週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチの4巻 対等 の感想、ネタバレです。
4巻は、第28話から第37話まで掲載されています。
4巻
4巻の表紙は、チヒロとハクリです。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第28話 突破口
チヒロが淵天を遠隔操作し金魚を使用して漣家の蔵の様子を探ったことで、蔵の中の様子が徐々に明らかになってきます。亜空間にある事は確定のようで、さらに蔵の中は上下も果てもないようです。ハクリに聞いた所、当主交代による蔵の受け継ぎは儀式によるものだと分かりますが、ハクリも結構昔の事ではっきりと覚えていないとの事です。さらにチヒロは蔵の中に扉を発見します。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第29話 取捨
チヒロと緋雪は楽座市の会場にいた警備を次々と倒していき、チヒロと緋雪が近付いた所で田福が結界を張り、結界内の隔離された空間で二人は会話を始めます。緋雪はチヒロを保護すると言いますが、チヒロは楽座市では人も売られている、商品にされた人達を見捨てるのか、と言って緋雪の感情を利用して交渉しようとします。緋雪も神奈備の方針に納得しておらず、チヒロと会話をしている途中でブチギレてしまいます。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第30話 乱入者
漣家当主親衛隊「濤」は、例年楽座市に乱入してくる者を始末する為、舞台の四方に鎮座しますが今年は楽座市最下層の浄苑の死守を京羅から任されていました。チヒロ達から緊急搬出用扉を死守する為に扉の前を護衛していましたが、ハクリが宗也をわざと追わせて戦力を分断させて、その隙に柴が瞬間移動で扉の前に現れ扉を開けようとします。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第31話 挨拶
ハクリと合流しようとチヒロは討ち漏らした護衛を倒していきますが、突然木の壁が現れ、ハクリとは分断されてしまいます。さらにチヒロの前に毘灼の男が現れますが、手の甲には特徴のある紋章が刻まれていて、その紋章を見たチヒロは3年前の父・六平国重が殺された時の記憶を思い出します。男は毘灼の統領と名乗り、自らチヒロの父親殺害の首謀者だと明かします。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
毘灼の統領はチヒロを挑発し、チヒロは刳雲で毘灼の統領を殺そうとしますが攻撃は通用せず、逆に刳雲の出力が落ちていきます。チヒロが毘灼の統領と戦っている間にも楽座市の競売は進行し、妖刀・真打が観客に紹介されます。チヒロは毘灼の統領に父・国重を殺した理由を問い質しますが、毘灼の統領は国重を殺した理由を自分が真打を振る為だと明かします。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第32話 壁
チヒロは刳雲の本領に触れたことにより刳雲は息を吹き返し、鳴・千を発動させ黒い雷を身に纏います。鳴・千を発動させた事で、チヒロは通常を遥かに上回る速度と攻撃力を発揮します。その状態でチヒロは毘灼の統領を攻撃、毘灼の統領の腕を引きちぎります。それでも毘灼の統領はチヒロの攻撃をわざと受けるほど余裕があり、同時に木の壁も深く抉りましたがすぐに修復されてしまい、ハクリと合流が出来ません。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
一方、ハクリは宗也に追い詰められていて、威葬を放とうとしても不発に終わります。ハクリが威葬を使えないのは、12歳という早さで威葬を使えないと見切ったのが原因で、実際はハクリには妖術を使うための身体は既に完成していると柴はハクリに言います。ハクリが自分には出来ないと無意識に壁を作っているのが原因と柴は言い、宗也に追い詰められたハクリは思い込みを捨て、チヒロと一緒に楽座市を終わらせるという強い意志も持つ事で、威葬を放つことに成功します。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第33話 死守
チヒロは毘灼の統領を殺すよりもハクリとの合流を優先し、刳雲で木の壁を破壊しハクリと合流します。丁度、ハクリの威葬とチヒロの刳雲の突破が重なる形となり、宗也は大ダメージを受けます。一方、毘灼の統領の所に緋雪が現れ、炎骨を使用中の緋雪は臨戦態勢ですが毘灼の統領は緋雪には構わず逃走します。一方、扉を開けようとしていた柴はその場にいた濤を圧倒、濤のメンバーに扉の開け方を教えるように迫ります。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第34話 役目
ハクリはチヒロに先に行くように言い、重傷の宗也と戦おうとします。チヒロは重傷とはいえハクリが宗也と戦うのは無茶だと思いつつ、ハクリの覚悟を感じてハクリに宗也を任せます。一方、濤の天理は雫天石を使用した結果、玄力が具現化、クラゲのような玄力反応が現れます。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第35話 檻
ハクリがまだ漣家で仕事をしていた時の話です。ハクリは楽座市で商品にされる、氷の肌の女の食事を運ぶ仕事を任されていました。しかし、氷の肌の女はクズに売られて、また買われるなら死んだ方がマシ、と食事をとろうとせず二日間飲まず食わずの状態でした。ハクリは氷の肌の女に食事をとるように言いますが、氷の肌の女は食事の時の話し相手が欲しいと言い、ハクリに話し相手になるようにお願いします。彼女はハクリと話をすること事で食事を徐々に食べるようになり、前より元気になっていきます。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第36話 天才達
ハクリは柴に教わった通り、自分に宿った能力の輪郭、そして全容を掴むために意識を内側に向けます。するとハクリは威葬だけでなく、もう一つの能力が自分の中にある事に気付きます。その能力は“蔵”で、ハクリは “蔵”と“威葬”の2種の能力を併せ使える漣家・初代当主以来の天才だと判明します。ハクリの才能に気付いた宗也は、ハクリに激怒し殺そうとします。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
第37話 対等
天理、宗也を倒したチヒロ達は緊急搬出用扉へと向かいますが、緊急搬出用扉は最初から破壊されていました。これは濤も知らされておらず京羅が自分一人でやったものですが、残った濤のメンバーは天理の死を無駄にはしないと言い、チヒロ達に襲い掛かります。退くか戦うか悩むチヒロですが、ハクリは柴に頼んで楽座市の会場へと瞬間移動してもらいます。そして、ハクリは京羅の蔵に干渉、蔵をこじ開けてチヒロを京羅の蔵に送り込むことに成功します。
© 外薗健 カグラバチ 4巻より
まとめ
第4巻では、チヒロが淵天を遠隔操作して京羅の蔵を探り、緊急搬出用扉がある事を突き止めます。緊急搬出用扉を目指して楽座市へと乗り込んだチヒロですが、そこで緋雪と遭遇。緋雪は最初、チヒロを保護しようとしますが、チヒロに説得されて緋雪は一時的にチヒロに協力することにします。その後、毘灼の統領が現れますが、毘灼の統領はチヒロが自分を殺す事より楽座市を潰す事を優先すると、毘灼の統領はそのまま逃亡してしまいます。その後、妖術が使えなかったハクリが実は、“蔵”と“威葬” の2種の能力を併せ使える初代当主以来の天才だと判明、チヒロを京羅の蔵へと送り込み、チヒロは淵天の奪還に成功します。
このまま妖刀・真打も奪うことが出来るか、また蔵の中にいる商品として捕らわれている人間を救うことが出来るのか、今後の展開が気になります。次巻が楽座市編のクライマックスになりそうので、第5巻に注目です。
次巻、5巻のネタバレ、感想はこちらの記事です。
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