ジャンプSQ 2025年6月号に掲載されているワールドトリガー 252話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。志岐の過去の話から、志岐がサイドエフェクト持ちだと判明します。

目次
閉鎖環境6日目終了、最終7日目へ
水上は樫尾が言っていた、若村隊が仕事時間外にも課題をしているのでは?という話に再び言及しますが、若村隊に追いつかれる心配はないって結論でしたよね?と、照屋は水上に確認します。しかし、若村隊以外はわからへんねん、と水上は照屋に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
水上はやっていない分担課題のスクショを事前に撮っていた
今が、諏訪隊や古寺隊が同じように課題の点を貯めてるかもってことね、と水上の考えを代弁すると、そう、その場合は逆転される可能性がまだある、と水上は正直に答え、その会話を聞き照屋は驚きます。樫尾も、処理能力的に村上隊もあり得ますね、と言うと水上も樫尾に同意し、照屋が、何か対策しないと!と言いますが、水上はどこか歯切れの悪い返事をします。水上は間を置いてから話し始め、実は自分のパソコンにまだやっていない分担課題のスクショがある事を全員に明かします。今日のシミュの空き時間に水上がこっそり撮っていたようで、それを聞いた照屋は、うちも同じようなことをできるわけですね!と、嬉しそうに言いますが、水上は正直イヤだと言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
水上は、相手が時間外労働で稼ぐその対策が、『こっちも残業や』では芸がないからイヤなようです。荒船が、実際に相手が課題を溜めてるかどうか分かんないしな、と取り越し苦労の可能性も指摘し水上も同意しますが、でもやるんでしょ?残業、と今に聞かれると、結論を言うとやる、と水上は即答します。気付いたからにはやる、これが一番確実やし、新しいネタもアイデアもいらへんからな、と水上は言うと、『課題の進みで差をつける』のがうちの方針ですもんね!と、照屋も賛同し私は朝まででもいけますよ?とやる気を見せます。しかし、残業は1時まででそれ以上は明日に響く、と水上は言い、結局水上隊は1時まで全力で残業をすることになります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
ズルしたと他所から思われていると気にする細井
一方、若村11番隊では細井が、怖いわぁ~…、イヤやわぁ~……、と愚痴をこぼしていました。今日のスコアが他所から絶対ズルしたって思わてるという事を細井は気にしていて、実力で取った点だ、文句を言われる筋合いはないだろう、とヒュースは気にしないように細井に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
しかし、細井は自分の点が475点と不自然な点になった事を特に気にしていて、明日は他の人がヒュースの面倒見て!と言い、明日は席の近さの関係で半埼がヒュースの面倒を見ることになります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
モニタールームのA級隊員の会話
一方、モニタールームでは若村隊のスコアがトップ争いに影響を与えている状況を、緑川と里見が面白そうに眺めていました。若村隊が急に不自然な点を取ったせいで、関係ない古寺隊が疑われてしまい、最終日は古寺隊の『貯金で逆転』が濃厚だったが、結構際どい感じになった、と里見が分析しています。出水は水上がシミュの合間に分担課題のスクショを撮ったという事を気にしていて、シミュの合間ならまだ若村隊の6日目のスコアを見ていないので、初めから今日は残業する気だったとか?と、出水は推測しています。しかし、太刀川は水上が初めから1人で残業する気だったんだろうな、と推測し、だから水上はバレたくなくて妙に渋っていたのか、と出水は水上の態度に納得します。今と荒船は気付いてそうだけど触れないとこが大人だよな、と太刀川が言うと、うわ~……、と出水はつぶやきます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
モニタールームの烏丸と林藤ゆりは、残業を行うことが運営的に想定内なのか、について会話をしています。烏丸はいいスコアを取るには残業が前提となると、実際の能力が測りにくくなりそう、と気にしますが、そこは性格を見たいんじゃない?と、ゆりは運営の意図を推測します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
ゆりは、オペレーターは夜9時になったらオペ部屋に行って報告書を書くこと、という試験の規定を例に出して、これを読んで『オペ部屋から仕事部屋に戻っちゃダメ』とは書いてないから戻ってもいいと考える子もいれば、書いてないけど戻っちゃダメだろうと考える子もいるし、そもそも戻ることを考えない子もいる、と色々な性格の子がいると言います。烏丸がルールを緩く解釈するタイプと、厳しめに解釈するタイプみたいな…、と例を出すと、そうそう、とゆりは答えて、そういう性格が見えるように、わざとルールに抜け道を作っている思う、とゆりは運営の意図をさらに推測します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
