週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第53話のネタバレ、感想です。
前回、52話の記事はこちらです。フリーレンの複製体を倒す為、皆で作戦会議を開きます。
フリーレンを殺す者は人間の魔法使い
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
フリーレンとフェルンのみで戦闘
フリーレンの複製体と戦うのは、フリーレンとフェルンの二人だけで他のメンバーは最深部に集まってくる他の複製体の足止めをすることになります。全員で戦えばほぼ確実に勝てるだろうけど、大半が死ぬことになると思う、とフリーレンは言い、それよりも複製体に挟み撃ちにされたら全滅なので、そちらを防ぐ方が重要という考えです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
フリーレンとフェルンが扉の中に入り、フリーレンの複製体と対峙します。フリーレンとフリーレンの複製体がほぼ同時に、破滅の雷を放つ魔法(ジユドラジルム)を放ち、続いて二人は地獄の業火を出す魔法(ヴオルザンベル)を出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
フリーレンとフリーレンの複製体が魔法の撃ち合いをしている間に、フェルンは潜伏して身を隠します。フリーレンの複製体は魔法を使った瞬間、魔力探知が途切れるのでフェルンを見失います。フリーレンの複製体は潜伏したフェルンを警戒しますが、目の前の互角の相手の対処に手一杯で、フェルンを探す余裕がありません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
戦闘前の作戦会議でフリーレンはフェルンに、一般攻撃魔法(ゾルトラーク)で複製体を攻撃するように言います。一般攻撃魔法(ゾルトラーク)は最も速射性に優れていて、さらにエルフにとっては比較的新しい魔法だから、反射神経で無意識に防御できるほどの年月は経っていないんだ、とフリーレンはフェルンにアドバイスします。そして、フェルンにとってはエルフと違って一般攻撃魔法(ゾルトラーク)は生まれたときからあって当たり前のもので、その身に刻まれていて当然の魔法使いの基礎だと言い、フェルンの一般攻撃魔法(ゾルトラーク)なら私を殺せる、とフリーレンは断言します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
ゼーリエと再び、接見
フリーレンが自分の複製と戦っている最中、昔の記憶が蘇ります。フリーレンがゼーリエと再び会った時の記憶で、フランメは既に亡くなっています。フリーレンはフランメの遺言状をゼーリエに届けに来ました。フランメの遺言状には、大陸最大の統一帝国の皇帝が国を挙げて魔法の研究の認可を下したことが書かれているようです。それまで人間の文化圏では、今まで魔法は魔族の技術であるとして、表だった研究は禁忌とされていたようです。さらにフランメは新設された宮廷魔法使いの教育に携わっていたようで、それをゼーリエに引き継いで欲しいと、遺言状に書いています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
ゼーリエは、人類の誰もが魔法を使える時代がやってくると予言し、さらに遠く無い未来に人類が魔王軍に抗う力を手に入れることを意味する、とフリーレンに言います。フリーレンは、すごいことだね、とても、と言いますが、ゼーリエは、それは私の望むところではない、と言いフランメの遺言状を破り捨ててしまいます。ゼーリエは実に不愉快だと怒り、魔法は特別であるべきで、才ある者以外に教えるつもりはない、と言います。フランメとは最後まで分かり合えなかった、所詮は気まぐれで育てた弟子だ、とゼーリエはつぶやきます。しかし、ゼーリエが怒って遺言状を破り捨てるだろうとフランメが言っていたことを、フリーレンは教えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
フリーレンは、それでもフランメはゼーリエに夢が叶ったことを、伝えておきたかったんだって、と言うと、多分もう会うこともないと思うと言い、フリーレンはその場を去ろうとします。するとゼーリエはフリーレンを呼び止めて、少し歩こうと散歩に誘います。散歩ではゼーリエはフランメの事を話し、フランメのお気に入りの魔法は花畑を出す魔法で、何の役にも立たないくだらない魔法だ、とフリーレンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
ゼーリエは、フランメは本当に魔法が好きだったんだ、世界中の人がそんな魔法を使えるようになって欲しいと本気で願っていた、と言います。ゼーリエはそんな時代はずっと先だと思っていて、フランメには実現不可能なことだとも思っていました。しかし、フランメはゼーリエにとって無にも等しいような短い人生で人類の魔法の開祖にまで上り詰めた、と語ります。人間には寿命がある、私達よりも死に近い場所にいるんだ、と言い、人間は重大な決断をしなければならない時がいくつもあるが、人間はそれを先送りできず、エルフは百年後、二百年後に先送りできる、千年ほったらかしにしたところで何の支障もない、とゼーリエはフリーレンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
人間の時代がやってくる
そしてゼーリエは、これから先は時代が加速するぞ、たった千年だ、たった千年で人間の時代がやってくる、とフリーレン言います。エルフは人間に追い抜かれる、と言い、フリーレンに鍛錬を怠らないように忠告します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か、人間の魔法使いだ、とゼーリエはフリーレンに警告しますが、フリーレンはそんなことは気にせず、この先沢山の魔法使いと色々な魔法が見られるんだね、と言いそんな時代が来るのが楽しみだとゼーリエに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
場面はフリーレンの複製体との戦闘に戻り、フリーレンの複製体の隙を突いてフェルンが一般攻撃魔法(ゾルトラーク)で攻撃します。一般攻撃魔法(ゾルトラーク)は複製体に直撃し、フェルンの攻撃に成功します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 53話より
まとめ
フリーレンの複製体との戦闘が始まり、フリーレンとフェルンだけで戦います。フリーレンが複製体と魔法の応酬をしているしている間に、フェルンは潜伏し魔力探知が途切れた隙を突いて一般攻撃魔法(ゾルトラーク)で攻撃する、という作戦です。
フリーレンの回想で、ゼーリエは人間の時代がやってきてフリーレンを殺すのは、魔王か、人間の魔法使いだと予測しています、ゼーリエの言葉通りフェルンがフリーレンの複製体を倒しています。
次回、デンケン達は、ゼンゼの複製体相手に苦戦します。
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