週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第145話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。

ゼーリエの予知夢の詳細と敵が未来視を扱ってる可能性
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
予知夢の中で皇帝と情報交換をする事になったゼーリエですが、まずは皇帝の権限で暗殺計画を止めることは出来ないか、とゼーリエは聞きます。しかし、それはパン屋に麦を刈れと言っているようなものだ、と皇帝は言い、帝国では権力が分散され誰が皇帝であろうと問題なく機能することになっている、王がすべての権力を握っているわけではないから、余の権限は暗部まで届かない、と皇帝は答えます。ゼーリエは皇帝の答えを聞き、なら人質としての価値もないな、と冷たく言い放ちます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
ゼーリエが見た予知夢
それでも皇帝は出来る限りの協力はすると言い、余はこう見えて義理堅いのだ、デンケンが受けた恩も返したい、とデンケンの事を話します。その後、ゼーリエは自分の予知夢を見る魔法について話し始め、ゼーリエの予知夢を見る魔法は夢の中で稀に未来を体験できますが、その体験の時期や期間はランダムな上に、発動自体も極僅かな確立に委ねられている、と言います。死後の未来も見えずゼーリエは、恐らく術者の死ぬまでの人生というのがこの魔法の適用範囲なのだろう、と推測します。そしてゼーリエはある時期から、建国祭の最終日、先の未来を見れいていない、そこで殺されて終わりだ、と自分の予知夢の最後を明かします。随分と不便な魔法だな、と皇帝が言うと、未来を見る魔法は制限があったり、不正確な魔法が大半だとゼーリエは答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
ゼーリエは、そもそも人類の中で完璧な未来の予測を実現した者は、私の知る限り一人しかいない、と皇帝に言います。ここで過去にゼーリエが誰かに会っているカットが描かれますが、多分後ろ姿から南の勇者なのだと思われます。ゼーリエは南の勇者とも会っていたようですが、どんな事を話したのでしょうか?
ゼーリエは、一般的な未来視と呼ばれているものはそれとはほど遠く、複数の魔法を併用して、可能な限り正確な未来を予測したものに過ぎない、と皇帝に言うと、皇帝は其方も他の魔法を合わせて未来を予想しているということか?と、聞きます。しかし、複数の魔法を併用していないとゼーリエは答え、自分にはもうこの予知夢の魔法しか残されていないと言い、そもそもゼーリエは未来視という手段があまり好きではなく、ただそれを目指す魔法使いが多いので、利便性の高いものから順に特権として一級魔法使いに渡してきたそうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
特権を渡された者は全員死んでいた
ゼーリエは皮肉なものだとつぶやき、一番使い道のなかったこの予知夢が、私の“寿命”が定まった事で、ランダム性という短所が無くなり、今では十分実用に足る魔法になった、と皇帝に言います。皇帝は過去に未来視を特権として渡した魔法使いとの協力は出来ないのか?とゼーリエに聞きますが、もう全員死んでいるとゼーリエは答えます。未来視を扱う魔法使いは死にやすいそうで、未来が見える驕りからか、別の未来視に狩られたか、今の状況を考えると後者の可能性が高い、とゼーリエは皇帝に話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
ゼーリエは敵もなんらかの未来を見通す魔法を使っていると推測しますが、ゼーリエの予知夢が不完全であるように、敵の予知夢も完全ではなさそうなのが救いだと言います。そして、明日の舞踏会、ちょうど宵の鐘が鳴る頃だ、それが私の最後、死角から首を一閃、敵の姿は一度も視界に捉えられなかった、と自分が殺される状況を皇帝に話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
さらに魔力探知には一切反応が無かったようで、相手は戦士、この時代にあってはならない程の手練れだ、とゼーリエは言い、ホールはもちろん、帝都に来ないという選択をしても自分は同じように殺されるとゼーリエは予知夢の最後を話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
