TVアニメ 逃げ上手の若君のネタバレ、感想です。詳しい内容は、TV放送だけでなくPrime Video 等のネット配信でも視聴出来ます。
第一回「5月22日」
時は元弘三年(1333年)鎌倉、鎌倉幕府の総帥・北条高時の子、北条時行は武士の子ながらも争いを好まぬ、心優しい少年でした。ある日いつものように稽古から逃げ出した時行の前に、信濃の国の(胡散臭い)神官・諏訪頼重が現れます。頼重は時行に、十歳の時に貴方様は天を揺るがす英雄となられまする、と予言します。
鎌倉幕府、滅亡
その後、足利高氏は幕府と敵対していた後醍醐天皇と密かに内通、謀反を起こしあっという間に京の幕府軍を壊滅させます。さらに嫡男・千寿王を関東の武将・新田義貞に預け、高氏の代理として総大将とすると鎌倉も滅ぼしてしまいます。
鎌倉が陥落したのを悟ると、北条一族と家臣郎党八百余名は寺に集まり壮絶に自害、時行は故郷と家族をすべて失ってしまいます。茫然とする時行の前に頼重が現れ、これより貴方様を我が領地・信濃諏訪にてお匿いしまする、と時行に言い、時行を匿おうとします。しかし、すべてを失い絶望した時行は皆と一緒に腹を切ると言いますが、頼重は時行を無理にでも連れて行こうとします。
潔く死のうとする時行だが…
崖の上から見る鎌倉は略奪・破壊・殺戮が横行し地獄絵図となっていて、時行が好きだった鎌倉は既に失われていました。それでもインチキ祈祷師の言う事を信じられるか、と時行は言うと、潔く死なねば武士の恥になると死なせてくださいと頼重に言います。
それを聞いた頼重は、そうですか、では死になされ、と時行を崖から突き落とします。そして頼重は反乱軍に対して、北条の子だッ、と叫びます。
反乱軍に殺されそうになった時行は、とっさに反乱軍から逃げると頼重の元へと逃げかえってきます。
逃げ上手・隠れ上手な英雄
こら、死んだらどうする、と逆ギレする時行に、死なねば恥だと言いながら今躊躇なく楽しそうに生きながらえてのけたのが、貴方様の中の英雄です、と頼重は時行に言います。さらに、逃げ上手・隠れ上手は英雄の片鱗にすぎず、貴方様こそ生存本能の怪物で、生き延びる才能に誰より特化し、生死の境のヒリつく緊張が大好きなお方、高氏にとってはさぞ厄介な事でしょう、と頼重は言います。
このまま生き続ければ高氏はいずれ必ず自ら時行を殺しに来る、と頼重は言い、その時まで逃げ隠れて力をつけるように説得します。そして、追ってきた高氏(オニ)を討ち取るように言い、そのために必要な勝つための郎党(なかま)、武力、知力は頼重が全て揃えると言います。
天下を取り返す鬼ごっこの始まり
馬に乗る時行、雫、頼重、そして、さあ天下を取り返す鬼ごっこの始まりですぞ!と、頼重は嬉しそうに時行に叫びます。時行は頼重のせいで生きる悦びにときめいてしまった、と言い、頼重殿責任は取ってもらうぞ、と泣き顔で言うと、頼重は、もちろんでございまする、地獄の底までお仕えいたしましょう、と答えます。
まとめ
第一回の内容は原作だと、1巻1話「滅亡1333」の内容になります。
この話は、これから始まる南北朝時代の絶対的主人公・足利高氏の話…ではなく、高氏に比べてかなりマイナーな北条時行が主人公のアニメです。
第一回は原作の一話を丸々使って、丁寧にアニメに描かれました。そして、初回から松井優征先生お得意の、頼重の変顔が何度も炸裂していました。これからの話でも何度も変顔が炸裂すると思うと、そちらも楽しみです。
第一回で時行が跡を継ぐべき鎌倉幕府はいきなり滅亡してしまい、父親・北条高時含めて一族郎党も壮絶に自害します。この時代の武士なら武士らしく潔く自害するべきですが、時行は頼重に崖から突き落とされ反乱軍に殺されそうになった時、生きる悦びにときめいてしまい生き長らえてしまいます。時行は頼重を信じて、生き長らえて諏訪へ潜伏することを決断します。
一方、謀反を起こし鎌倉幕府を滅亡させた足利高氏は、北条一族は郎党と共に自害したと思っているので、時行が生き残っているとは思っていません。時行は今は生きていないと思わせて、諏訪で仲間を集めて力を蓄えて、鎌倉奪還・鎌倉幕府再興に備えないといけません。これから諏訪に戻りますが、時行や頼重達は果たして鎌倉から無事脱出できるでしょうか?
第二回「やさしいおじさん」
第二回「やさしいおじさん」の記事です。
アニメ 逃げ上手の若君のまとめ記事を書いています。
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