クエスト「エピローグ」7
破壊光線砲を発射されたシィルは…
破壊光線砲を発射したシィルに対してバードは、僕はね……、君にさえ出会わなければ良かったと……、そう思っているんだ、だから……、ばいばい、と一方的に話しかけます。
ランスは、シィィィイーーーーーール、とシィルの名前を叫びながら、倒れ伏したシィルの体をすぐに抱きかかえます。
シィルを抱きかかえているランスに対してバードは、ランス、見たか?これで、僕の勝ちだ……!とランスに対して、一方的に勝利宣言を行います。そして高笑いしながらバードはどこかに去っていきます。
去っていくバードを呼び止めるパットンにランスは、あんなのほっとけ!そんなことよりヒーラーだ!早く誰か連れてこい!急げ!と、バードはほっといてヒーラーを早く連れてきて、シィルを回復させるように言います。
ヒーラーを早く呼ぶように言ったランスですが、腹部を撃ち抜かれたシィルの体を見ると、上半身と下半身がかろうじて繋がっているだけの状態で、ランスはその状態を見て言葉を失います。大量の血液が抜けていき、床を深紅に染めていきます。その抜けていく血液の量に比例して、シィルの体が冷たくなるのが、ランスの手に嫌というほど伝わります。シィルの命が失われていく速度が、到底、繋ぎ止めておけるものでないとランスにも直感的に理解できます。
シィルに冷たくなるな、この馬鹿と命令し、ランスはクルックーならきっと、とクルックーはどこにいると大声で呼びます。しかし、クルックーは女神ALICE都の謁見の為、川中島にいて、今は不在です。
クルックーが不在と分かりランスが起っていると、シィルがランスの名前を口にします。が、ランスはシィルに黙っているように言い、この程度の傷がなんだ、俺は世界だって制覇した男だぞ!この程度のピンチ、ピンチの内にも入らんわ!と大笑いして、ランスはシィルに大丈夫だと言い聞かせます。
しかし、そんなランスの姿を見たパットンはランスに対して怒声を響かせます。ランスがはたと気づくと、パットンはちゃんと、彼女を見てやるんだ、とランスに言います。
あらためてシィルを見ると、弱弱しい力で、シィルがランスのマントを掴みながらランスの名前を呼んでいます。そして、ずっと……、おそばにおいてくれて……、ありが、とう……ございます…、とランスにお礼をいます。
ランスが呼びかけ続けるも
続けてシィルは、ほんとうに……、すごく……、すごく、たのしかっ、た、です……と言うと、ランスはそんなシィルに、そんな死ぬ人みたいなこと言うな!それくらい気合でどうにかせんか!と怒ります。しかし、既にシィルの体は、とても人間が生きていけるような状態ではなくなっています。
そしてなおもシィルは笑い続けながら、ランスに最後に言わせて欲しい事があると言います。ランスが、あ、ああ?なんだ、こんな時に!と怒りますが、シィルは構わず続けます。
実は、ランスに秘密にしていた事があったと、シィルは打ち明け始めます。
それは、実は…、ランスのいつも飲んでいるお茶……、あれ、ほんとは……ちょっと安いのなんです……、と言い、ランスに出していたいつものお茶がちょっと安いお茶だ、というシィルの告白です。
こんな時にとあきれるランスですが、シィルは、高いのにしろって言うけど……、本当は少し安いのくらいの方が、好きだから……、といつもの口調でランスに理由を話します。ランスはあとお仕置きだからな!とシィルにいつものように怒ります。
まとめ
破壊光線砲でシィルを撃ったバードはその後、高笑いしながらその場を去ってしまいます。ちなみにこの後のバードですが、ランス10一周年記念で行われた織音さんの質問&回答によると「魔軍に怯えて隠れ住んでました。」との事で、情けない行動をしていますが、その後も生き続けていたようです。ランス10一周年記念のまとめは以下のページにまとめています。
ランスはヒーラーを呼びますが、シィルの上半身と下半身がかろうじて繋がっている状態で、ランスもとても人間が生きていけるような状態ではないと察しているようです。そんな状態でもシィルは、いつものようにランスにお茶の事で話しかけています。
次回、シィルの事件とは別に、もう一つの事件が起ります。
前回の記事です。
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