そうなると…、ルールの抜け道を見つけられる人間のほうが、運営的には高評価になるんすかね?と、烏丸はゆりに質問しますが、私の勝手な想像だけど運営の評価はそれだけじゃないと思う、とゆりは答えます。『融通が利く人』が重宝されるイメージがあるけど、みんながみんなそうなると組織の土台がガタガタになっちゃうと思うのよね、だから本部の人たちは目の前の実益よりもルールを優先できる、『融通が利かない人』も必要としていると思うわ、とゆりは烏丸に自分の考えを伝えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
私たちにとっては城戸さんがそういう人だから、とゆりは若い頃の城戸を思い浮かべながら烏丸に言います。一方、運営本部のデスクでは、城戸達がA級評価の一覧を確認していました。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
運営本部のデスクの会話
採点権の消化率はおよそ9割で、採点権の用途は加点が98%で減点が2%となっています。鬼怒田は減点が少ない事を気にしていて、何のために審査させとるか忘れとるんじゃないのか?と不満そうです。しかし、チーフエンジニアの桐山は知った顔には減点しにくいと言い、A級隊員の気持ちを代弁してあげます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
城戸は加点にも偏りがあると言い、わかりやすい活躍やフォロー、明快な指揮やアイデアに加点が集まる一方で、そつがないゆえに目立たない働きには評価が届いていない印象がある、と城戸は指摘します。根付も、長期間の業務では安定こそ重要だが、スコアと関係ない雑務を当たり前のように引き受ける人間や、特段活躍や発言内容が目立つわけではないが、地道な部分で安定してチームを支え続けている人間が低い事を指摘、城戸ももう少し点が入って欲しいところだ、と意見します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
鬼怒田 は、さすがにA級各隊長とオペレーター陣、あとは嵐山隊の面々などは、そういった部分にも評価を入れているが、平の隊員はやはりまだわかりやすいものに引っ張られている、と指摘します。この鬼怒田の言葉に沢村響子は思い当たる所があるのか、ドキリと気まずそうな表情をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
桐山は数字が絡むと尚のこと、デキるやつを基準にしてものを見がちで、サッカーとかバスケでも自然と点取り屋に目が行ってしまう、と言いますが、観客はそれでもかまいませんが、監督やプレイヤーがそれでは困ると城戸が言うと桐山は、子供らへの機体がデカいねえ、と答えます。ここで全てのチームが特別課題を終えたようで、ドアを壊して解決したのが5チーム、ドアを直して解決したのが6チームという結果になった事を根付が全員に報告します。採点基準は『食料庫が使えるようになれば合格点』だったようで、全チームが採点基準をクリアしますが、ドアを直せたチームにはさらに+評価が加点されます。さらに第250話で宇佐美が指摘していたように、直した後のことまで考えてカメラで回路を撮っていた弓場と荒船にも加点されるようです。

© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
さらに桐山は別役を評価し、『試験の事故』でなく『遠征中のトラブル』として優先順位に明確な理屈をつけた別役にはちょっと評価を上乗せしてもいいでしょう、と言います。別役の目線は足元がしっかりしている、と桐山は別役を高く評価し、鬼怒田もそれに賛同します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
閉鎖環境試験は最終7日目に突入
これで特別課題は全て終了となり、閉鎖環境試験6日目の運営本部デスクの採点が終了します。すでにおおよその最終順位は見えてきたが、最後まで力を尽くしてもらいたいものだな、その後に続く戦闘試験のためにも……、と城戸が言った所で、閉鎖環境試験6日目が終了となり、いよいよ閉鎖環境試験は最終7日目に突入します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 252話より
まとめ
第252話では、水上隊の6日目の様子やモニタールームのA級隊員の会話、運営本部デスクの採点の様子などが描かれていました。
水上は最終日に諏訪隊や古寺隊、村上隊に逆転される可能性がある事を指摘し、全員で残業をする提案をし、深夜1時まで全員で残業を行いました。しかし、水上自身は元々一人で残業をするつもりだったようで、シミュの合間に分担課題のスクショを撮っていました。これで水上隊は閉鎖環境試験で総合1位を死守できるでしょうか?
特別課題に関しては、やはりドアを直したほうが高評価となり、直す前に事前にカメラで回路を撮っていた弓場と荒船にはさらに加点されそうです。あと、別役も桐山から高く評価されていて、柿崎隊、来馬隊、水上隊は特別課題で高得点が期待できそうです。
次回でいよいよ閉鎖環境試験も最終7日目に突入します。城戸も言っているようにおおよその最終順位は見えてきましたが、総合1位がどうなるかが微妙で、どのチームが1位になるか注目したいと思います。
次回は、6月4日(水曜)に発売予定のジャンプSQ 2025年7月特大号に掲載予定です。
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