ジャンプSQ 2023年7月号に掲載されているワールドトリガー 234話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。雨取狙いの戦術は続き、二宮隊は勝ち星が取れません。
水上隊、二宮隊、若村隊の結果は?
水上隊は上位4チームに絞って対策
水上が隊員に戦闘シミュ3日目の方針を説明していて、上位4チームに絞って対策し、この4チームから最低2つ、出来れば3つ勝ちをもぎ取りたい、と目標を伝えます。2勝で80点、3勝できたら120点くらいのイメージと言っていますが、下位チームの勝ちは計算に入れていないようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
樫尾が、『下位との対戦は捨てる』ということでしょうか?と、水上に質問すると、『捨てる』とまでは言わないが、かなり軽めになる、と水上は答えます。下位チームの対策をほぼ捨てる理由として、第1に勝ちやすさの問題を水上は上げます。下位のチームはここで点差を詰めたい為、昨日までと戦い方をガラッと変えて博打に出てくる可能性が高く、ユニット数も多いのでどんな博打に出てくるか、予測も難しい、と水上は下位チームへの勝ちにくさを説明します。それに比べて上位チームは、チームの性格的に真っ当に伸ばした戦術で来ることが多く、下位チームよりも対策がしやすい、と水上は言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
また、今は上位から獲る1勝の方が価値が高い、と荒船が意見を言うと、それが第2の理由だと水上は荒船の意見に付け加えます。下位チームが全勝しても村上9番隊が抜かれないだけの貯金があるが、上位チームのどこかが全勝して追い抜かれる方が怖い、と水上は第2の理由に説明を付け加えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
思ったよりハードルが低くてちょっと安心したわ、と今がホッとしたように言い、わたしはなんでもいけますよ!と、照屋は自信満々に言います。しかし、実は大変なんはこっちからやねん、と水上は言い、みんなにはこれから14時まで分担課題の続きをやってもらいます、と水上は分担課題をまずは続けるように言います。戦闘シミュの予習は、あくまで14時から戦闘シミュが開始されるまでの15時までに限られるようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
この試験は最終的に分担課題の進み具合で勝負がつくと水上は考えていて、ギリギリまで分担課題をやりつつ、戦闘シミュはピンポイントで対策する、と水上は隊員に説明します。試合直前の1時間だけで4チーム分の対策を仕上げるのでかなりハードルは高く、思った通りハードルが高いと分かり今は難しそうな顔をしますが、水上はこのメンツならいけると思って作戦を立ててる、と隊員に言います。これで間に合わへんかったら、計算ミスったオレの責任や、と水上は言いますが、照屋は、間に合わせてみせますよ!と、自信を見せます。荒船は、プレッシャー掛けんな、とツッコミを入れますが、照屋と同じく自信はありそうです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
こうして戦闘シミュ前の説明が終わり場面は運営本部デスクへ戻り、水上9番隊の成績は10位で2勝7敗1引き分け、440点でした。水上の予告した通り2勝していますが、真木辺りが、詭弁だね、と言いそうな内容だ、と鬼怒田がつぶやいています。しかし、水上の戦略は上位4チームに絞った対策だけでなく、前の日に下位の何チームかに宛てて上位チームのユニット情報を流していたそうです。隊員に無茶な要求をする一方で、別のルートからも手を打っていた、と城戸は評価しているようです。こういう人材がいると楽なのではないのかね?と、城戸が忍田に質問しますが、時と場合による、渋い顔で答えます。どうやら林藤の事が頭をよぎったようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
似たような事は古寺隊もやっていたようで、歌川隊、北添隊、王子隊、柿崎隊、若村隊に対して、水上隊と二宮隊の上位チームのデータを古寺の所見付きで送っていたようです。諏訪が古寺に本来なら総合順位2位の古寺から、まわりに持ち掛けて二宮・水上をぶっ倒すための共同戦線を張るべきなんじゃねーの?と、226話で言っていましたが、根付は諏訪の言葉が刺さったんですかねぇ、と言います。この素直さとプライドの低さは古寺の長所、と鬼怒田が評価し、古寺のプライドは『結果を出すこと』にあるからな、と忍田も古寺を評価します。こういった上位チーム対策を他チームがしていたので、水上隊が下位チームの対策を省いたのは状況的に正解だった言える、と水上隊を総合的に評価します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
