別冊少年マガジン 2019年11月号に掲載されている進撃の巨人 122話のあらすじと感想です。
前回の記事はこちらです。
始祖ユミルの記憶
奴隷だったユミル
以前、ヒストリアとフリーダが絵本を見ながら会話をしていた時の事です。ヒストリアから女の子らしくって何?と聞かれて、フリーダは絵本に書かれている、リンゴを持った女の子みたいな子かな?と言っていました。いつも他の人を思いやっている優しい子だと。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
場面変わって、少女が首を縄で繋がれて歩かされて言います。戦争で捕虜になったのか、他にも戦争で焼かれた家や殺された人など、酷い目に遭っている人がいます。そして少女の視線の先では、勝利した側と思われる人たちが祝杯をあげています。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
支配者側が奴隷を集めて尋問しています。豚を逃がした奴隷がいるようで、その者に名乗り出よ、でなければ全員から片目をくり抜くと平然と言います。しばらく奴隷達は黙った後、少女を全員が指差します。支配者の男から豚を逃したのは、お前かと問われ少女は周りを見渡します。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
奴隷たちは誰も少女を擁護しようとせず、黙ったまま少女を見ています。少女は諦めた様にうつむいた後、男の前にひざまずきます。男は少女に、お前は自由だと言いますが、次の場面では肩を弓矢で撃ち抜かれて、多数の兵士や犬に追われています。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
片目からも血を流して体中ボロボロになりながら、少女は逃げ続けます。木の根に足を取られて転んだ後、顔を上げると視線の先には巨大樹があります。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
巨大樹の根元には空間があり、その先に進みますがその空間には水のようなものが溜まっており、そこで少女は脊髄に似た形をした物体?生物?に近づかれ、背中の辺りに吸い付かれます。背骨の辺りに接触されたようにも見えます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
巨人の誕生
土煙が巻き起こり、追手の多数の兵士が驚いていると巨人となった少女が土煙の中から現れます。これが恐らくユミルが巨人になった経緯なのだと思います。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
再びユミルは支配者の男の前にひざまずいています。相変わらずユミルの事を奴隷と言って見下していますが、ユミルの働きのおかげで部族エルディアは大きくなったようで、男から褒められています。ユミルは褒美だと称して男の子種を与えられ、次はフリッツの名の元に、憎きマーレを滅ぼせと命じられます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
ユミルは巨人化し、マーレ兵と思われる軍勢を蹴散らしていきます。また、ユミルは子供も三人産んでおりますが王の子を産んだからか、ユミルの待遇もよくなっているようです。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
おそらく敗れたマーレ兵と思われる多数の兵士を前に、王は玉座に座っています。隣にはユミルと三人の子どもがいますが、次の瞬間ひざまずいていた兵士が、隠していた槍を王に向かって投げ、王を殺害しようとします。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
王を命がけでかばうが…
ユミルは王の前に身を投げ出し、槍を体で受け止めます。悲しむ三人の子どもたち、そしてユミルは倒れたまま、王の顔を見上げます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
しかし、王はユミルのけがを心配せずに、すぐに起きるように言います。そしてユミルがやりごときで死なぬことはわかっておる、起きて働けと言い、この場でもユミルの事は、奴隷呼ばわりでした。諦めたように目を閉じるユミルです。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
ユミルは少女の姿に戻って、すべての「道」が交わる座標の場所に立っています。しかし、死んだ後のユミルの死体は切り刻まれ、王はユミルの三人の子どもに食べる事を強制します。ユミルの三人の子ども、マリア、ローゼ、シーナにユミルの力を引き継がせるために、ユミルの体をすべて食い尽くせと言います。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
その後、再びユミルは座標の場所に立っていますが、王は三人の娘に子を産み増やし続けるよう、ユミルの血を絶やさぬよう言っています。そして娘が死ねば背骨を孫に食わせ、孫が死ねばその背骨を子から子へ食わせ続けるように言います。我が巨人は永久に君臨し続ける、我が世が尽きぬ限り永遠に…、と言いかけたところで、エレンが終わりだと叫びます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
エレンは、オレがこの世を終わられてやる、俺に力を貸せと叫びます。そしてユミルにお前は奴隷じゃないし、神でもない、ただの人だと言い、誰にも従わなくてもいいとユミルに語ります。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
エレンがユミルに俺がこの世を終わらせるといった事に、ジークは驚きあわててユミルの所に駆け寄ります。ジークはユミルにすべてのユミルの民から生殖能力を奪えと命令しますが、エレナはユミルにずっと待っていたんだろ、と優しく語りかけます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
再び、現実の世界へ
ユミルに二千年前からずっと誰かを待っていたんだろ、と優しく語りかけるとユミルの両眼から涙がこぼれてきます。そして再び、現実の世界に戻り、エレンが頭部をライフルで吹き飛ばされた辺りに戻ります。ただエレンの頭部から下は脊髄のようなものが胴体まで生えていて、直後壁にヒビが入ります。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
突然壁にヒビが入り一気に壁が崩壊していく様子に驚く、ミカサ、アルミン、ピークです。
さらに壁内で戦っていた他の者たちも崩壊していく壁に驚きます。崩壊しかけてくる壁の近くにいるガビになんとか手を伸ばそうとするライナーは、ガビの名を叫びます。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
そして崩壊しかけている壁から多数の超大型巨人が見え、エレンは骨だけになりながら巨人化し始めているように見えます。そして、その光景に驚くガビです。
© 諫山創 進撃の巨人 122話より
まとめ
今回で、始祖ユミルの誕生、奴隷から巨人になり、そして王の子を産むまで。そしてマリア、ローゼ、シーナ誕生から、王の身代わりになり死につつも、巨人の能力がユミルの民に継承される過程が一気に描かれました。本当にユミルの血肉を子孫に与えているフリッツ王、かなりドン引きです、残酷すぎますね。
そして、エレンの願いで、壁の崩壊が始まり、いよいよ壁の中の多数の超大型巨人が姿を現しそうです。物語の謎もどんどん明かされていきますが、個人的にはリヴァイ兵長がまだ出てきませんが、リヴァイ兵長の出番はあるのでしょうか。
次回、始祖の巨人の力を掌握したエレンが地鳴らしを発動します。
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