ジャンプSQ 2024年6月号に掲載されているワールドトリガー 242話のネタバレ、感想です。ジャンプSQ 2024年6月号では、241話、242話の一挙2話掲載です。
前回の記事はこちらです。負け無しの若村隊は諏訪隊との試合で、いきなりヒュースの爆撃機(カナダ)が倒されてしまいます。
謎に情報量が多い歌川隊のユニットに困惑
ヒュースは笹森が前回に言ったような手の込んだ仕掛けでも、上手くやれば戦術として成り立つだろうが、三雲が立てた作戦ならもっと単純なものになるはずだ、と予想します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
ヒュースは狙撃型のコストが大きく抑えられていたと予想
ヒュースの考えは細井と同じく、10体いた狙撃型のコストが大きく抑えられていたと予想します。しかし、半崎と笹森はコストを削ってあの性能は無理がある、諏訪隊の狙撃型は威力も射程もまあまあ高かった、と反論します。するとヒュースは、射程が長い武器には『弾数』のパラメータがあると指摘します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
しかし半崎は『弾数』のパラメータを削っても、それもキツいと言い、狙撃の弾数のMAXは13発で、1ターンに2・3発撃つとして、5ターン戦うのにギリギリの数だと言います。確かに半崎は第240話の6試合目の北添4番隊との試合で、最後の方のターンで弾切れになってしまっていたので、弾数のパラメータを削ると弾切れに簡単になりそうです。弾数でコストがっつり削るとしたら、3発とか4発しか撃てなくなるじゃん、と半崎は言いますが、そもそも諏訪隊が2ターンしか戦う気がなかったとしたらどうだ?と、ヒュースは半崎に問いかけます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
1ターン目で陣形を作り、2・3ターン目で撃ち合い、4・5ターン目で退がって逃げ切る、とヒュースは諏訪隊の作戦を説明し、初めから2・3ターン目だけで勝負を決めるつもりなら、狙撃型の弾は2ターン分だけで足りる、とヒュースは言います。さらに武装の合計コストを減らした分、関連するパラメータも切り詰められると、ヒュースは付け加えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
攻撃を2ターンのみに限定する作戦
つまり諏訪隊の『性能負けしない22体の大群』は、攻撃を2ターンのみに限定することで成立していた、とヒュースは自分の推測を説明します。ヒュースの推測が正しければ、2ターン限定の戦術なので、残り3ターンは狙撃型の戦闘力を捨てて性能とコストを両立させることが出来そうです。その場合は最後の2ターンは狙撃型は戦闘に参加していなかったことになります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
実質12体で戦っていたので、若村隊が感じていた数の圧よりは終盤は敵が少なかったようです。半崎は4・5ターン目にも何発か狙撃飛んできていた事を指摘しますが、ヒュースはこの仕掛けがバレにくいように、何体かは終盤まで弾を残していた、と4・5ターン目に狙撃が飛んできた理由を説明します。若村隊のユニットはほとんどが2・3ターン目にやられていたので、3ターン目までに若村隊の数が少なくなっていれば、狙撃型がいなくても諏訪隊は耐えられるって計算か、と若村もヒュースの推測に納得します。さらに諏訪隊は最初、レーダージャミングで22体というユニットの数を伏せていましたが、いきなり22体のユニットが見えていたら敵が警戒するので、レーダージャミングで数を伏せておく狙いがあった、とヒュースは考えを付け加えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
三雲の発想力に驚き
半崎は三雲がこの作戦をマジで考えてんの?とヒュースに聞き、ヒュースがこの推測が当たっていればの話だがなと答えると、これを初日に思いついて形にしてんのがすげえわ、と三雲に驚きます。そこが修の強みといえなくもない、とヒュースが答えると、B級2位は伊達じゃないってことだな……、と笹森も三雲の発想力に驚きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
若村も第229話で映像問題の解き方を三雲に教えてもらった時、よくこんなこと考えつくなって思わされた……、と感心した事を思い出します。空閑や雨取ほど派手ではないが、三雲もやっぱただ者じゃねえんだよな……、と若村は思い、こういう頭って何すりゃ身につくんだ……?玉狛支部が特別なのか……?それとも…、とつい考え込んでしまいます。少しボーっとしている若村にヒュースは、……こんなところでどうだ?隊長、と話しかけます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
