前回の記事はこちらです。髙羽と羂索の漫才回です。その後、ある人物が参戦します。
虎杖に出た判決を再審請求
作戦会議の様子
羂索と髙羽の戦いが終わり、新宿決戦の日車&虎杖と宿儺の戦いへと移ります。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
場面は新宿決戦前の作戦会議に戻り、羂索戦の作戦を話し合っています。ここで、髙羽で隙を作って、乙骨で刺すという作戦が決まったようです。乙骨は羂索を刺した後、蜻蛉帰りで旬塾に戻るようです。そして、宿儺戦の作戦会議へと移ります。まずは、宿儺戦に参加する人を決めようとします。三輪などは、渋谷事変で「今後刀を振るわない」という縛りを自らに科したので、宿儺戦で前線に出ても瞬殺されるので出す意味がない、と日下部は言います。三輪は、タハハ、と軽く笑っていますが、かなり重い縛りを自分に科していたようです。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
加茂は、役に立てそうもないという理由と、少しでも家族を傍で見守りたいという理由から、戦いを降りて家族を連れて海外へと逃げるそうです。日下部は、いちいち言わなくてもいい、と言って問題にせず、反転術式が使える奴や、死にたがっている奴、死んでもいいって思ってる奴以外は不参加かサポートでいいと言います。虎杖も加茂に、色々と教えてもらって助かってるよ、とお礼を言います。虎杖は加茂に何かを教えてもらっているようで、脹相だと教えるのが下手だと言っています。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
日車が宿儺戦に立候補
すると鹿紫雲の次は自分が出ると、日車が自ら立候補します。日車は自分の術式で宿儺の術式の「没収」を狙っています。有罪となり術式を没収(コンフィスケイション)できれば、宿儺は術式を一時的に使用不可能に出来ます。鹿紫雲が、自分の負け前提で話を進めている事にムカついてきていますが、秤が鹿紫雲をなだめています。日車はさらに、「死刑」が取れれば「処刑人の剣」で宿儺と戦えると言います。「処刑人の剣」に斬られた者は例外なく死に至りますが、ジャッジマンが宿儺のどの罪状を取り上げるか日車でも分からないので、死刑に持ち込めるか不確定です。虎杖と宿儺が入れ替わったのは、高校・少年院・渋谷の3回で、その3回に絞って罪状を分析しますが、日車は厳しいと判断します。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
他にも吉野順平の母親も宿儺の指・呪物による被害ですが、日車の分析だと間接的には宿儺のせいですが、宿儺が教唆・補助しているわけではないので、罪に問うのは難しいようです。日車と日下部が色々と分析し、普通の裁判なら全ての罪状をひっくるめて宿儺を死刑に出来そうですが、ジャッジマンは一つ一つの罪状を取り上げて起訴するので、小さい罪を取り上げられると「有罪」で「死刑」まで持っていけるか微妙なようです。しかし、三輪などは裁判の話についていくのが厳しいようで、日下部が永山基準の話を理解出来たことに三輪は驚いて、分かったフリでしょ!!?と、ツッコんでいます。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
千年前の罪は?
