週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第96話のネタバレ、感想です。
前回、95話の記事はこちらです。ソリテールとフリーレン&シュタルクの戦闘が始まります。
マハト対デンケン、師弟対決
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
マハトの追跡に気付いたデンケン
フリーレンと集落の住民たちを連れて避難するデンケンですが、何かに気付いたようで、集落の住民に先に行くよう伝えるとデンケンは一人残ります。フリーレンと集落の住民を先に行かせると、集落の住民は何かを察したのかデンケンに、…ご武運を、と声を掛けます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
この地を去ろうとするマハト
するとマハトが現れ、この地を去ることにした、とデンケンに伝えます。この地にいるマハトを知る者を全て殺して、どこか遠くでやり直すことにしたとマハトは言い、計画をくるわせる追跡者は少ない方がいい、とマハトは言いさらに言葉を続けようとしますが、デンケンはマハトの言葉を遮ります。デンケンはヴァイゼのために尽くしてくれたマハトの面影をぬぐえず、一縷の望みにかけていましたが、この地を離れると言ったマハトを生かしてはおけないと言うと、デンケンはマハトと戦おうとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
しかしマハトは、恐れながら、まるで勝負になるかのような言い方ですね、とデンケンに言い、デンケンでは自分の相手にならないと、本気で相手にしようとはしません。デンケンはマハトの魔力の強大さを感じ、力量差から死の気配を感じとります。それでもデンケンはマハトを攻撃し、マハトを殺そうとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
デンケンの魔法攻撃を避けたマハトは、デンケンに斬撃を放ちます。マハトの斬撃を受けてデンケンは吹き飛ばされますが、斬撃は魔法で防御していてデンケンはダメージは受けていません。マハトはデンケンが斬撃に反応できた事や、デンケンの技術やコントロールが格段に上がっている事に驚きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
デンケンの実力がマハトの予想以上だったことに驚きつつも、マハトはデンケンとの戦いを楽しいと感じていました。しかし、同時にフリーレンを帝国領内に逃げすことは出来ず、マハトは残念にも感じていました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
国境を警備する帝国領内の魔道特務隊の相手をしながら、さらに帝国の国防結界を解除するのは、マハトとソリテールが組んでも流石に骨が折れるようです。マハトは戦いを終わらせて、フリーレンをすぐに追おうと考え、デンケンを黄金に変えて止めを刺そうとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
デンケンの呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)
しかしデンケンは呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使い、マハトに黄金の呪いを跳ね返します。呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)とは、第93話で過去にゼーリエがマハトに使った魔法です。
デンケンが自分の呪いを跳ね返すとは予想もしていなかったようで、マハトの全身は黄金に変わっていきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
場面はデンケンの回想となり、デンケンが一級魔法使いの特権にどんな魔法が欲しいか、ゼーリエに伝えている所です。デンケンはゼーリエに、呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を望んだようです。ゼーリエは呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を、実戦には特化しているものの、面白みの無い魔法だ、と表現します。ゼーリエはデンケンが何に呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使うつもりか、興味を持ちますが、デンケンが何も答えないと、構わずに魔法を与えようとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
魔法を譲渡する魔法(フイーアヴエリア)
本来、呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)は習得だけでも百年の修行を要する魔法のようで、通常の方法では人の身では決して手に入らない魔法だ、とゼーリエは言います。しかしゼーリエは魔法を譲渡する魔法(フイーアヴエリア)という魔法を使い、呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)をデンケンに譲り渡します。一級魔法使いの特権の正体は、魔法を譲渡する魔法(フイーアヴエリア)を使ってゼーリエが自らの魔法を切り崩して他者に与える、というものでした。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を渡すことに、呪いの対抗手段を失ってしまう、とゼンゼはゼーリエに異を唱えますが、ゼンゼは、私を誰だと思っている、呪いへの対策など他にいくらでもある、“特権”は絶対だ、と自分の考えを変えません。それにまた百年かけて学び直せばいいとゼーリエは言い、私にとっては些細なことだ、とゼーリエは呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を失うことを気にしません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
ゼーリエが魔法を譲渡する魔法(フイーアヴエリア)で作り出した本を読めば、すぐにでも呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使えるようになるようですが、呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)は防御魔法の全面展開に匹敵するほどの、膨大な魔力を消費するという問題もあります。ゼーリエなら常時使うことが出来るようですが、デンケンでは呪いという不可視の魔法をピンポイントで防ぐ必要があり、ゼーリエはデンケンにどう対処するつもりだ?と、質問します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
マハトとの戦闘は続く
しかし、デンケンは師であるマハトが魔法を使う瞬間ぐらい分かると言い、…何も問題はない、と答えます。回想は終わりデンケンとマハトの戦闘の場面に戻り、デンケンは黄金に変わったマハトに、自身の体は完全に黄金に変わろうとも、元に戻せることも知っている、と話しかけます。そして、続きを始めよう、とデンケンはマハトに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 96話より
まとめ
前回、ソリテールとフェルン、シュタルクとの戦闘でしたが、今回はマハトとデンケンの戦闘がメインです。
デンケンはマハトの黄金に対処する為、一級魔法使いの特権として、ゼーリエから呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を授かっていました。呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使って、マハトの呪いを跳ね返しマハトを黄金に変えましたが、マハトは自身の体が黄金に変わっても、元に戻すことが出来ます。マハトとデンケンの戦闘はまだ続きますが、デンケン一人でマハトを倒すことは出来るでしょうか?
次号、マハトの万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)によって、全員が黄金に変えられてしまいます。
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コメント
なるほど、特権は伏線だったと言うわけか。まあ、デンケンが活躍するであろうことは予測出来たけど。お見事!としか言いようのない伏線の回収w
第43話の時点で一級魔法使いの特権の話が出ていたので、この辺からデンケンと絡めてこういう話の流れを考えていたのなら、すごいですね。深読みしすぎかもしれませんが…。
恐らく考えていたでしょうね。この作者めちゃ伏線をはるのが上手いですから。まあ、しかしデンケンは特権なんて下らん的なことを言ってましたので、マハトが呪い返しあうまで微塵も予測できませんでしたわ。
確かに後から見返したら、これ伏線なのか、というのがこの作品、結構ありますね。
第43話ではリヒターの方が特権に興味があるという描き方でしたが、デンケンの目的はやっぱり特権?と、ゼンゼがちらりと言っていたので、デンケンは最初から特権狙いだったという可能性もありそうですね。