さらにゼーリエは逃げるような真似は嫌いだが、一度だけ死を避ける選択を試した事があると言います。分身、幻影、結界、あらゆる手段を講じた場合、襲撃自体が起きず、一度だけ死を免れたそうですが、これが一番悲惨な結果になってしまったそうです。大陸魔法協会に所属する多くの魔法使いが殺されたそうで、どの選択でも死傷者は出たそうですが、死を避ける選択をしてゼーリエ襲撃が起きないと桁が違う数の魔法使いが犠牲になってしまうそうです
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
正直魔法協会は大きくなり過ぎた、地方や都市で無くてはならない役割を担っている者達も大勢いる、そのすべてを守ることは私には出来ない、と言い、結局大陸魔法協会の魔法使いを無差別に殺されたくなければ、ゼーリエは逃げずに舞踏会に出席するしかなさそうです。皇帝はゼーリエに、人質か、と言うと、余程私と舞踏会で踊りたいらしい、大人しく命を差し出せということだろう、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
ゼーリエは、未来視がなければ、こんな手の込んだ脅しはできない、と言い、皇帝に帝国で未来視を扱う者に心当たりは?と聞きます。皇帝は、可能性としてはフラーゼくらいだ、と答えますが、だが彼女の魔法ではない、彼女が未来を見通せれば帝国はここまで衰退することはなかっただろう、と皇帝が言うとゼーリエも皇帝の意見に同意します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
さらにゼーリエは、未来視に関わる魔法の大半は南側諸国の戦乱で滅びた一族に継承された魔法で、フラーゼの顔立ちは北側諸国のものなので、南側諸国の一族の末裔とは思えん、と言いフラーゼが未来視を使える可能性をさらに否定します。どちらにせよ、これはもう結末を考える段階だ、互いの犠牲を最小限しよう、とゼーリエが言うと、事情は分かった、どのような情報が欲しい?と、皇帝はゼーリエに聞きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
ここでゼーリエの予知夢が終わり、場面は舞踏会へと戻ります。舞踏会の会場には皇帝がたくさんの従者を連れて現れ、それを見たゼーリエは、来たか、見栄っ張りめ、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
一方、どこかに身を潜めているファルシュですが、そのファルシュの近くに影なる戦士のクライスとヴァルロスが完全装備で近付いてきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 145話より
まとめ
145話では、ゼーリエの予知夢の詳細が明らかになります。夢の中でゼーリエは未来を体験できるようできるようですが、その体験は時期や期間はランダムで、発動自体も極僅かな確立に委ねられるそうです。ゼーリエが持っていた未来視の魔法はこの予知夢以外は、一級魔法使いの特権として他の魔法使いに渡してしまっていて、この予知夢しか使えないそうです。一番使い道の無かった予知夢ですが、皮肉にもゼーリエの“寿命”が定まる事で十分実用に足る魔法になったそうです。この予知夢によれば舞踏会の宵の鐘が鳴る頃に、ゼーリエは死角から首を一閃され、殺されてしまうそうです。魔力探知の反応が一切無かったことから、相手は戦士とゼーリエは推測し、さらに敵も不完全ながら未来視の魔法が使えるとさらにゼーリエは推測します。魔法が使えるなら影なる戦士の可能性は低そうですが、未来視に関する魔法の大半は南側諸国の戦乱で滅びた一族に継承されていたそうで、さらに影なる戦士のレーヴェが南側諸国に終わり無き戦乱を齎した大逆の魔女ミーヌスを討ち取っているので、南側諸国繋がりで何か秘密がありそうな気もします。
ゼーリエと皇帝は情報交換をしたそうですが、ゼーリエは自分の死を前提にどんな計画を立てたのか、ゼーリエを殺したのは誰か、謎は深まるばかりで次の展開から目が離せません。
来週は休載で、次回は10月1日(水曜)発売予定の週刊少年サンデー 2025年 第44号に掲載予定です。
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