宿儺は渋谷事変でたくさんの人を殺していますが、ジャッジマンが器物破損や建造物侵入の視点から起訴すると、「有罪」となっても「死刑」を勝ち取るのは難しそうです。さらに日車は、宿儺の千年前の罪に関しても心配します。流石にそれは時効なんじゃ……、と三輪は言いますが、近代法には時効の概念はありますが、2010年に刑事訴訟法が改正されて殺人の時効はなくなっている、と日車は虎杖に言います。さらに、平安時代の養老律令という法体系には時効がないので、ジャッジマンがどの時代のどの法律で判断するか不明です。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
さらに宿儺が死んでいる間、あの世を国外とジャッジマンが判断した場合、もしかしたら時効の進行が停止しているかもしれない、と日車は言います。結局、ジャッジマンは日車の術式に備わっている式神で、日車があり得なくもないと思っているなら、ジャッジマンもそう判断する可能性があるようで確実な事は言えず、それを加味すると「死刑」に確実に持ち込むのはかなり厳しそうです。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
確実に宿儺を「死刑」にする方法
時効が停止しているなら、千年前の罪も考えると宿儺の余罪は計り知れない数になり、その中からどの罪状で宿儺が起訴されるかは分かりません。「有罪」から「没収」でも宿儺の術式を使用不可能にできますが、十種影法術と伏魔御厨子両方に適用されるかは分からない、と日車は言います。すると、虎杖が確実に宿儺を「死刑」にする方法があるかも、と言い、何か方法を閃きます。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
場面は再び新宿決戦に戻り、冥冥がカラスを使って神風(バードストライク)で宿儺を攻撃します。しかし、呪具「神武解(かむとけ)」で簡単にカラスを落とします。五条、羂索、宿儺レベルが相手だと神風(バードストライク)でも落とされてしまうようですが、直撃を避けているので冥冥は、当たればそれなりなのかな?と、分析します。そして冥冥は、気を逸らせた後は頼むよ日車君、とつぶやき日車に後を託します。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
日車は巨大化した木槌で宿儺を攻撃しますが、この攻撃は宿儺にかわされてしまいます。しかし今度は、虎杖が別方向から瓦礫を粉々にして目眩ましに使い、宿儺を攻撃しようとします。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
さらに日車が紐のようなもので神武解を持つ腕を封じ、虎杖は宿儺の腹を殴ろうとします。この打撃は腕3本を使って防がれますが、宿儺は直後にグラァと違和感を覚えます。この違和感の正体は何か今のところ不明ですが、虎杖の腕がおかしくなっているように見えるのと関係がありそうです。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
宿儺を巻き込んで誅伏賜死(ちゅうぶくしし)を発動
そして日車が、虎杖やり直しだ、と言うと、領域展開「誅伏賜死(ちゅうぶくしし)」を発動させます。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
場面は再び作戦会議に戻り、虎杖は自分と日車との裁判を宿儺を巻き込んで、三審でやり直す方法を提案します。しかし、誅伏賜死は一審・二審・三審の罪状がランダムだそうで、虎杖の三審のアイデアでは確実に宿儺を「死刑」に出来ません。しかし、既に判決が出ている罪を日車から再審請求すれば、共同被告人として宿儺を加え渋谷の大量殺人の罪で裁判を続ける事は不可能じゃない、と日車は言います。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
そしてジャッジマンは、虎杖悠仁には2018年10月31日渋谷にて大量殺人を犯した疑いがある、と虎杖に罪状を言い渡します。それに対して日車は、二審での虎杖の自白は重い責任感に駆られ出た虚偽のものだ、と言い、真犯人を宿儺に持ち込もうとしますが、宿儺は不敵な笑みを浮かべています。
© 芥見下々 呪術廻戦 244話より
まとめ
第244話は、第238話の「人外魔境新宿決戦」編の続きです。
日車と虎杖コンビが宿儺に挑みますが、タッグで挑んだ理由は再審を狙ってのことでした。日車は最初、誅伏賜死で「没収」に持ち込み宿儺の術式を没収(コンフィスケイション)しようと考えていました。しかし、虎杖が確実に宿儺を「死刑」にする方法を閃き、虎杖とタッグで出て誅伏賜死を発動させます。虎杖の裁判の再審で渋谷での大量殺人の真犯人を宿儺とジャッジマンが判断すれば、「死刑」となり「処刑人の剣」で宿儺を戦えます。「処刑人の剣」で斬られれば、宿儺でも死に至ると思われるので一気に目的達成です。術式対象はあくまで虎杖なので、虎杖も戦いに参戦する必要があり、日車とタッグを組んだようです。
作戦会議中に、虎杖は加茂から色々教えてもらっていたと言っていますが、脹相が教えるのが下手と言っている事から、赤血操術の可能性がありそうです。加茂と脹相が教える術式と言えば赤血操術で、虎杖は何か喰って取り込んだ可能性ありそうです。虎杖が宿儺に打撃を加えた時、グラァと違和感を覚えているのもこの辺りが関係しているのかもしれません。
日車&虎杖の狙い通り、誅伏賜死から「死刑」に持ち込むことは出来るでしょうか?「死刑」に持ち込めたとしても、「処刑人の剣」で宿儺を斬るのは大変そうですが、次回の展開に注目です。
次回、宿儺にジャッジマンから「有罪」「没収」「死刑」が宣言されます。
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