【ネタバレ】カグラバチ 第70話「居合白禊流」感想、ネタバレ

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週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第70話のネタバレ、感想です。

 

前回の記事はこちらです。ホテルの屋上に座村の娘を狙う宿泊客達が殺到、巻墨は必死にイヲリを守ります。

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チヒロ、“最速”に届く

屋上に向かうチヒロと昼彦

イヲリのクラスメイト井倉に鍵を託したチヒロですが、さすがに目の前であからさまに鍵を託され屋上を目指すように言われると、屋上に急ぐしかないと昼彦は言うとエレベーターで屋上へ向かおうとします。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

剣客・白廻逸夫が考えた“最速”

チヒロは昼彦を止めようと居合白禊流で斬りかかりますが、防がれてしまいます。まだ居合白禊流の速度が足りていないようで、チヒロは舌打ちします。ここで剣客・白廻逸夫は“最速”こそ最強であると考え、最速を求めた白廻は独特の構えを提唱します。この構えこそが対象(てき)に向かう推進力を最も生み、最高速度に乗った状態のまま斬撃を可能にすると白廻は言いますが、当時白廻は皆に嗤(わら)われたそうです。剣術居合における常識とはまるで異質の持ち方で、抜刀から対象に届くまでに刀を半回転させる必要があったからです。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

抜刀の直後に“持ち替え”が必要なのは無駄だと言われたり、せっかく込めた玄力が乱れて逆効果だと言われたりと、周りからは散々な言われ方でした。しかし、結局は白廻の浪漫を嗤った奴は、残らず最速(おれ)に斬られて死んだそうです。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

持ち替えの所作の“コツ”が掴めず悩むチヒロ

場面はチヒロと郎が居合白禊流について会話している場面に移り、チヒロは居合白禊流の持ち替えのコツが掴めず、拙い持ち替えとなり速度と威力が落ちてしまうと愚痴を言っていました。郎は、まさに白禊流の欠点を味わっているな、ほとんどの剣士が“刀に玄力を込めている”と意識することが抜け出せない、だから普通は持ち替えたり複雑な動きが加わると意識が分散し玄力が乱れてしまうんだ、と言います。郎はもっと自然な自分の体の一部のように扱い、玄力を通じて刀と一体化が必要と言いますが、これが出来る奴は正直変態だよ、白禊流が三人しかいないのがその証拠だ、とも言い百禊流のコツを掴むのはかなり難しそうです。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

郎から難しいと言われますが、玄力を通じて刀と馴染んでいく感覚はチヒロは既になんとなく分かるらしく、あと少し“コツ”を掴めれば居合白禊流の最速に届きそうだとチヒロは感じていました。昼彦は剣を右手から左手に持ち替えますが、自由に持ち替えても剣の威力は落ちておらず、チヒロはその様子を観察眼で観察していました。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

3歳の時に自分を手籠めにしようと迫ってきた成人男性を嚙み殺した昼彦にとって戦闘は生きること、玄力の扱いは最早呼吸と同じで意識を超越し本能のまま廻るようなものでした。その生存本能と型に囚われない昼彦の戦闘方法は手を取り合い、生まれるのは究極の自然体、自由な剣技でした。その剣技もチヒロは父親から授かった観察眼で見切っていましたが、昼彦はチヒロの剣技の型を馬鹿にします。どいつもこいつも馬鹿みたいによ、“古き良き”ってのは“クソ”って意味だぜ、と 型を馬鹿にしつつ、昼彦は居合白禊流の真似をします。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

感覚だけで放った昼彦の居合白禊流は完成とはいかないが、かなりの速度だったようでチヒロは昼彦の刀を受けきれず尻もちをついてしまいます。その間に昼彦は屋上に向かうエレベーターに乗り込んでいき、チヒロも追おうとしますがエレベーターは閉まり始めてしまいます。すると二人の戦いを見ていたホテルの従業員が別のエレベーターを止めて、チヒロに乗るように言います。エレベーターが閉まる間際に昼彦はチヒロに、…上で会おう、と言ってエレベーターで屋上へと向かいます。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

チヒロはホテルの従業員に止めてもらった別のエレベーターに乗り、昼彦を追って屋上へと向かいます。エレベーターの中でチヒロは、昼彦とは生き方が違う、焦るな、と自分を落ち着かせつつ居合白禊流の持ち替えの所作、手本を反芻します。一方、昼彦も屋上に向かうエレベーターの中で、剣の持ち替えは手品のようなもので初見殺しの技だから、もうチヒロには通用しないと頭の中でつぶやきます。しかし、居合白禊流は大体掴めたと昼彦は頭の中でつぶやき、小細工じゃない圧倒的なスピードで仕留めようと考えます。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

チヒロと昼彦、屋上で再び対峙

チヒロは持ち替え所作の手本として座村の居合白禊流の持ち方を思い出そうとしますが、記憶はぼんやりとしていて上手く思い出せません。その間にお互いのエレベーターは屋上に着き、二人とも居合白禊流の構えで対峙します。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

お互い居合白禊流の構えで対峙し居合で斬りかかりますが、チヒロは際限を知らない昼彦の戦闘の才を前にして『死』を予感します。その時屋上は、イヲリが井倉を守ろうと刀を抜刀して宿泊客達に斬りかかろうとしていた、まさにその瞬間でした。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

学校生活(へいぼん)を守りたいというイヲリの想いを叶える手段は、“身体の記憶”封印によって忘れていた彼女本来の力にありました。そしてイヲリが抜刀して宿泊客達に斬りかかる様子を、チヒロは目撃します。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

チヒロは何故彼女が刀を持っているか疑問を持ちますが、すぐにチヒロは一切の雑念を削ぎ、ただイヲリの剣技を視ます。その剣技は命を奪うためのものではなく、精密機械のように向けられる殺意を斬り落とす剣技でした。繊細で正確、“驚異的な速度”とはいかずとも、イヲリの剣技から滲み出るのは白禊流由来の座村清市の手捌きでした。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

鮮明になるチヒロの記憶の中の座村清市の居合白禊流

チヒロの記憶の中で朧げだった座村の居合白禊流の持ち方が鮮明になり、チヒロはそのまま居合白禊流で昼彦に斬りかかります。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

 

チヒロにとっての手本が鮮明になった事で、居合白禊流の持ち替えのコツを掴め、チヒロは“最速”へと届き昼彦を斬ることに成功します。そして、イヲリは真相(すべて)を知ります。

© 外薗健 カグラバチ 70話より

まとめ

第70話では、前回井倉を守ろうと封印を壊し覚醒したイヲリは、居合白禊流で正確に宿泊客達の指を斬り落として戦えないようにしました。ほぼ間違いなく、イヲリは子供の頃に座村清市から居合白禊流を習っていたようです。そうでないと、チヒロの手本になるくらいの座村清市の手捌きを、イヲリが正確に出来る訳がないと思います。

チヒロは手本となる座村清市の居合白禊流の持ち方をイヲリを見て思い出し、チヒロの居合白禊流は“最速”に届き昼彦を斬って戦闘に勝利します。このまま昼彦を拘束できればいいのですが、まだ久々李や斗斗がいるのでそれは難しいかもしれません。

そして封印が壊れて、イヲリは真相(すべて)を思い出したようです。座村清市とイヲリの過去に何があったのか、これで来週明らかになりそうです。

 

次回は、3月10日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年15号に掲載予定です。

 

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