週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第84話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。チヒロは座村に、真打を破壊し蠱を止めれば誰も犠牲にならないと提案します。

チヒロと座村の妖刀戦に巻墨も参戦
考えを変えない座村
淵天を以って真打を折る、というチヒロの考えを聞いた座村は、戦後打った妖刀はあの一振りのみという事と、妖刀を破壊する妖刀という考えが確かに六平国重の考えそうな事、と納得はしますが、飛宗にすら刃こぼれ一つ与えられてなく、夢物語だ、と座村は言い、座村は剣聖と共に死ぬという考えを変えようとしません。それでもチヒロは、…これからだ、と言いますが、チヒロが昔父親のような刀匠を目指していた事を座村は覚えていました。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
座村はチヒロに、過去の荷だ、お前が背負う必要はねえ!!と言いますが、チヒロは、俺は六平国重の息子だ、と言い一歩も引きません。一歩も引かないチヒロに言葉での説得を座村は諦めますが、次の瞬間チヒロは池から屋根の上の座村に淵天で斬りかかります。座村は居合白禊流で応戦しますがチヒロは座村から今まで以上の殺意を感じており、今度こそ本気で淵天を奪うつもりだと直感します。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
すると、チヒロは座村のように位置の入れ替えを行い座村の背後に移動すると、座村に斬りかかりますが座村は飛宗でチヒロの淵天を防ぎます。座村も超速度でチヒロが移動しているのではないと気付き、前回の淵天を手元に一瞬で移動させた時の事を思い出し、座村はチヒロが鴉の能力と同様に、位置を入れ替えている事に気付きます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
“猩”で飛宗の“鴉”を吸収
チヒロは“猩”で流れのままに飛宗の“鴉”の能力を吸収できていて、どんどん淵天と馴染んでいる事を実感していました。チヒロは座村の握る飛宗に傷一つつけられないなら、確かに“真打を折る”なんて夢物語だと理解しつつ座村に、……証明する、あたなに!!生きる道を!!と叫びます。チヒロの渾身の居合白禊流の斬撃に座村は思わず怯んでしまい、飛宗に傷をつけることは出来ませんでしたがチヒロも、いける…!!と手応えを感じます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
再びチヒロと座村は対峙しますが、また飛びますか、とチヒロが問うと座村は、もういいねじ伏せてやる、と答えます。そして、今度は座村が渾身の居合白禊流でチヒロに切り込み、チヒロは淵天で座村の居合白禊流を受け止めます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
チヒロは左手を負傷
今回も飛宗に傷をつけることは出来ず、チヒロは座村の斬撃の威力に吹っ飛ばされます。チヒロは飛宗の固さに苦戦しますが、飛宗に傷をつけられないか何度でも試そうとします。しかしチヒロは手から出血していて、骨にも異常がありそうなくらいチヒロは痛みを感じていました。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
もはやまともに刀を握る事さえ難しそうなチヒロを見て、…夢物語だな、終わりだ!!と、座村は言うと再び飛宗で斬りかかろうとします。ここで場面は第61話で京都へと向かう電車の中へと移り、チヒロと郎が飛宗を持った座村に死角はない、といった会話をしています。郎がチヒロに羽根による感知がどういった感覚なのか質問していますが、チヒロは淵天の金魚と同じく触れれば詳細まで分かると言いますが、周囲の環境は音や温度、空気の流れを感知しているので詳細までは分からないようです。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
郎はチヒロの話を聞き、羽根に当たらなければ……いけるかもな、とつぶやきます。巻墨の“隠密”は熱・音・匂い・殺気などの“気配の由来”は極限まで削ぎ落とし、空間に溶け込めると杢は言います。さらに、物理的な空気の流れでわずかにこちらを感知できても、視認できない座村にとって巻墨の存在は朧げになる、と炭も言います。場面は現在に戻り、チヒロと座村の戦いに巻墨も参戦します。巻墨は“隠密”で気配を消していて、座村は意識を巻墨へ強く向けないと巻墨の存在が消えてしまうようです。この状態で巻墨はヒットアンドアウェイに徹していて、郎は座村の焦りを見て、この妖刀戦…巻墨なら水を差せる、と確信します。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
