別冊少年マガジン 2020年2月号に掲載されている進撃の巨人 125話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。
リヴァイ兵士長、生存
倒壊したストヘス区の建物
エレンの地鳴らし後、壁の巨人が壁外に向かって歩いていますが、ストヘス区の建物は巨人に蹂躙され倒壊しています。その倒壊した建物の下にいる生存者を、兵団の兵士達が懸命に救出しています。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
壁の巨人に建物を破壊された住人達は、地鳴らしを行ったエレンに対して恨みを持つ者達と、エレンのおかげで島のエルディア人は壁外の人類に殺されずに済んだ、とエレンを支持する者達に別れています。住人達は皆興奮状態のため、今にも住民同士の衝突が起きそうな状況です。ヒッチ達兵士は衝突が起きかねないと、暴徒対策に装備を整えようとします。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
装備を準備している途中、ヒッチは床に液体が落ちている事に気付き、液体の跡を辿っていきます。液体の跡を辿っていき部屋の中に入ると、部屋の中にはアニが潜んでいてヒッチを拘束しようと脅します。が、4年間水晶体の中にいたせいか、アニはヒッチに投げ飛ばされてしまい、逆にヒッチに取り押さえられます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
ヒッチはアニを拘束しようとしますが、アニの手には切り傷が入れてあってアニはいつでも巨人化できると言います。ヒッチは弱っているアニに巨人化できる体力は残っていないと考えますが、アニは一か八かで試してみるとヒッチに言います。ヒッチは万が一、アニが巨人化で来て四年前のように、またストヘス区で大暴れされる危険を考え、アニを街の外に逃がすことにします。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
ヒッチがアニの為に馬を準備している最中、水晶体の中の時の話をアニがし始めます。アニは水晶体の中にいた四年の間も、意識がぼんやりとですがあったようで四年の間の状況も大体把握していると言います。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アニの過去
ヒッチがアニを馬で街の外に運んでいる最中、アニは自分が収容所にいた頃の話をヒッチに話し始めます。母親の浮気相手がエルディア人でその二人の間に生まれた事、生まれて間もない時に親に捨てられた事、自分と似たような理由で収容所に入った男に引き取られた事、その男にマーレの戦士として鍛え上げられた事などです。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アニは最初の頃は、自分も含めて命というものに価値があるとは思えないと思っていたそうです。しかし、始祖奪還作戦の為にパラディ島に向かう朝に、父親から泣きながら謝られ、帰って来てくれと懇願された時から、すべてがどうでもいいとは思わなくなったそうです。そして、父の元に帰るためならまた同じこと、以前の様に壁を破壊して人を踏み潰す事もやるとアニはやると断言します。ヒッチはアニから話が聞けてよかったと言い、その後父親の元に帰っても、瓦礫と死体しか無いと思うとアニに告げます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
場面変わって、レベリオ収容区ではエレンのメッセージを聞かされたエルディア人が必死にマーレの兵士に地鳴らしが発動された事を伝えますが、マーレの兵士は聞く耳を持たずエルディア人全員を拘束しようとします。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アニの父親も拘束されそうになりますが、アニの父親はアニに帰って来てくれと約束したことを思い出し、マーレの兵士に抵抗し銃を奪おうとします。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
場面変わって、無垢の巨人を倒し傷の手当てを受けるキースの元に新兵達が、イェーガー派が砦に集結している事を伝えます。新兵達はキースに逃げるように勧めますが、キースは逃げる事を拒否します。新兵達は無垢の巨人から助けてくれたキースを守ろうとしますが、キースはイェーガー派には背かないように強く忠告します。そして、いつか立ちあがるべき日が来る…、それまで…、決して自分を見失うなと言いながら、キースは立ち上がります。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アルミンとミカサは…
場面変わって、立体起動装置を装備しているアルミンと、アルミンに話しかけているミカサです。アルミンはラカゴ村を目指しているコニーを追いかけようとしていますが、ミカサはコニーには追いつけないと言い、追いついたとしてコニーにお母さんを人間に戻すことを諦めろ…と言うのと、アルミンに問いかけます。しかし、アルミンはコニーにお母さんを人間に諦めるように言うと言い切り、そうしないとガビの信用得られず、ライナーや車力の巨人を大人しく出来ないと言います。ミカサは自分がどうすればいいのか分からず、アルミンに何度も質問をし、アルミンを怒らせてしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
