クエスト「エピローグ」6
ランスを殺そうと狙うが…
バードの左腕の義手に気付いたシィルが先ほどから、何らかの力を溜めているらしき、義義手代わりのアタッチメントを指して、バードに尋ねます。
バードは相変わらず穏やかな口調で、左腕の義手が自分の新しい武器だと話します。強力な魔法を放つ小型破壊光線砲だそうです。
威力は白色破壊光線並みとまではいかないようですが、人の頭を吹っ飛ばすくらいは容易いくらいの威力はあるそうです。そして、自分の義手はどうでもいい、今僕の話をしてるんだ、ちゃんと聞いてくれるかな?ね?と、バードは視線を微動だにせず、話を続けます。
そのバードの視線の先には女の子達と戯れる、激しい嫉妬、憎しみの対象であるランスの姿があります。
そして、もう英雄にはなれなくてもいい……、でも僕の不幸の原因は誰にあるのか、って……、誰のせいで僕はこんな目に遭っている……、僕は誰を倒せばいいのか……、そんな事をずっと考えていたとバードは言います。
そして充填が90%に達した頃、バードは結論が出たと言います。ランスがいなくなっちゃえばいいんじゃないかなって、という結論です。
バードに気付くランス
その時、ランスがバードとシィルに気付き、ランスが何してやがる!とバードに怒ります。バードも、お、ようやく英雄様が気づいてくれた、とやっとランスが自分に気付いたとバードが言いますが、その時左腕の義手の充填が100%に達します。
バードの左腕の破壊光線砲は、今にも発射せんばかりに、チキチキと不穏な音を立てています。そしてバードはシィルを見てにっこりと微笑みながら、さっきのランスとの会話を聞いていたとシィルに話します。
ランスが、もう敵がどこにもいないとシィルに言っていた会話ですが、バードはもう敵がどこにもいないなんて……、ひどいよねぇ、ランスさんは、とシィルに言います。
バードは狂気に満ちた表情でシィルに、まだ僕がいるのに、と言うと自分の左腕の破壊光線砲をランスの頭に向けます。
バードの破壊光線砲が自分に向けられ驚くランスですが、バードがランスを殺そうとしていると察したシィルは、駄目ーーーーーッ!!と叫びながらシィルはバードをすぐに止めようとします。
破壊光線砲はシィルへ
しかし、バードはなんちゃって、と言うと自分の破壊光線砲の砲口をシィルの腹部に向けます。そしてバードは、僕が本当に殺したいのは君だよ、とシィルに向かって言います。
そしてバードは破壊光線砲をシィルに向かって発射し、シィルの腹部に命中します。………………あ、とシィルは呟くのみです。
周りの全員が…、ランスも、そしてシィル自身も、突然の事態にただ目を丸くしています。例外はただ一人、バードだけです。
まとめ
破壊光線砲を堂々と充填していたバードですが、とうとうシィルに向かって破壊光線砲を発射するという凶行にバードが及びました。しかも、最初はランスを殺すような口ぶりや素振りを見せていたので、かなり計画的です。それだけランスが嫉妬や憎しみの対象だったのなら、ランス本人に嫉妬や憎しみをぶつければいいのに…。
次回、ランスはヒーラーを呼んでシィルを助けようとしますが…。
前回の記事です。
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