神奈備に謙(へりくだ)らなかったようです。神奈備は今もなお各地の有力な一族とは睨み合い牽制しつつ最低限の治安を守っていて、“楽座市を見過ごす”はその“最低限”の範疇だと嘉仙は言います。各地の有力な一族を神奈備の傘下に置くには、生半可な威では駄目で必要なのは“圧倒的な力”である妖刀だと嘉仙は言いますが、この議論は戦後間もない頃に散々やっていて妖刀真打は“蠱”という大罪を犯してしまい、だから封印したと壱鬼は言います。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
嘉仙は18年前の神奈備の総意に納得していなかった
それでも嘉仙は大罪を犯したのは真打ではなく剣聖の意思で、剣聖を処刑し新たなに契約者を立ててその力は利用すべきと言います。しかし、六平でさえ妖刀の奥行は正確に計り知れなかった、だから第二の蠱が起こる可能性を否定できないので、妖刀は封印し、代わりに教育を設け後進を育てている、と壱鬼は言います。しかし、嘉仙は18年前に神奈備の総意となった考えにずっと納得していなかったようで、この世には妖刀が必要だと全員に言います。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
同士は多くなかったので嘉仙は地位を維持しつつ、この日の為に身を潜めていました。そして嘉仙は、妖刀による“秩序”がもうじき始められる、とつぶやきますが、大義のようなモノを掲げておいて賊と組むとはな、と壱鬼にあきれられます。しかし、嘉仙は明るい未来のためなら色々なものを犠牲にする覚悟があると言います。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
矜持も剣聖を殺すことで道連れになる契約者も…、かつての…六平国重も、今日この場で抵抗するお前達もな、と嘉仙は犠牲にするものを列挙しながら、妖術を使用しようとします。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
薊の圧倒的な力で嘉仙を吹っ飛ばす
しかし、薊は圧倒的な力で嘉仙の顔面を殴り、嘉仙は壁まで吹っ飛ばされます。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
薊は壱鬼に嘉仙の尋問を任せ、誰が“毘灼側”の人間か残らず聞き出すように頼みます。そして、薊は頭を討(や)りに部屋を出ていきます。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
一方、真打の力を使い漆羽達を蹂躙しようとした幽ですが、剣聖によってさっそく精神を蝕まれてしまい体を思うように動かせず、掴んでいた漆羽と奈ツ基を思わず離してしまいます。頭痛も酷いようで、京羅はあれほどの満身創痍でこれを退けたのか…!!と、幽は驚きます。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
体を動かせない幽を見た奈ツ基は、今のうちか?と、攻撃しようとしますが、幽は蜈を使用します。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
幽の周りの蜈の形状をした玄力の凝縮体が周囲に放たれますが、漆羽は奈ツ基の髪を掴んで咄嗟に二人とも衝撃波から身をかわします。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
奈ツ基は、なんで髪を引っ張んだ!!と、怒りますが、漆羽は第49話でチヒロがハクリに“ムカデ”だ!と叫んでいた場面を思い出し、避け方にぴんときたようです。

ただ奈ツ基は、自分で避けれたしさっさと離しやがれ、と言って漆羽に髪を離すように言います。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
幽は、すぐに殺しに行くよ、と剣聖につぶやき、そして完全に真打をモノにしてやる、と心の中でつぶやきますが、そこに薊が扉を蹴り飛ばして部屋に現れます。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
薊は幽の望みは真打による支配だが、悪い想像ならいくらでもできると考えます。一方、薊に顔面を殴られた嘉仙は、真打の力を止めるのは無駄だと言いますが、壱鬼は肉体的に若いだけと薊は謙遜していたが、薊の妖術もかなりのもののようで、薊が必ず止めると信じます。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
薊は妖術を使用するような構えをしつつ、六平国重に安心して寝ていろと言います。
© 外薗健 カグラバチ 95話より
まとめ
第95話では、前回嘉仙が怪しそうだがミスリードの可能性もあると書きましたが、裏切り者はやはり嘉仙でした。18年前からずっと嘉仙は神奈備長官の地位は維持しつつ、剣聖を殺して新たな契約者に真打を使わせる機会を狙っていたようです。嘉仙は自分の妖術に自信があったのか、壱鬼や薊の前でぺらぺらと喋りましたが、薊に顔面を殴られて秒殺されます。次は、幽と薊の戦いになりそうですが、薊の妖術がどんなものかも興味があります。
しかし、今回は2号連続カラーの影響か、一部ラフ画のようになっていました。コミックス第9巻の作業や、カラーの作業で大変だと思いますが、外薗健先生の体調が少し心配ですね。外薗健先生、無理はなさらないように…。
次回は、10月6日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年45号に掲載予定です。
第9巻は2025年10月3日(金曜)に発売予定です。コミックスの予約はこちらからどうぞ。表紙はチヒロです。
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発売中のコミックス8巻のネタバレ、感想も書いています。

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