週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第121話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。帝国領に入ったフリーレン達は、帝国のお祭り・討伐祭に参加します。
帝国の様子がおかしい?
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
勇者ヒンメルの死から31年後、帝国領ファルベ地方に到着したフリーレン一行は、村人に案内されて馬車が襲撃された場所に向かっています。商人の馬車は襲われていて食料も食い荒らされています。街道を荒らす魔物がこの辺りに出没するようで、周囲の畑も荒らされていて、村人はフリーレン達に魔物討伐の依頼をします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
悪夢を見れる壺
帝国の小隊に討伐を依頼したようですが音沙汰もなく困っている様子ですが、村にはあまり蓄えもなく、また魔導書もなく報酬は難しい様子です。魔道具は無いかとフリーレンは聞くと、魔道具かは分からないが不思議な力を持った品ならあると村人は答えます。そして、村人は悪夢を見れる壺を持ってきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
この壺を枕元に置くと世にも恐ろしい悪夢が見られるらしいですが、禍々し過ぎてフェルンが引いています。しかし、フリーレンは興味津々で村人に壺の事を質問しています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
しかし、村人は怖くてこの壺で本当に悪夢が見れるかは試していないそうですが、フリーレンはそれを聞いてもこの壺が欲しくなったようで、討伐依頼を引き受けます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
魔物の討伐依頼を引き受けたフリーレン達は、街道を見て回りますが、フェルンはあんなに気味の悪い壺を報酬に選んだフリーレンに文句を言っています。しかしシュタルクは、フリーレンの趣味が悪いのは今に始まったことじゃねぇし、と言い壺の事は気にしていません。しかしフェルンは、そんなことを言うのなら、シュタルク様が眠っているときにあの壺を枕元に置きますよ、と言うとシュタルクは泣きながらやめてとフェルンに許しを請います。街道を歩いていくと壊された小屋も見つかり、シュタルクがフリーレンに帝国領内は安全じゃないのか?と、聞きます。フリーレンもこの村に来るまでの間の寂れた感じが気になっているようで、そのはずなんだけどね、と答えながら前来た時との違いに戸惑います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
フリーレンが前に帝国領に来たのは80年以上前の魔王討伐の時以来で、国が興って滅ぶまでの時間があるぞ、帝国も衰退したってことじゃねぇのか?と、シュタルクは疑問を口にします。しかしフリーレンは、それは無いと思うけどね、シュタルクは帝国の歴史を知らないんだ、と言い帝国の衰退を否定します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
帝国は大陸最大の魔法文明
帝国の歴史は千年以上あり、大陸全土を統一していた大帝国の末裔達の国に当たるそうです。高度な魔法技術を有している、大陸最大の魔法文明で、魔王軍との戦争が激化した百年前には、帝国は魔族の領土に囲まれ人類圏から完全に孤立しましたが、帝国は滅びなかったどころか、攻勢に転じて魔族から領土を奪い返したそうです。そんなすごい国ですが、それにしては街道に魔物が出没するなど、あまり安全ではなさそうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
フリーレン達がそんな会話をしていると魔物の群れが現れ、フリーレン達はいつの間にか囲まれていました。全員戦闘態勢になり、魔物の討伐を開始します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
帝国の小隊は全滅
何とか魔物の群れを討伐しますが、魔物たちはとんでもなく強かったようで、フェルンやシュタルクは座り込んでいます。何かが気になったフリーレンは森の方に向かうと帝国の小隊を見つけますが、兵士達は全員死んでいました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
帝国の小隊が全滅していたことにフリーレン達は驚きますが、その後魔物の討伐が終わったことを村人に知らせます。村人は帝国の小隊の全滅を聞き、帝国の兵士達を丁重に弔いたいと思うとフリーレン達に伝えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
フリーレンは報酬の悪夢が見れる壺を貰い、村を後にしようとしますがこの村でもフランメ像を見つけます。前回と引き続きこの村でも、フランメ像は知らないおっさんになっています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
フリーレンの回想に移り、フランメは自分が育てた帝国の宮廷魔法使い達をフリーレンと見ています。帝国の宮廷魔法使い達はだいぶ育ったようで、フリーレンよりも強い魔法使いも沢山いるようです。これほどの力があれば帝国が滅びることはないだろうね、とフリーレンは言いますが、それはどうだろう、とフランメは言い、永遠に滅びないものは存在しない、良くも悪くも変わり続けて世界は動いていくんだ、とフリーレンに教えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
しかし、その変化を楽しむのだって、長い年月生きるお前の特権だろ、とフランメは言い、フリーレンに変化を楽しむように言います。フランメの言葉を思い出したフリーレンは、おっさんのフランメ像を改めて見て、確かに少し面白いかも、と言いながら変化を楽しみます。その後、フリーレンは悪夢が見れる壺を実際に自分で試し、悪夢にうなされます。フェルンもシュタルクも、フリーレンの魔法に対するこだわりにあきれるのを通り越して感心しています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 121話より
まとめ
121話では、帝国領内の街道に出る魔物の討伐依頼をこなしています。報酬として悪夢を見れる壺を貰いますが、フリーレンは実際に世にも恐ろしい悪夢が見れるか自分で試し、悪夢にうなされています。村人は怖くて試したことはなかった言っていましたが、さすが魔法オタク、フリーレンの魔法に関するこだわりはすごいです。ちなみに扉絵で、タマネギが嫌いな魔法使いの~、と書かれていますが、フリーレンはタマネギの悪夢を見ているようです。
フリーレンの回想では、フランメが育てた統一帝国の宮廷魔法使い達はフリーレンよりも強い魔法使いであることが判明します。第6巻の第53話でゼーリエが、フランメが新設された宮廷魔法使いとやらの教育に携わっていた、というセリフがありましたが、フリーレンを凌ぐほどの強さまで育てていたのは驚きです。
その統一帝国の末裔達の国である帝国領ですが、なにやら不穏の雰囲気のようです。北側諸国最大の国家である帝国領には凶暴な魔物はほとんどいないはずですが、街道には凶暴な魔物が出現し帝国の小隊は全滅している有様です。80年前に比べて寂れている感じがするともフリーレンは言っていたので、帝国で何かが起こっているのかもしれません。
次回、フリーレン一行は帝国領ティタン城塞跡で、アルメーという没落した貴族と出会います。
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