週刊少年ジャンプに2024年44号まで連載されていた呪術廻戦、その第149話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。
目次
真依は命と引き換えに、真希の呪力を持っていく
扇に破れた真希は瀕死状態
父親の禪院扇との死闘の末に敗れた真希は、真依と一緒に引きずられてどこかに連れて行かれます。扇に斬られた真希は瀕死状態で、目を閉じて反応がありません。扇は真希と真衣に、私は剣士ではない、術師だ、出来損ないの物差しで私を測ろうなど笑止千万、と語ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
さらに扇は自分が前当主に選ばれなかったのはお前達のせいだと言い、術師として兄の禪院直毘人に後れを取ったことはないと言い切ります。子供の出来のせいで自分は当主になれなかったと扇は思っているようで、真希と真衣に、子が親の足を引くなどあってはならない、と言います。この国では足の引っ張り合いが美徳なのよ、と真依は扇に皮肉を言いますが、扇は構わず訓練と懲罰に使われるという部屋に真希と真依を投げ捨てます。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
訓練と懲罰に使われるという部屋には無数の2級以下の呪霊が飼われていた
この部屋には2級以下の呪霊を無数に飼っているようで、今は扇におびえているようですが、扇がいなくなれば真希と真依を喰いに這い出てくると扇は言います。そして、天与呪縛…フィジカルギフテッド、それが何だ、と真希に話しかけ、我々術師は日々鍛錬した肉体をさらに呪力で強化して戦う、真希、オマエの力など皆手抜かりなく持っているのだ、と扇は言いますが、真希は瀕死状態で何も言い返せません。扇は、さらば、我が人生の汚点、と真希と真依に最後の言葉を言い残すと部屋から出ていきます。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
扇がいなくなり、真依は真希の心臓が動いているか確かめると、真希の心臓は動いていてまだ死んでいませんでした。真依は瀕死状態で意識がない真希に話しかけながら顔を近づけると、次の瞬間真希は砂浜で目を覚まします。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
真希と真衣の精神世界
砂浜には真依もいて、真依は自分の構築術式について説明を始めます。そして、扇に斬られた傷もあるし、これ作ったら私死ぬから、と一方的に真希に言うと、真依は海に入っていきます。どうやらここは真希と真衣の精神世界のような場所のようですが、一方的に喋っていきなり海に入っていく真依に待つように真希は言います。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
戻ってくるように言う真希に対して、真依は何で呪術師にとって双子が凶兆かを説明し始めます。何かを得るには何かを差し出さねばならない、そういう利害がいちいち成立しないのが双子(わたしたち)の場合だと真依は言い、一卵性双生児は呪術では同一人物とみなされるから、と真衣は理由を語ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
つまり、呪術的には真希は真依で、真依は真依なので、真希が血ヘドを吐いて努力して強くなりたいと願っても、真依は強くなんてなりたくないから意味がない、と真衣は言います。真希が術式を持っていなくても、真依が術式を持っているので、結局真依がいる限り真希は一生半端者だ、と真衣は言います。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
真希は真依に分かったから戻るように言いますが、真依は真希の言葉を無視して、これだけは置いていくわ、他は捨てなさい、と真希に言い真依は何かを渡します。呪力もなにもかも持って行ってあげると言う真依に対して、真希は真依の腕を握ろうとしますが何故か握れず空を切ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
真依との約束
最後に真依は一つだけ約束してと真希に言い、全部壊して、と真衣が言うと真希の手の中には真依が残した何かがありました。そして、真希と真衣はいつの間にか子供の頃の姿に戻っていて、全部だからね、お姉ちゃん、と真依は笑顔で話しかけます。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
場面は現実に戻り、真依は死んでいて真希の手には真依が命と引き換えに作り出した刀が握られていました。起きて、真依、と真希は話しかけますが、真依は既に死んでしまっているので何も答えません。そして、周りには真希と真依を喰おうとする呪霊が集まっていました。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
一方、扇は呪霊の消滅反応を感じ訓練と懲罰に使われる部屋の方を振り返ります。そこには、真依の遺体を持って部屋から上がってきた真希がいました。扇は真希の姿を見て、忘れるよう努めたある恐怖を思い出します。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
扇は真希の姿に伏黒甚爾の姿を重ねて、忘れようとしても体が覚えている恐怖が蘇ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
術式解放「焦眉之赳」
恐怖が蘇った扇は反射的に術式解放「焦眉之赳」を行い、もう一度真希を骨の髄まで焼き尽くすと叫びます。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
扇を瞬殺
しかし、呪力を完全に捨てた真希に扇は頭部の上半分を切られて、殺されます。父親の扇を瞬殺した真希は、真依、始めるよ、と亡くなった真衣に語りかけます。
© 芥見下々 呪術廻戦 149話より
まとめ
第149話では、父親の扇に斬られた真希と真衣が、そのまま呪霊に喰い殺されそうになります。扇は兄の直毘人の術式・投射呪法は歴史が浅く、相伝であるか否かはそこまで争点でなかったと考えていたようで、術師として子供以外に関しては後れを取っていなかったと考えていたようです。しかし、投射呪法を使いこなす直毘人は五条悟を除いて「最速」の術師と呼ばれるほど評価が高かったので、実際の所はどうか分かりません。
プライドが高く傲慢な扇は、真希と真衣を殺そうとしますが、真依が命と引き換えに真希の呪力を完全に持っていった事で、真希は大幅に身体能力を向上し伏黒甚爾並の天与呪縛・フィジカルギフテッドを得ます。扇も実は昔から伏黒甚爾に恐怖していたようで、覚醒した真希を見て伏黒甚爾への恐怖が蘇り、術式を解放して真希を殺そうとしますが、真希に瞬殺されます。そして真希は真依との約束を果たす為に、禪院家を全て壊そうとします。真希の母親も禪院家に残っているはずですが、本当に禪院家を全て壊すのか、次回に注目です。
次回、真依との約束を果たす為に真希は禪院家を皆殺しにします。
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