ハルタ 2019年 volume 61に掲載されているヒナまつり 八十四話のネタバレ、感想です。
前話八十三話の記事です。ヒナと未来から派遣されてきた超能力者・ハルのサイキックバトルの回です。
美佳、暴力を開放する
美佳、体罰疑惑
新田の妹、美佳が凶悪犯のように全身を拘束されています。今回は新田美佳のお話です。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
帝辺高校と中間高校が喧嘩をしています。帝辺高校の面々は、美佳が顧問をしている空手部の部員です。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
帝辺高校の空手部の部員が中間高校を圧倒します。顧問の美佳から日常的にしごかれているので、中間高校の生徒から殴られてもなんともありません。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
自分達が強くなったことを自覚し、山中(「殺」と書かれたマスクしている奴)はこのまま、顧問の暴力耐えたら、憧れの新田の兵隊になれると意気込みます。そして山中は今日も空手部の部活で、美佳の指導を受けていますが、いつもならすぐに殴ってくるのに、今日はこぶしが飛んできません。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
仕方なく、山中達空手部 部員は殴って欲しいアピールをやりますが、いつもなら殴ってくる場面なのに、美佳は部活を切り上げて突然、今日はもう終わりにすると言って行ってしまいました。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
美佳が空手部 部員が誘っても殴れなくなった理由は、教職員からの警告でした。教職員から美佳が顧問している空手部が半年も経たずに部員が半分になっている、これは異常だと言われます。多少は追い込むことも必要だと美佳は言いますが、教職員は体罰が横行していると言い、次に殴ったら即刻辞めてもらうと言われてしまいます。美佳は顔面殴るのは辞めたからいいでしょうというスタンスですが、取り合ってもらえません。美佳は部員たちがわざと殴らせて、自分をクビにしようとしていると思い込んでしまいます。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
手と足を拘束した凶悪犯
山名たちの思い通りにはさせないと、美佳は手と足を手錠で拘束して手を出せないように、自らを拘束します。山中たちは一旦空手部部室に戻って、こんなじらしプレイある?と不満を口にします。山中はもしかしたらアピールが足りないのでは?と考え、新田ならどのように助言するか妄想し、もっと大胆にアピールが必要だと結論付けます。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
そして美佳に対してさらなる露骨な殴ってアピールをし始めます。尻を出して挑発したり、頬を殴るよう挑発したり、赤ちゃんのマネをして挑発したり、美佳の周りを踊りながら挑発をしたりと、連続して挑発します。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
挑発され続けるなかでも、殴りたい衝動を抑え続けた結果、美佳は手錠で拘束されている部分から出血をしてしまい、空手部 部員もドン引きです。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
結局、人を好きなように殴れないストレスから大好きな酒に逃げてしまい、大九郎を凄いペースで飲み始めます。顧問の美佳と話をしようにも、「さけ」「んまい」としか言わず、話が通じないので戸惑うばかりの山中たちです。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
困り果てた山中たちは新田に電話して、どうすれば良いか助言を乞います。仕方なく底辺高校 空手部に向かい状況を聞きますが、部活中に我が妹が酒を飲み続ける状況が理解できません。それでも新田にすがってくる山中たちに新田は、体験談としてちゃんとお互い話し合え!という、ごく普通の助言をします。何故か新田の助言に感動し、新田に一緒に来て欲しいとお願いします。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
美佳を全力で説得、結果…
新田も見守る中、山中たちは改めて自分たちの希望、全力で殴って欲しいことを伝えます。いきなり、部員たちが全力で殴って欲しいとマゾ前回の発言をして戸惑う新田です。美佳がマゾを育ててしまったのか困惑しますが、山中たちはいたって真面目です。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
山中はいい笑顔で美佳に、俺達顔面解禁中!と宣言しめちゃくちゃにして欲しいと言います。その言葉を聞いて、美佳は今まで溜めていた全ての力を解放しようとします。新田は完全についていけず、ドン引きです。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
美佳は解放したすべての力で手と足の手錠を自分の力だけで破壊し、自ら拘束を解きます。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
美佳は山中たちに感謝の言葉を言い、そして正拳突きをくり出します。一発でノックアウト状態になった山中は、薄れゆく意識の中で新田によくやっているな、と褒められ涙を流しながら意識を失います。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
しかし実際は、新田は褒めるどころか目の前で気絶した山中にナニコレ?と言う顔です。そして久々に人を殴れて止まらない美佳を見て、何を見せられているか頭が追いつきません。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
次々に美佳は空手部 部員を殴り続けます。部員たち次々と倒されていき、このままでは殺されると新田に助けを求めますが、新田も混乱していて状況が理解できず困惑するばかりです。結局、美佳というモンスターの前に部員を助けることは出来ないと判断した新田は、空手部から逃げ出してしまいます。
© 大武政夫 ヒナまつり 84話より
まとめ
新田の2歳下の妹 美佳、空手部 顧問をしていますが空手部 部員たちを結果的に強く鍛えていました。しかしそれは、美佳が単純に人を殴りたいという欲望を叶えていた結果にすぎませんでした。教職員からクビにすると言われた美佳は暫く暴力を封印し、そして溜まった力を解放します。その時空手部 部員で生き残っているものはいないと思います。恐ろしい。
次回、新田は再びアンズのラーメンを食べに行きます。
ヒナまつり、最新刊16巻は3月1日(金)発売予定です。
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