週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第56話のネタバレ、感想です。
飛宗の「鴉」で妖術師を一掃
© 外薗健 カグラバチ 56話より
ハクリの蔵の能力は不発
ハクリはまだ回復が十分でありませんでしたが、まだ自分だけ命を賭けていないと言うと、蔵の能力を発動させて、まずは座村か漆羽に触れて“登録”をしようとします。しかし、かなりの無茶だったようでハクリは鼻血を出しながら意識を失い、蔵の能力は不発に終わります。女の巻墨は、ハクリは今無茶をすべきでない、その力はこの先も重要になる、と仙沓寺前行きの移動陣を早く完成させようとします。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
そうしている間にも座村が敵の妖術師を次々と倒していきますが、雫天石を持った妖術師はまるで洗脳されているかのようにゴリ押しで攻め込んできます。連携も無意味になる物量のゴリ押しを続けられると、座村や漆羽、巻墨といえども限界が近いようです。しかし、敵は雫天石を惜しまず使っているので、移動陣を使って契約者達だけでも先に逃がせば大きな戦いも一区切りつき、ハクリを十分回復させる時間も出来る、と女の巻墨は考えていました。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
巻墨が座村に仕えるようになったのは三年前
巻墨は数百年続く忍の一族で、斉廷戦争でほとんどが命を賭し役目を終えて、その末裔は戦後も主を守る道具として神奈備に仕え続けました。今の巻墨が座村に仕えるようになったのは三年前で、慚箱の守護者として座村と出会います。慚箱の守護者は妖刀契約者との相性で選出されますが、巻墨は座村と深いかかわり合いはなかったようですが、唯一共闘が可能なのが巻墨と判断されたようです。しかし、座村は巻墨の三人に余計なお世話と言い放ちます。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
座村は妖刀を持っておらず妖術も使えないので護衛が必要で、そこは座村も理解していますが、巻墨の三人は座村と出会って二週間、飯の準備やトイレに出た虫の駆除、目覚めた時のカーテンを開ける動作、等を全て座村に気付かれないように隠密でやっていて、座村から過保護すぎると言われます。主の面倒を引き受けるのも私の仕事です、と巻墨が言うと、座村はやりすぎだと答えます。それでも巻墨は、忍に私情は無用、道具だと思ってくれていい、緊急時にはあんたの代わりに命を使う、と断言します。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
しかし座村は巻墨の言葉に、…だから余計なお世話だっつってんだ、と答え、優秀かしらねぇがお前らみたいなガキが…、と言った所で、巻墨の隊長はハタチを超えていると反論しますが、座村は20代もガキだと言います。そして、こんな年寄りがガキの屍の上で生きてたまるか、…おれに仕えるなら“道具”じゃなぇ、…これからは自分を犠牲にすんのァなしだ、と座村は巻墨に言います。仙沓寺での生活も互いに迷惑かけ合おうぜ、と言った所で回想は終わり、再び仙沓寺での戦いの場面に戻ります。座村が巻墨全員に、お前ら全員で切り抜けるぞ、と発破をかけます。すると漆羽は、そもそも座村サンがこの陣に自ら乗ると思うか?と、脱出用移動陣に仲間を見捨てて乗ると思うかと疑問を口にし、女の巻墨も心の中で同意します。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
毘灼の幹部が生やした松が建物を破壊した影響で、建物が限界にきて崩壊を始めます。毘灼の幹部は、先に建物の限界が来たか、こっちも終わらせよう!と言うと、敵の妖術師がさらに襲い掛かってきます。一方、座村は轟音と硝煙で感覚が機能しなくなっていて、視界で最も光るのは“殺気”、座村はその殺気という灯に斬りかかっていました。そして座村はこの混沌の中一際輝く灯に、座村の殺意は導かれて、そちらへと移動し斬りかかります。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
その殺気を放っていたのは漆羽で、漆羽は自分の殺気で座村を脱出用移動陣の上に誘導したのでした。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
どういうつもりだと漆羽に質問しようとする座村ですが、事前に漆羽は女の巻墨に、俺なら“殺気”で誘導できる!!迷うヒマはないぞ!!と、話していました。座村を脱出用移動陣の上まで誘導してくれた漆羽にありがとうと女の巻墨はお礼を言うと、既に完成している脱出用移動陣を発動させます。
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巻墨のおかげで座村、漆羽、ハクリの三人は無事、仙沓寺前まで脱出することに成功します。しかし、仲間を残したまま自分だけ逃げる事に納得がいかない座村は仙沓寺に戻ろうとしますが、漆羽に止められます。ハクリを連れてこの崖を降りれば、日が暮れて闇に紛れて逃げられる、それが巻墨が命に代えて残した勝ち筋だ、と漆羽は座村に言います。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
そして巻墨も、座村は苦労を自分達に押し付けてくれない、俺たちだけを死なせてくれない、そんな人だから、死なせたくない、と考えていました。漆羽は、今も敵をこっちにこさせないように必死に抗ってる、…なら生き延びてやるのが誠意だ、…残念だが、と座村を説得しようとします。そして、漆羽は契約者の命は特別重いと座村に言います。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
しかし、座村はそんなごもっともな“理屈”では納得しませんが、その時ハクリが座村の手を掴みます。こいつだろ…!!と、ハクリは言うと鼻血が出るのも構わず、「飛宗」を無理やり転送させます。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
飛宗が座村の下へ
座村は飛宗の能力と思われる「鴉(カラス)」を使用します。すると、敵の妖術師の周りを大量の鴉の羽が舞い、敵の妖術師が次々に斬られていきます。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
状況が分からず、おいなんだ!!誰が攻撃してる、と叫ぶ敵の妖術師達ですが、そうしている間にも次々と敵の妖術師は斬られていきます。巻墨も飛宗の圧倒的な強さに茫然としています。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
座村と飛宗で一気に、形勢逆転
敵の妖術師は全員斬られて全滅したようで、座村だけが立っていました。座村は巻墨に、お前らクビだ…!!と言います。
© 外薗健 カグラバチ 56話より
まとめ
第56話では、飛宗をハクリが転送、座村が飛宗を使い一気に敵の妖術師を全滅させます。妖刀を持った妖刀契約者が一人増えるだけで、一気に戦況を逆転できますね。
毘灼側は雫天石を持った妖術師を全員、仙沓寺に投入して圧倒的に優位な立場にありますが、巻墨が契約者だけでも逃がそうと、自分たち自身を囮に座村と漆羽、ハクリを脱出用移動陣で仙沓寺前まで移動させます。座村は納得しませんが、漆羽に契約者の命は特別重いと諭されますが、それでも若者が自分達、契約者の為に死んでいくのが座村は許せないようです。そんな時、鼻血が止まらず脳の損傷が深刻そうなハクリが、無茶をして蔵の能力を使い飛宗を転送、座村が一気に形勢を逆転します。これで仙沓寺の戦いも終わり、後はハクリの回復を待って酌揺も転送すれば毘灼に対して圧倒的に優位に立てそうですが、上手く行き過ぎている気もします。このまますんなりと話は進むでしょうか?
次回、仙沓寺の戦いも終わり、巻墨は戦いに大きな区切りがついたかに見えましたが、座村は、ここからだ、とつぶやきます。
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