「負けても諏訪隊の謎を解く」という話し合いをしていたのに、途中でボーっとしてしまっていた自分に若村は気付き、気を取り直してヒュースに、これで明日の対策ができる!お手柄だぜヒュース!と言い、ヒュースを労います。しかし、他のメンバーにボーっとしていた事を指摘され、改めて残り3試合、気合を入れます。そして、9試合目の水上9番隊の試合は、爆撃で有利を取って最終的にはギリギリで勝利します。10試合目の村上10番隊の試合は、防御に特化した大型ユニット2体を盾に押してくるバランス型編成相手に、惜しくも引き分けに終わります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
ここまで4勝1敗4分けと大幅勝ち越し確定で、細井は今日の順位が楽しみになっていますが、まだ5日目最後の試合が残っています。気持ちを切らさずに、若村隊は5日目最後の試合に臨みます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
歌川10番隊との試合
若村隊の本日最後の試合は、11試合目の歌川1番隊との試合になります。レーダーに映っている歌川隊のユニット数は13体と少なく、何体かは隠れている可能性がありそうです。敵の見た目はウサギのような、ワニのような、アタッカーかシューターか分からない敵で、他にも建物のカゲに隠れて見た目からよく分からない敵が何体か見えます。建物のカゲに並べているという事は、撃ち合いをしたくないかもと細井は推測し、東のルートをメインで警戒し、4階建ての建物を中心に布陣することにします。そして1ターン目、若村隊は警戒しつつ前進しますが、歌川隊は1ターン目から一気に前進してきます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
1ターン目から前進してきた事に若村隊は驚きますが、歌川隊のユニットは行動力がやたら高いようで、速攻でユニットを倒しに攻撃してきます。若村隊は歌川隊のユニットの行動力にも驚きますが、ユニットの見た目がワニのようなユニットだったり、椅子のようなユニットだったり、キノコのようなユニットだったり、ピラミッドのようなユニットだったりが大量に襲ってきて、見た目の情報量にも混乱しているようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
結局、1ターン目から敵味方のユニットが錯綜してしまい、後ろで待機していたヒュースの爆撃機(カナダ)は爆撃のタイミングを失ってしまいます。この状態で爆撃してしまうと、味方まで巻き込んでしまうので爆撃できず、その後も謎に情報量の多い敵ユニットに若村隊は翻弄されます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
結局、試合結果は約3,500点差で若村隊の敗北となってしまいます。訳の分からない敵ユニットに翻弄され、また見た目が謎なユニットが1ターン目から大量に現れ、半崎は夢に出そうとつぶやきます。最終的に若村隊の成績は4勝2敗4分けとなりましたが、2敗のみなのでかなり成績はいいと思われます。そして5日目の順位が発表される所で、今回は終わりです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 242話より
まとめ
242話では、ヒュースが三雲の作戦を推測しましたが、それは諏訪隊の『性能負けしない22体の大群』は、攻撃を2ターンのみに限定することで成立していた、という考えでした。10体の狙撃型の弾数を削りコストを抑えて、3ターン目まで相手の数を減らして、後は残りのユニットで耐える作戦のようです。ヒュース以外の若村隊のメンバーは、三雲の発想力に驚いていました。
そして若村隊は諏訪隊には負けましたが、1敗を守った状態で最後に歌川隊と戦います。歌川隊は第238話で速攻戦術用のユニットを作り、相手を惑わせるアイデアを詰めようと言っていましたが、その結果が今回のユニットのようです。
歌川隊の相手を惑わせるアイデアが反映された、見た目が謎のユニットが大量に出てきて、若村隊は歌川隊の狙い通り見た目の情報に振り回され、結果歌川隊の速攻が簡単に通りました。確かに『対策しない』と事前に決めていないと、どうしても歌川隊のユニットの見た目を無視出来ず、意識があちこちに飛んでしまい試合に集中できないと思います。これは空閑のアイデアの勝利ですね。第241話、242話を見ると諏訪隊と歌川隊も成績は良さそうですが、若村隊の5日目の順位は何位でしょうか?
ジャンプSQ 2024年7月特大号では、ワールドトリガーは休載となっています。
次回、5日目の順位表が発表され、若村隊は特殊シミュの成績が4位と一気に順位を上げます。
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