週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第82話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。ハクリは誰が敵か分からない状況に不安を感じますが、そこに自分を庇ってくれた区堂が現れます。

チヒロと座村が居合白禊流で対決
酌揺は郎の手に渡される
漆羽が生きていた事が前回判明しますが、場面はチヒロと座村が対峙している京都殺戮ホテルに変わります。床に落ちていた酌揺を座村は拾うと、郎に渡します。やはり昼彦が生きているので、昼彦と酌揺の命滅契約は健在のようで、鞘は2階下に落ちたと座村は郎に言います。一方、チヒロは座村が18年前よりも成長していて、さっきの戦いで黄泉返りすら意図的な実力だろうと実感します。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
座村が“人を一度殺す”その習得は何のためかとチヒロは考え、座村の行動原理はあくまで“蠱をたつため”で、契約者に憎しみがあるわけではない、とチヒロは確信し、……漆羽さんは生きていますよね…?と、チヒロは座村に問い質します。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
座村は大量の生命を奪った真打の本領“蠱”が再び起こる可能性を断つため、剣聖を処刑しようと考えていました。しかし、剣聖を殺せば命滅契約の影響で他の契約者まで命を落とすので、契約者の存在によって剣聖の処刑は先延ばしされていましたが、漆羽には蠱の可能性と共に生き続ける罪悪感がずっとありました。だから座村が、契約者は全員俺が殺す、と第58話で動き出した時、漆羽はとうとう痺れを切らしたかとそう直感したそうです。

しかし、座村はその直後漆羽に、今死ぬのは英雄としてのお前だけだ、と言われましたが、漆羽にはそれがどういう事か、その時は分かりませんでした。しかし、座村に飛宗で斬られる時、漆羽は飛宗から一瞬、炎が出た事を見逃しませんでした。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
座村は契約者を命滅契約から解放する為に、力を培った
その後、漆羽はおそらく死体処理部が処置をしている場所で生き返ります。神奈備職員は、生き返ったなんて…奇跡かよ……、と驚愕しますが、漆羽は冷静に自分と酌揺との命滅契約が切れている事を実感、あれが不死鳥“雀”の炎だったと確信します。“慈悲の炎”を体に仕込み、死後時間差で発動したと漆羽は理解します。死をきっかけに発動する仕込みの妖術は割とある話のようですが、18年前には座村の“雀”に蘇生の能力はなく、漆羽は方法は不明だが座村は契約者を命滅契約から解放する為に、力を培ったのだと確信します。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
ただ、死をきっかけに発動する仕込みの妖術には欠点があり、仕込みを終えたとしても術師が死ねばその妖術は無効となり、自らに仕込んだ場合には意味を為さないようです。つまり、この命滅契約のみ斬る所業は、座村自身には適用されず、座村は1人で死ぬ気なのだと漆羽は確信します。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
契約者のしがらみも、剣聖も蠱の可能性も、座村は全部ひとりで断ち斬る気なんだと分かり、漆羽は俺だけがあんたを追いかけ、あんたに食らいついてきた!!と、この状況を受け入れられずにいますが、漆羽は体を動かせません。神奈備職員は命滅契約が解かれ、18年間変形し固定され続けた神経が元に戻ろうとしているので、数日は体を動かせないと漆羽に言います。…なら誰が座村サンを止める…、と漆羽は言いますが、六平千鉱が対座村の部隊として出ると聞かされると、俺のことは上に報告するなと漆羽は神奈備職員に言います。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
漆羽は自身を伏せの切り札としてとっておいたようで、裏切り者の敵妖術師の一人は漆羽の狙い通り、生きていた事に驚いています。俺は敗けた…だからせめて彼らの留守は守らせてもらう、とチヒロの留守を守る覚悟を口にします。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
場面は再び京都殺戮ホテルに戻り、チヒロから、……漆羽さんは生きていますよね…?と、問い質された座村は、漆羽が生きてたら……なんだ、と答えます。座村は、蠱が…、妖刀の力が未来を侵してしまう事が何より怖い、と言い、娘のイヲリが蠱の犠牲になる事を何より恐れていました。…お前も同じはずだ、俺のことァ…は止めなくていい、剣聖は殺す、と座村は言いますが、ああ…同じだとチヒロは座村に同意すると、再び座村に斬りかかります。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
あなたは未来に絶望しても、他人には生きて欲しいと望み、もがいた、とチヒロは言い、あなたに生きてもらう為に俺も…もがく!!と、チヒロは反論しますが、それで蠱が止まるならな、と座村は言いチヒロの説得に耳を貸そうとしません。座村は飛宗でチヒロを弾き飛ばすと、別の方法を探して一緒に戦うと言うチヒロに不可能だと断言し、部屋の外に出てドアを閉めます。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
座村はドアの向こう側でチヒロを一閃で戦闘不能にすべく、“雀”の火力を乗せて居合白禊流の構えをとります。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
チヒロは第59話では座村に手も足も出ず、勝負にすらならなかった事を思い出し、今の自分が何を言おうと説得力はないと考え、それならば淵天に自分の全てを乗せて自分の今の力を示すことにします。座村は扉越し、太刀筋をぎりぎりまで読ませない気で、さらに座村は音で気配や位置を把握することに超人的に優れているため、こっちが動けば音で位置を特定されるとチヒロは考え、座村の居合を受けて立つ決断をします。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
チヒロの、ごくり、と息を飲む音で座村は飛宗を抜刀し扉の向こうからチヒロに斬りかかります。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
チヒロは“雀”の火力を乗せた座村の居合白禊流の斬撃を受け止めますが、座村の斬撃の剣圧はすさまじく京都殺戮ホテルの部屋の家具を剣圧で吹き飛ばし壁を破壊、チヒロは京都の上空に弾き飛ばされます。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
淵天で飛宗の居合を受け止めることに成功
それでも、第59話ではチヒロは居合の一閃で斬られましたが、今回は座村の居合白禊流の斬撃を淵天で受け止めました。チヒロは座村に自分の全力を、今此処で示すと叫びます。
© 外薗健 カグラバチ 82話より
まとめ
第82話では、漆羽の生き返りの詳細が判明、やはり漆羽は第58話で座村に斬られた時に雀の能力で生き返るように仕込んでありました。座村はこの生き返りの能力で契約者の命滅契約を斬り、剣聖以外の契約者は命を落とさなくてもいいようにするつもりだったようです。ただこの仕込みの妖術は術者である座村には意味を為さず、座村は剣聖を殺して自分も死ぬつもりだったようです。漆羽は生き返った後、上に報告しないように指示し、自分を切り札として自ら伏せていたので、上層部や柴登吾、巻墨も漆羽の生存を知りませんでした。
チヒロは漆羽が生きていると分かり、今度こそ座村を止めようと全てを淵天に乗せて座村に戦いを挑みます。淵天VS飛宗の決着はどうなるのか?東京の神奈備本部地下にある真打をハクリは隔離できるのか?次回の展開から目が離せません。
次回は、6月16日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年29号に掲載予定です。
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