そして二宮8番隊ですが、既に全員試合内容は見ていたようで、それを踏まえて城戸が懸念していたのは二宮と東が指摘していた、雨取の一人で問題を抱え込む性格です。遠征先でトラブルに逢った時に、相談が遅れては致命的な損害に繋がる、と鬼怒田が言い、試験のうちに一人で抱え込む性格を改善する必要があり、そこを確認したかったようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
二宮隊は最後に1勝を獲得
二宮8番隊の成績を見ると、9位で2勝4敗4引き分け、560点でした。最後に残った村上隊は古寺や水上から二宮隊のデータを貰ってなかったのも幸いしたようですが、雨取が最後の試合の前に元気を取り戻し自分の意見を言っていましたが、最後の試合は無事勝利したようです。もし最後の試合、あのまま負けていたら二宮隊は最下位だったそうです。二宮隊は前日1位だったので順位が最下位まで落ちると、特に雨取の精神的ダメージは大きかっただろう、と忍田や迅が話しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
若村隊は3日連続、最下位
そして最下位は若村11番隊で、1勝4敗5引き分けで、400点でした。若村隊は3日連続最下位です。今日もヒュースが指揮した試合が1勝3引き分けで、ヒュースが勝利はヒュースが指揮した試合のみです。これだけ成績が低迷しているのに、ヒュースが『我慢』が聞いているのが意外だ、と根付が言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
鬼怒田は、ヒュースは遠征にガイドとして同行できると高をくくって、試験の成績にはこだわらんつもりなのかのう、と推測しますが、迅は、どっちかというとガツガツいってチームが揉めたら遠征を外されると思ってるかも?と、推測します。ヒュースを縛る口実にはなるな、と城戸はつぶやきますが、もしやそれも計算して若村隊長を……?と、根付が邪推します。しかし、若村を臨時隊長に選出したのは、ボーダーという組織の将来を考えた上でのことだ、と忍田はハッキリ断言します。根付も、でしょうな これは失言でした、と忍田に謝罪します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
戦闘シミュ3日間の累計スコア
そして戦闘シミュ3日間の累計スコアを見ると、歌川1番隊がずっと安定していたので1位となっています。諏訪7番隊は16敗もしていますが、配点が高い3日目に6勝しているおかげで4位にいます。逆に水上9番隊は14勝していますが、配点が高い3日目に2勝しかしていないので7位です。これは戦闘シミュのみの点数なので、試験4日目までの『総合順位』と見比べると、またイメージが違うようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
そして、閉鎖環境試験4日目の仕事時間も終了し、各チームに4日目の暫定順位が配られます。水上が暫定順位を見て、何か疑問に感じているようですが、どんな順位だったのでしょうか?
© 葦原大介 ワールドトリガー 234話より
まとめ
水上隊は上位4チームに対策を絞る作戦で、下位チームへの対策を捨て、その分時間を分担課題に割いています。その結果、水上9番隊は水上の予想通り、上位チームの二宮隊と村上隊から2勝取れました。二宮隊は、233話では雨取が元気を取り戻し自分の意見を言っていましたが、その後最後の試合で無事1勝を取れて、最下位は免れました。その代わり若村隊が最下位となり、3日連続の最下位となってしまっています。
これで戦闘シミュ3日間が終わり、4日目の暫定順位が出ました。まだどんな順位が見えていませんが、水上からすると予想外の順位だったようです疑問を感じていますが、何位だったのでしょうか?
そして試験は5日目へと進みそうで、特殊戦闘シミュレーション演習が始まります。戦闘シミュと違い何が特殊なのか、気になります。試験5日目の展開も非常に気になりますね。
次回、絵馬は雨取のフォローのやり方を巡って、二宮に注文を付けます。
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