週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第104話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。チヒロと座村は共闘して幽を殺そうとしますが、真打の力の前に苦戦します。

剣聖が幽に手を貸し、ついに真打が抜刀される
斉廷戦争終結直後の幽(由良)
斉廷戦争が終結してから一か月後くらいの場面が描かれていて、幽がフライパンで料理を作っています。幽は女性と会話していますが、女性の薬指に結婚指輪らしきものがあるので、幽の妻と思われますが、幽のことを“由良”と呼んでいます。ラジオからは、かつての非占領地では一歩一歩復興の歩みを…、といったアナウンサーの音声が流れていて、今後の安寧を願い六平国重による刀剣の奉納が行われた、といった事もラジオが知らせています。状況から幽と妻と思われる女性は非占領地の人間のようで、びっくりだよ、こんなフツーの暮らしが戻ってくるなんてさ、“英雄”たちに感謝だね、と普通の暮らしができる事が英雄たちのおかげだと英雄を好意的に捉えています。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
この幽の記憶は剣聖も見ていて、幽がかつての非占領地にいた人間だと知ります。そして幽も妻と思われる女性に同意する形で、これからもきっと彼ら(英雄)がこの国の皆を守ってくれるよ、と言いこの頃の幽は英雄に期待していたようです。場面は現在に戻り、チヒロと幽は雀の炎に包まれています。ここで、真打には命滅契約を凌駕する“異質”があり、真打だけは命滅契約を結んでいない他者でも力の一端を使うことができますが、その代償として使用者は身体を蝕まれる、と説明が入ります。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
京羅が楽座市で身体を蝕まれた時に蔵が崩壊していましたが、その侵蝕は“妖術を司る神経”に作用していて、これは真打の力をより引き出すべく肉体は強引に作り変えられてゆくのだと、さらに説明が入ります。浸食が進むほどに発揮する力は大きくなるようですが、“雀”の炎はその蝕まれた神経を元に戻すようで、このようにして雀の炎は真打の力を幽から引き剝がしているようです。一方、前回幽が座村に、大義は果たせない、と言っていたことにチヒロは怒り、全部お前らのせいだ、どこに大義なんかある!!と、言うと、妖刀を離すように幽に言います。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
しかしチヒロの言葉“毘灼(お前ら)のせいだ”という言葉を聞いた幽は、俺達が払ったのは真打を使うため必要なわずかな犠牲だけだ、“毘灼(おれたち)のせい”だと?俺達が動き出す前から…この世は大して変わらない、とチヒロに反論し、楽座市を筆頭に弱者を虐げる裏家業はずっと存在していて、戦後 妖術師の存在が明るみになった事で幾分か活発化した、弱者は各地で虐げ続けられてきた、神奈備ではその全ては手に負えなかったからだ、とチヒロに言います。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
しかし妖刀が、真打があれば全て変えられたかもしれない、と幽は主張し、チヒロの言う“毘灼(おれたち)のせい”を否定します。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
六平国重がこの世界を作ったのだと非難する幽
妖刀を封印したのは誰だ、悪を滅する手段を持ちながら姿を消したのは誰だ、と幽は言いチヒロの父親である国重を批判、お前の父親がこの世界を作ったんだ!!と、幽はチヒロに叫びます。そして、幽は蜈を使用してチヒロを向かいのビルへと吹っ飛ばします。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
蜈によって向かいのビルに吹っ飛ばされたチヒロですが、雀の炎のおかげなのかあまりダメージはありませんでした。一方の幽は真打の侵蝕がさらに強まり、かなり苦しんでいます。チヒロはもう一人の存在、“剣聖”を感じていて、“剣聖”が真打の力で幽の身体を侵蝕し尽くすか、“雀”がその侵蝕を寛解させるか、綱引き状態と考えます。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
楽座市の時は京羅が執念で押さえ込んでいましたが、侵蝕にはあれよりも先があるとチヒロは考え、これ以上の侵蝕は止める!!と決意すると、猩で“雀”の炎を吸収します。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
そして、チヒロは幽に向かって飛びかかり、幽もチヒロを迎え撃ちます。チヒロの淵天の刃が幽の身体に突き刺さり、チヒロはそのまま幽を斬ります。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
さらにチヒロは幽を斬った時に、雀の炎を幽に解き放ちます。上空にいた時は、座村につけてもらった雀の炎を幽に引火させただけでしたが、今“猩”で雀の炎を解き放ちチヒロの分も上乗せした事で、二人分の“雀”が幽を焼いています。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
二人分の“雀”で幽の侵蝕を鎮める
この二人分の“雀”で、真打による幽の身体の侵蝕を鎮めようとします。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
二人分の雀の炎に焼かれる幽を複雑な表情で見つめるチヒロに対して、幽は、まだ…だ…、と言い抵抗しようとします。自分たちは何者でもなかった、と幽は自分に問いかけつつ、でも“英雄”が必要だとつぶやきます。それに応えるように剣聖が幽に、力を抜けと語りかけます。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
剣聖は、身体はすぐに返してやるので俺に全てを委ねるように幽に言うと、現状はよくわかった…“英雄”には俺がなる、とつぶやき、剣聖は床に倒れてしまいます。一方、幽は雀の炎に焼かれながら身体を剣聖に委ねたのか、意識がなくなっていきます。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
真打が鞘から解き放たれる
真打の侵蝕がさらに強まり、幽の身体から草花がいくつも生えてきます。さらに真打が鞘から抜けて、刃が見えます。
© 外薗健 カグラバチ 104話より
まとめ
第104話では、幽の過去の一部が明らかになり、幽には妻がいて実は既婚者の可能性が高い事が判明します。さらにその妻と思われる女性は幽の事を、“由良”と呼んでいるので“由良”という方が本名の可能性が高いです。そして幽は非占領地の人間とあるので、小国の侵攻を受けた地域にいた人間という事になるのでしょうか?しかし、その妻と思わる女性も途中の描写から戦後死亡してしまったと推測され、幽が真打にこだわるのも、真打で戦後に世の中を整頓できていれば妻は死ななかったと考えているのかもしれません。
チヒロと幽の戦いは進みますが、幽は国重が妖刀を封印せずに妖刀(特に真打)の力を使っていれば、戦後は弱者が虐げられることはなかった、と主張したいように見えます。チヒロにもお前の父親がこの世界を作ったと叫んでいますが、チヒロは二人分の“雀”で幽の身体の侵蝕を止めようとします。しかし、ここで剣聖が、俺に全て委ねてみろ、“英雄”には俺がなる、と幽に言います。幽が剣聖に身体を委ね、幽の意識がなくなるほど侵蝕された事で、真打が鞘から抜かれた状態になります。これで次回以降は本当の真打の力と、チヒロ・座村は戦わないといけないと思われます。しかし、不完全な真打の力にもチヒロ・座村は苦戦していましたが、本当の真打の力に対抗できるか心配です。
次回は、12月15日(火曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2026年3号に掲載予定です。
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