ここでイヲリと井倉が、チヒロ達が戦っている場所に合流します。チヒロは猩“雀”と言い、雀の能力を吸収しますが、この言葉で座村もチヒロが能力をコピーしていると確信し、チヒロが雀の能力で手を治す気だと気付きます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
ただ回復(すざく)は馴染のない神経を使うようで、いきなりは使いこなせず、おそらく骨ごといっているチヒロのあの怪我なら早くて十数秒は必要と座村は推測します。その時間を巻墨が時間稼ぎするのだと座村は気付きますが、郎は座村に、何焦ってる、と問いかけます。“雀”とやらはあんたのその眼も治せるらしいじゃないか、眼治したら巻墨なんて敵じゃねえだろ、それでも…、と郎は心の中でつぶやき、……生きる未来を直視るのが怖いか、と座村に問いかけますが、座村は郎に黙るように言います。座村の脳裏にイヲリと暮らした時のつらい過去がよぎりますが、俺が生きる未来は…と心の中でつぶやき、もう…視えてる……!!と座村は叫ぶと、雀を使って炎を発生させます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
その炎を巻墨に放ち、巻墨は炎によって吹っ飛ばされ“隠密”も無効化されてしまったようです。座村に生まれた隙は僅か3秒にさえ届かず、チヒロが雀で回復する時間を稼げなかったよう見えましたが、郎はやっぱ大事なものが視えていないと座村に伝えます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
雀を左手の回復ではなく、火力として乗せたチヒロ
チヒロは座村の背後で淵天を構えていて、巻墨が作った座村の隙は“一瞬”ですが再びその刀を構えるのには十分な猶予でした。さらにチヒロは雀を負傷した左手の回復として使わず、第82話の座村のように全て火力として淵天に乗せていました。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
ここでイヲリとチヒロのカットが入り、チヒロは、俺たちは傷だらけになったって構わないんだ!!と、座村に叫びます。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
雀の火力を乗せたチヒロの渾身の居合白禊流の斬撃を座村は飛宗で受け止めますが、飛宗に、ピシ、と傷が入ったよう見えた所で第84話は終わります。
© 外薗健 カグラバチ 84話より
まとめ
第84話では、座村は“真打を折る”なんて夢物語だとチヒロの考えを否定しますが、チヒロは真打を折れると証明しようと、何度も座村に斬りかかり飛宗を折ろうとします。しかし、傷一つ付けられず、逆に座村の一撃で左手に深い傷を負います。その後、巻墨が参戦して“隠密”で座村の隙を作ろうとし、さらにチヒロは猩で雀の能力を吸収します。座村は巻墨で時間稼ぎをして雀で左手を治すつもりだと判断し、巻墨を雀の炎を吹っ飛ばし左手の傷を治す時間を作らせません。しかし、チヒロは左手を治すつもりは無く、第82話の座村のように雀の火力を淵天に乗せて居合白禊流の斬撃の威力を上げます。
最後は淵天の斬撃で飛宗に傷を付けられたように見えていますが、チヒロの左手は負傷したままで淵天を握るのもままならない状態なので、一気に飛宗を折れるか微妙です。ただ飛宗を折れなくてもイヲリが合流したので、イヲリが説得してくれそうな気もしますが、来週のどのような展開になるか注目です。
次回は、7月7日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年31号に掲載予定です。
第8巻は2025年7月4日(金曜)に発売予定です。コミックの予約はこちらからどうぞ。表紙はチヒロ、イヲリ、昼彦です。
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発売日は7月4日(金)!
チヒロとイヲリ、昼彦が目印!是非お近くの書店様でご予約ください!https://t.co/RaY2CwDZ4i#Kagurabachi pic.twitter.com/RDAfbsBVHL
— カグラバチ公式 (@kagurabachi_x) June 15, 2025
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