【ネタバレ】ダンジョン飯 13巻 感想、ネタバレ

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ハルタで連載完結したダンジョン飯の13巻が発売されました。

今回は第86話から第91話まで掲載されています。また、おまけ モンスターよもやま話も収録されています。

 

前巻、12巻の感想、ネタバレはこちらの記事です。

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13巻の表紙は魔物になったライオスと、それから逃げるマルシル達です。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第86翼獅子-1-

マルシルの説得に成功したライオス達は、マルシルに魔物の軍勢を止めてもらおうとしますが、翼獅子が邪魔をして魔物の軍勢は止まりません。仕方なく翼獅子を魔導書に封印する事で、なんとか魔物の軍勢は止まります。その後、このままマルシルが迷宮の主でいるのはまずいという事になり、迷宮の主をやめようとしますが、やめ方が分かりません。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第87翼獅子-2-

翼獅子が悪魔として人間の欲望を叶えるようになった経緯が語られます。はるか太古、人類が生まれる前の事、最初翼獅子はただのたゆたう塵で意思も、知恵も、感情もなく、異物として世界を漂っていました。翼獅子は小動物に自分を食べさせたり、小動物のマネをして食べたいという欲望を食べたりするうちに、食欲という物を理解します。色々な動物の欲望を味わう中で、ある日翼獅子は人間と出会います。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第88翼獅子-3-

翼獅子に飲み込まれたライオス一行は、翼獅子の記憶の世界で翼獅子と対峙します。ライオスは自分が迷宮の主となり、翼獅子が人間の欲望を叶えられずにはいられないという性質を利用し、悪魔が人間に手出ししない平和な世界を翼獅子に望んで、平和な世界を実現しようとライオスは考えていました。しかしマルシル達は、そんな作戦で上手くいくか?と、懐疑的です。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第89翼獅子-4-

翼獅子の思惑に乗って迷宮の主となったライオスですが、いきなり翼獅子に体を乗っ取られて作戦は失敗します。ライオスの体を乗っ取った翼獅子は元いた湖に戻ると、迷宮から地上へ出ようとします。ミスルンが翼獅子を止めようとしますが、翼獅子は新たなキメラを召喚して邪魔する者を排除しようとします。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第90翼獅子-5-

翼獅子が召喚した新たなキメラの正体は、魔物になりたいという欲望を叶えたライオスでした。カナリア隊はキメラになったライオスは無視して、翼獅子が地上に出られないように、迷宮上空に空いた穴を結界術で塞ごうとします。しかし、翼獅子はキメラになったライオスを使って、迷宮上空の穴を破壊して穴をどんどん大きくします。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

第91翼獅子-6-

ついに地上に出た翼獅子は、この世界の全ての人類を自分のいた世界に連れて行こうとします。空間から無数の手が出てきて皆を向こうの世界に連れて行きますが、次の瞬間キメラになったライオスが翼獅子を食べようと、翼獅子の体をヒョイと掴みます。キメラになったライオスは翼獅子を丸呑みしますが、翼獅子はたくさんの分身を作り出します。無数の翼獅子が口の中に作り出され、ライオスは翼獅子を吐き出してしまいます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

 

ライオスに食べられても無限に自分を作り出せる翼獅子は、逆にライオスの体を切り刻み食べ始めてしまいます。体の内側にまで侵入されたライオスは血を流して倒れてしまい、翼獅子はライオスの体を捌いて調理しようとします。しかし、翼獅子は自分の中の何かが食われたことに気付き、ライオスに、吐き出せ、と叫びます。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

おまけ モンスターよもやま話-13-

コミックのおまけ、モンスターよもやま話の13です。今回は、

・悪魔

のよもやま話が収録されています。

 

かつて古代人は無限が存在する異界から力を見つけ、その力を魔力と名付けます。やがて力を操る方法、魔術を編み出し、魔術を利用して繫栄していきます。何度も古代人側が魔術を使っていると、魔力側も人間の言語を理解できるようになっていき、それが悪魔となります。やがて人は無限の力の危険性に気付き、迷宮を作って悪魔を閉じ込めます。しかし、結局古代人は滅んでしまいます。生涯を古代魔術の研究に費やした学者は、悪魔に悪意はないが、人間には破滅願望があるので、悪魔に欲望を与える限り遅かれ早かれ世界は滅びる、と言い残したそうです。だから、現代では古代魔術は禁忌とされているのでしょうね。

© 九井諒子 ダンジョン飯 13巻より

まとめ

13巻では、ついに悪魔が地上へと解放され世界を吞み込もうとします。

迷宮の主となったマルシルを説得し、翼獅子を魔導書に封印しますが、既に迷宮は島を半分飲み込んでいて、迷宮からは無限に魔物と魔力が湧き出ていました。その状況を打破しようと、ライオスは自ら迷宮の主となり翼獅子を倒そうと決戦を挑みます。

最初はライオスが考えた作戦がいきなり失敗し、ライオスは翼獅子に体を乗っ取られ、悪魔は地上へと出ていきます。しかし、ライオスが望んだ魔物の能力の一つに「欲望を消化することができる」という能力があり、その能力で翼獅子の食欲を消化し、見事翼獅子を撃退します。食欲がなくなり“私”が無くなってしまった翼獅子は消えていきますが、最後にライオスに呪いをかけて消え去ります。翼獅子がかけた呪いは、ライオスが今一番願っている事は決して叶わない、というものですが、ライオスはファリンの事を思い浮かべます。ライオスが思った通り、ファリンの蘇生は叶わぬ願いになるのでしょうか?

 

14巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。

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