別冊少年マガジン 2018年12月号に掲載されている進撃の巨人 111話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。
ジークの「保険」
イェーガー派
前回、調査兵団の中の1部が反乱を起こしザックレー総統が殺される事態になりました。今後を話すため、調査兵団、憲兵団などが会議を開いています。ハンジは「イェーガー派」の目的は、ジークとエレンが合流する事だと考えています。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
そして「イェーガー派」が短期間のうちにここまで連携できたのは、ジークを信じるエレンを信じているから出来たのだろうと、ハンジは推測します。イェーガー兄弟の「地鳴らし」に頼るしかないのに、貴重な時間を浪費している兵団のせいでエルディア国民の命が脅かされていると考えた兵士が、勝手にエレンから他の兵士へ「始祖の巨人」を移そうと動いたのが引き金になったとの考えです。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
しかし憲兵団は裏切り者が多く出たのは調査兵団で調査兵団の責任を追及し始め、憲兵団と調査兵団は協力出来そうになく、むしろ一触即発の様相です。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
その場にピクシス指令が現れ、憲兵団と調査兵団にいがみ合っている場合ではないと言い、ジークの拘留場所知っている者の連れてくる事と、ヒストリア女王の安全の確認を指示します。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
巨人の力を持つアルミンにもより一層守りを固める必要があると言います。アルミンはザックレー総統の代わりはピクシス指令しかなく、今後の展望は無いか尋ねます。するとピクシス指令はエレンに降参しようと言いだします。これ以上、兵団内部で争っても勝ち目はないと言い、ジークの居場所を教える事を交換条件に交渉を図る考えです。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
その代りザックレー総統が殺された件は不問にする条件で交渉するようで、全員苦悶の表情で決断します。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
アズマビト家・キヨミとミカサ
ピクシス指令はアズマビトに見苦しいものを見せたと詫び、事態の収拾までは港で過ごすように言います。アズマビトはそうさせてもらうと言いますが、港に行く前にミカサに何かあったら船まで逃げてくるように言います。しかしミカサはアズマビトの方々には迷惑をかける訳にはいかないと断ります。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
しかしアズマビトはミカサの血筋、一族を守る為、この国がどうなろうとミカサだけは守ると言って、万が一の時は本気でミカサを保護するつもりのようです。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ジークの思惑
場面変わってハンジはミカサ、アルミン達とマーレ人捕虜が働いているレストランに向かいます。ジークが調査兵団から裏切り者を出した計画だけでなく、他にも「保険」の計画があるのではと睨み、ジークの思惑を明らかにしようとします。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
場面変わって、サシャの家族と孤児達、ファルコとガビがレストランに招かれて、食事をごちそうになるようです。マーレ人捕虜のニコロが、ここで料理人しています。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
今日は亡くなったサシャに食べてもらうはずだった料理を、サシャの家族達に振る舞わせて欲しいと招いたようです。カヤはサシャとニコロが恋人同士だったと推測しますが、エルディア人を悪魔と嫌っているガビは、それはダメだと言い始めます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
が、料理を食べ始めると皆食事に夢中になり、かぶりつきます。そこにニコロに会いに、ハンジ達、調査兵団がレストランを訪れます。義勇兵が拘束された件の、聞き取り調査に協力してほしいと言い、調査兵団は部屋に通されます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
部屋の中をジャンが物色し始め、兵団内でも上官しか飲めないと噂のワインを見つけます。そのワインをふざけて飲もうとすると、ニコロは勝手に触るなと異常なくらい怒ります。このワインはエルディア人にはもったいないと説明しますが、かなり怪しいです。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ワインを持ってニコロは部屋を出て別の部屋に行き、それを見たファルコとガビもトイレだと嘘をついて、ニコロを追います。そしてニコロに自分達は名誉マーレ人の戦士候補生だと告白します。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
現在の世界情勢、一カ月ほど前に起きたレベリオ区での襲撃事件を伝えて、敵の飛行船でこの島に上陸した経緯をニコロに伝えます。が、ニコロから誰か女の兵士を殺したかと聞かれて、ガビは仕留めたと答えてしまい、ニコロはガビがサシャを殺したと分かってしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ファルコが止めるのも聞かずにガビは卑怯な悪魔共に負けない事を話し続けますが、ニコロはサシャの仇とワイン瓶でガビを殴ろうとします。ファルコがガビをとっさにかばいガビは助かりますが、ファルコは頭をケガしてしまいます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
その後、ニコロはガビとファルコをサシャの家族の前に強引に連れて行き、サシャを殺したのはガビだと教えます。そしてサシャの父、ブラウスにガビを殺すように包丁を差し出します。あなた方が殺さないなら私が殺しますが、構いませんねと言い同意をブラウスに同意を求めます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
その場面に調査兵団も現れますが、ニコロのガビを殺す決意は固くファルコを盾にして調査兵団に退がるように言います。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ニコロはガビにサシャが自分にとって大事な人で、人を喜ばせる料理を作るのが本当の俺なんだと教えてくれてた人だと言います。しかし、ガビもサシャに大事な人たちを殺された、先に殺したのはそっちだと言いかえします。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ブラウスは、サシャが人を撃ち人に撃たれた結果だ、過去の罪や憎しみを背負うのは我々大人の責任だとニコロを諭し、ガビを殺すのを辞めるように言います。ファルコとガビは無事、保護されたように見えましたが。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
サシャを殺したガビを許せないカヤは、ナイフでガビを殺そうと襲いかかります。ミサカに間一髪で止められますが、カヤの怒りは収まらずガビを人殺しだと罵ります。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ワインの中身は
ガビを殺す事を諦めたニコロはハンジに、手遅れだとは思うがファルコの口をゆすいでやってくれと頼みます。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
ワインにはジークの脊髄液が入っていたようで、兵団内の上官達がこのワインを飲んでいたはずです。どうやらジークの保険はこのワインのようです。
© 諫山創 進撃の巨人 111話より
まとめ
ザックレー総統を暗殺された調査兵団、憲兵団はピクシス指令の元、方針を転換しエレン達と交渉して「地鳴らし」の実験を見守り、「地鳴らし」にエルディア国の存続を委ねる事にします。
一方、ジークによって他に仕掛けられた罠が無いか探っていたハンジ達は、ニコロ、ファルコ、ガビの騒動から、兵団上層部が飲んでいたワインにジークの脊髄液が仕込まれていた事を突き止めます。ジークが雄叫びを上げると、兵団上層部が無垢の巨人になってしまうので、兵団はかなり不利な状況になってしまっています。
次回、エレンがミカサ、アルミンと接触します。そしてジークはリヴァイの監視下にも関わらず、兵団を裏切ります。
次回は、12月7日(金曜)発売の別冊少年マガジン 2019年1月号に掲載予定です。
© 別冊少年マガジン 2018年12月号より
さらに同日に、単行本27巻も発売予定です。
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