週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第79話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。

薊の圧倒的殴殺力(パワー)
俺の役目はなんすか!!と、ハクリは空回り気味になっていますが、区堂という名前の神奈備の上層部はハクリに、焦らない、おちついて、と声をかけます。次に状況整理として区堂は、現在は放送の通り敵襲があり、十中八区相手は毘灼で座村は今チヒロが足止めしている状況だとハクリに伝えます。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
ハクリの役目は真打の隔離
そして、区堂は毘灼の狙いは真打と剣聖であり、仮にその二つが毘灼の手に堕ちればこの国は終わるが、最悪の想定以前にまず君がいると言い、ハクリの役目は真打の隔離だと伝えます。真打の再封印はハクリが寝ている間に既に完了していて、あとはハクリの“蔵”の亜空間に完全隔離してしまえば、毘灼は途方に暮れると区堂は言います。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
さらにハクリは妖術の酷使によって“蔵”を失いかけていたが、もう一つの妖術“威葬”を司る神経を一部移植させることによって何とか持ち堪えていて、ハクリの“蔵”はまだ生きていました。しかし、神経を一部移植した事によって“威葬”と“蔵”の両方の機能が少しずつ損なわれたようですが、詳細は試運転してみないと分からないそうです。ただ、ハクリが妖術を2種類持っている特異体質だから通った融通で、次に無茶をすると今度こそ完全に妖術を失いかねないそうです。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
楽座市で戦った直後に、仙沓寺でハクリに無茶をさせた事を区堂は詫びようとしますが、ハクリはまだ役に立てることに喜び、真打の所へ案内してください!!と、区堂に言います。ハクリは毘灼が既に神奈備本部の地下施設に侵入している事を心配していますが、区堂は、ここを何処だと思っている、と神奈備本部の地下施設を信用するようにハクリに言います。ハクリと区堂が真打のところに向かっていた頃、神奈備本部第一層 西口には毘灼の三人が侵入してきていました。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
神奈備本部第一層 西口を取り仕切るのは勤続18年、神奈備発足時から在籍している職員でした。神奈備の前進は「対妖術戦略陸軍」という名前で、斉廷戦争時に妖術(小国)による脅威に対抗するため急設された国家組織でした。そこでは陸軍の階級制度を採用していて、今は廃止されていますが、当時の階級を聞けば大体の実力が分かり、この職員の当時の階級は少尉で十分な戦力を有していました。西口のフロアにいるのは同じように戦闘経験のある者ばかりで、万が一の有事の際には侵入者を迎撃できるはずでした。しかし、前回登場した結界を張っている妖術師はこの施設内に入った者の戦力を概算することが出来ますが、号“鼠”がフロア中に知らされます。この号“鼠”の意味はこのフロアの者達では歯が立たない事を意味し、戦闘をせずに中央部へ敵を“見送る”事を意味していました。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
フロアを取り仕切っている職員が侵入した毘灼三人をモニターで見ると、一人の手の甲には特徴のある紋章が刻まれていますが、他の二人にはありませんでした。しかし、毘灼と共にいたのは“死柳兄弟”で一般家系の出身でありながらも、かつての将校を含む十一人の神奈備職員を惨殺していました。この職員の甥も惨殺された十一人の内の一人で、職員には溢れんばかりの憎しみがありましたが、私情で動き部下を危険に晒すなど以ての外、と職員は耐え忍んで毘灼三人を第一層中央部へと見送る事にします。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
しかし、ほんのわずかな精神の乱れに死柳兄弟の兄の方が気付き、結界越しにこのフロアに二十四人の職員がいる事を察知します。フロアを取り仕切っている職員は戦う覚悟をしますが、死柳兄弟は虫けらを殺す時間も惜しいと西口のフロアの職員を無視して先へと進みます。職員は甥の仇が命を見逃してくれた事に安堵しつつも、死柳兄弟に立ち向かえない自分に打ちひしがれます。こうして毘灼と死柳兄弟は第一層中央部へと到達しますが、そこに処刑人が到着します。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
第一層中央部 曲者処刑場
神奈備本部第一層中央部は曲者処刑場となっていて、アンプから大音量の三味線や太鼓の音が鳴り響き、侵入者を威嚇しています。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
ここの処刑人は対妖術戦略陸軍時代に、当時若干18歳にして大佐に昇進した薊 奏士郎です。死柳兄弟も薊の事は知っているようで、上玉だぜ、と言い薊とやれることを喜びます。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
死柳兄弟の兄の方がいきなり鎖を薊に巻き付け動きを制限すると、死柳兄弟の弟の方が鋭い刃物のような武器で攻撃します。薊は一撃目は飛んでよけますが、上空に飛んで鎖で動けなくなった薊を死柳兄弟、二人で同時に攻撃しようとします。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
しかし、薊はチヒロに話してもらった国重殺害時の状況を思い出し激怒していて、死柳兄弟の兄が放った鎖を簡単に引きちぎると、死柳兄弟の兄の顔面を殴打します。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
薊の戦闘様式は“殴殺”で、小細工を踏み躙る圧倒的殴殺力(パワー)がありました。薊はその圧倒的殴殺力で、兄貴と叫ぶ死柳兄弟の弟の方も殴り、死柳兄弟の弟は地面にめり込んでしまいます。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
兜をかぶった男が六平国重襲撃の実行犯か?
死柳兄弟は二人とも薊の圧倒的殴殺力に顔面を潰されて瞬殺されてしまいますが、兜をかぶった毘灼のメンバーはこの状況に驚く様子もなく冷静に眺めているだけでした。薊はこの兜をかぶった男は毘灼のメンバーで、おそらく中でも六平国重襲撃時の実行犯だと推測します。六平国重襲撃時に柴が異変を察知して到着まで10秒にも満たなかったそうですが、そのわずかな一瞬で毘灼の実行犯は全ての仕事をこなしたそうです。六平国重のところへ出向いた妖術師の三人は、精鋭中の精鋭で死柳兄弟とはわけが違うと薊は考えます。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
ここで曲者処刑場の規則として、曲者は此処で死ね!!!とデカデカと書かれます。薊は拳を強く握ると、ようやく会えたね、と言い兜をかぶった毘灼のメンバーと対峙します。
© 外薗健 カグラバチ 79話より
まとめ
第79話では、ハクリの任務が真打の隔離だと判明、区堂と共に地下の真打の場所に向かいますが、“蔵”の機能に使用制限のようなものがあるようで少し気になります。
そして侵入者七名の内、三名が第一層中央部へと到達します。前回での時点では七名全員が毘灼のメンバーだと思っていましたが、今回見た限りでは一人の手の甲にしか特徴のある紋章が刻まれていませんでした。毘灼の構成員全員が武闘派ではないかもしれず、埋め合わせの戦力として死柳兄弟が選ばれたようですが、薊の殴殺によって瞬殺されます。ただ残る一人は毘灼のメンバーで、さらに六平国重襲撃時の実行犯のようです。確かに1巻2話のコマを見ると、手前の男の装備が今回登場した兜の男の装備に似ている気がします。
来週は薊と六平国重襲撃時の実行犯との因縁の対決になると思われますが、どのような戦いになるか今から楽しみです。
次回は、5月26日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年26号に掲載予定です。
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