週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第66話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。毘灼から逃げ切れたチヒロ達は、京都殺戮ホテルに身を隠します。
昼彦が京都殺戮ホテルを強襲
座村清市が父親だと教わる
ずっと漠然とした寂しさがあったというイヲリは、チヒロから座村清市が自分の父親だと教わります。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
父親に会った事はないと言いかけて、郎から記憶をいじったと言われた事を思い返し、イヲリは混乱します。郎からさらに、本当は父親と暮らしたことがある事、巻墨の工作によって忘れているだけである事、今登録されている名前や出生は全て偽装で本当の名前は座村イヲリである事を教わります。そして、チヒロから座村清市と漢字で書かれた紙を見せられ、あれ?なんか見たこと…、とイヲリはつぶやくと、チヒロは「斉廷戦争」について語り出します。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
「斉廷戦争」とは?
二十二年前、南東の海域に突如“小国”が現れます。この小国は妖刀の原料となる「雫天石」の原産国で、その小国の民には生まれながらに雫天石への適性があったそうです。彼らは未加工の石を使用しても弾けることのない肉体を持ち、その小国による侵攻が始まったそうです。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
その侵攻から一年五か月後、六平国重による妖刀開発、剣聖と五人の剣士の躍動を以って敵は掃討されたそうです。その英雄の一人が父親だと、イヲリは教わります。そして、座村清市の弱点を掴んでおけば最速の剣術を意のままにでき、娘であるイヲリは人質として最適だ、とイヲリが狙われる理由や危険性を教えます。そういった危険が及ばないように座村の頼みで君の記憶を封印した、と郎はイヲリに記憶を封印した理由を教えます。顔も…思い出せない、とイヲリはつぶやきますが、座村清市と書かれた紙を見て、封印が緩み昔の記憶が一部蘇ります。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
その記憶はイヲリが幼い頃に座村の似顔絵を書いた時のもので、この頃既に座村は目が見えず、クソ…見えねェ、と座村はつぶやいています。さらに座村もイヲリの事を忘れている事を教わりますが、強いなら一緒にいて危険から守ってくれればいいじゃん!!と、イヲリは怒ります。座村清市の話が刺激になったようで、封印はさらに緩みイヲリは父親の顔も一瞬、思い出します。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
昔のつらい記憶
しかしイヲリが次に思い出した光景は、壁一面に酷い言葉が落書きされ、ゴミがいくつも家の前に捨てられてカラスがゴミをあさっている光景でした。イヲリが父親と一緒にいた時期は、楽しい記憶ばかりでなく、つらい記憶もあったようです。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
チヒロは、イヲリを引き離した理由は“身に危険が及ぶから”だけでなく、世間一般の評価は“英雄”だが、当人がどれほど人のために戦ったとしても、人の評価は多面的で一生付き纏う事をイヲリに教えます。その事を言われて、イヲリもチヒロの事を、人殺しでしょ?と、チヒロの事をよく知らず言っていた事を思い出します。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
さらに“座村清市の娘として生きる”という事は、あまりに多くの苦難が伴う事を郎が指摘すると、イヲリは頭痛を起こしそのまま倒れてしまい、気を失ってしまいます。眠っているイヲリのそばで郎とチヒロは、母親の事は言わなくてもいい、帰る場所は残しておいてあげたい、と会話をします。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
チヒロは、真実の様に生きたいと思うのは当然の欲求だが、上塗りされた平凡も真実と同じくらい尊いものだ、と言い、イヲリがどちらを選ぶかはあの子次第で、まだ時間がある、ゆっくり考えればいい、俺たちは備えるのみだ、と言い毘灼を警戒します。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
一方、京都殺戮ホテルの屋上では炭と杢が、より強固な封印をイヲリに施す準備をしていました。京都殺戮ホテルの館内では、裏社会の人間が多くいて安易に刺激し合わないために妖術禁止となっていて、屋上で封印の準備をしていました。目立つとホテル中の筋モンを敵に回すだけでなく、総支配人で礼玄一刀流の免許皆伝・戦国与次郎含めて、礼玄一刀流門下のホテルの従業員も敵に回すことになるようです。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
そんな妖術禁止の一階ロビーで、毘灼の斗斗は支配人・戦国与次郎の目を気にする事も無く、堂々と妖術を使用します。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
昼彦が京都殺戮ホテルに現れる
昼彦を京都殺戮ホテルに呼び出す妖術だったようで、昼彦は斗斗に礼を言います。妖刀は絶対禁止と斗斗が言うと、使わないよ、ほら、と昼彦は答え、斗斗に簪を見せます。さらに座村の娘が建物内のどこにいるか聞きますが、毘灼はイヲリが建物内のどこにいるかまでは知らないようで、久々李もイヲリを探して館内を周っているようです。そこに刀を携えたホテルの従業員が、斗斗と昼彦に館内では全面的に妖術の使用は禁止だと注意しようとします。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
次の瞬間、昼彦はホテルの従業員を問答無用で簪で殺し、ホテルの従業員が持っていた刀を奪います。今、酌揺を抜いても座村にさらっと殺られるだけだと言い、昼彦は剣術だけで戦うようです。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
剣術頑張ってみるよ、斗斗さんはお茶してて、と斗斗に言うと、昼彦は血で汚れた簪で髪をまとめて、刀を手にすると、一階ロビーの裏社会の人間や戦国与次郎の相手をしようとします。
© 外薗健 カグラバチ 66話より
まとめ
第66話では、イヲリの過去の記憶の一部が明らかになり、またほとんど詳細が分かっていなかった斉廷戦争の事も一部明らかになります。二十年前に南東の海域に突如として“小国”が現れ、その小国の民は生まれながら雫天石への適性があり、未加工の石を使用しても肉体は弾けることはなかったそうです。そして小国の侵攻が始まりますが、六平国重や剣聖、五人の剣士の活躍を以って一年五カ月で敵は掃討されたそうです。突如小国が現れたとありますがそれまで何故その小国が見つかっていなかったのか?小国の民の正体、なぜ雫天石への適性があるのか?等、まだ色々と不明な点は多いですが、今後明らかになっていきそうです。
そして、京都殺戮ホテルには久々李や斗斗だけでなく昼彦も現れます。昼彦は妖術や妖刀は使わず、剣術だけで戦うそうですが、チヒロと剣術だけで戦い合う自信があるのでしょうか?
次回は、2月10日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年11号に掲載予定です。
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