余裕のないアルミンはミカサに激昂してしまい、エレンはどうしようもないと怒鳴ってしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アニが復活したかもしれない、兵団は指揮系統が機能していない、ヒストリアも危険になるかもしれない、とエレンを考える余裕は無い事をミカサに叫んでしまいます。ミカサはアルミンに謝りますが、ミカサを謝らせてしまったアルミンは自己嫌悪に陥ってしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アルミンはエルヴィン団長ならこんなに不様に当たり散らしたりしなかったのにね…、と自分が言った事に後悔し、生き返るべきだったのは僕じゃなかったと、暗い表情で言った後、部屋を出ていきます。同じく暗い表情のミカサですが、部屋の中に自分のマフラーが無い事に気付きます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
アルミンはブラウン家やニコロ達が用意してくれた馬で、ガビと一緒にコニーを追いかける準備をします。そして、ガビはカヤと別れを済ました後、アルミンと一緒にコニーを追いかけます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
砦を仕切るフロック達、イェーガー派
場面変わって、砦を仕切っているイェーガー派のフロックはマーレの義勇兵の一人の手を撃ち抜き、義勇兵達を威圧しています。フロックはエレンから10か月前に計画を聞いていた事を明かし、義勇兵達にエルディア帝国の為に力を貸すように提案します。手を撃ち抜かれた義勇兵はフロックをクソ野郎と叫んで歯向かおうとしますが、フロックは即座に歯向かった義勇兵を射殺し、さらに義勇兵達を威圧します。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
そこにミカサが合流しますが、フロックはミカサを無視してジャンにこれからは自由だ、もうお前らは戦わなくていい、と話します。そして好きなように生きればいいと言い、昔は憲兵になって内地で快適に暮らしたかったのだから、そうするようにフロックはジャンに言います。ミカサはフロックにリヴァイ兵士長とハンジ団長の行方を聞きますが、ジークに殺された事をミカサに伝えます。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
場面変わって、自分の母親がいる移動するコニーとファルコですが、ファルコは巨人化した影響で一部の記憶が喪失しており、ガビ達と合流した後の記憶が無くなっています。ファルコは南ではなく北に向かっている事を気にしますが、コニーはファルコを安全な病院に送ると騙して、母親にコニーを捕食させて人間に戻そうとします。少し迷いつつも母親を元に戻すと決意するコニー、そしてガビとコルトと合流しないと、とファルコは思います。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
ハンジと傷だらけのリヴァイ
撤退してる飛行船を見上げながら車力の巨人のピークは、地鳴らしの発動でマーレ軍の生存を絶望視したのでしょうかと、マガトに話しかけています。マガトは本国に事態を知らせることができれば、巨人に踏み潰されるよりずっといい…、とピークに言います。そしてピークがアレを止める策は何かないかと聞きますが、マガトは険しい表情で無いと断言します。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
その時、ピークとマガトに話しかける人影を見つけ、ピークは即座に車力の巨人で攻撃しようとしますが、話しかけた人物は慌てて待つように言います。その人物はハンジでした。両手をあげて何も武器がない事を説明しますが、マガトは銃を構えたまま警戒します。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
ハンジは馬に引かれている荷台を指差して、あっちに誰かいると自分から話し始めます。そしてピークとマガトに安心するように言い、あれは人畜無害の死に損ないだと説明します。その荷台に括り付けられている人物は、包帯でぐるぐるまきになって眠っているリヴァイでした。
© 諫山創 進撃の巨人 125話より
まとめ
前回、水晶体から出たアニですが、最初に会ったのは憲兵隊に入った時、あれほど嫌いあっていたヒッチでした。さすがに4年も水晶体に閉じこもっていたので、弱くなったのかアニはヒッチに簡単に投げられてしまいます。その後、アニはヒッチに送ってもらい街を出ていきますが、今後アニはどのような行動に出るのでしょうか、アニの父親がレベリオ収容区で行動を起こそうとしているので、この辺りと絡みがあるのでしょうか。
アルミンはミカサと仲違いしながらも、ガビと共にコニーを追いかけます。コニーは少し迷いながらも母親を元に戻す決意は強いようです。アルミンはコニーを説得できるか、そしてファルコはガビと再会できるのでしょうか。
そして、ラストに長い事生死が不明だったハンジとリヴァイが登場します。ピークとマガトに話しかけていて、二人を説得しようとしています。リヴァイは顔のほとんどが包帯で覆われていて、かなり深手を負っていますがハンジはどのような作戦を考えているのか、今後の展開が気になります。
次回、ハンジがリヴァイを連れてイェーガー派から逃走した経緯が明らかになります。
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