ジャンプSQ 2025年1月号に掲載されているワールドトリガー 248話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。ヒュースは若村のチーム戦での戦闘能力のレベルは、C級だと指摘します。
目次
閉鎖環境、6日目開始
ヒュースから厳しい意見を言われた、その日の夜
ヒュースからの厳しい意見を言われた若村ですが、その日の夜に半崎からあまり気にしない方がいいとフォローしてもらいます。犬飼もヒュースも結局は『自分でがんばれ』という話なので、アドバイスとしてはキツイと半崎は自分の意見を若村に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村は荒船隊ではどんな感じで教わっているのか半崎に聞くと、半崎は先輩達が定期的に訓練メニューを作ってくれると荒船隊の様子を明かします。『狙撃訓練1時間コース』を作ってくれた時の様子ですが、半崎が実際に試すと1時間半かかりそれを荒船に伝えると、その場でノートを2時間コースに変更します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
結構、いい加減な対応をされていた事を思い出した半崎は、……あれ?うちの先輩も結構ろくでもないな……?とつぶやきますが、その後半崎は、教えるのを引き受けたからには、ちゃんとわかるまで教えるのが筋ってもんでしょ、と自分の考えを若村に伝えます。しかし、若村は技術や知識とは別の根本的なことに気付かせてもらったと納得していて、あとは自分自身で決めることだと言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村の言葉を聞いた半崎は、あんま思いつめないでくださいよ、臨時隊長だってちゃんとやってんだから、と若村を気遣いますが、若村は半崎が自分のリーダーぶりに不満があると思っていたと答えます。別に不満なんてないと答える半崎ですが、半崎の口癖のダルいを若村が気にしていると勘違いします。半崎は焦り始めて弁明を始めますが、何言っても言い訳だなと言い、やらかしたと動揺します。若村は気にし過ぎないように半崎に言いますが、花崎は死にたいと言い、動揺は続きます。一方、まだ部屋に残っているヒュースは笹森に、明日になっても若村が落ち込んだままなら、日佐人と真織が頼りだ、と笹森に若村のフォローを頼みます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村が臨時隊長に選ばれた理由
大丈夫だと思うけど……わかった、と若村のフォローが必要なら引き受けると笹森は答えますが、若村が自分と三雲の違いを気にしていた事を意外に思うと笹森はヒュースに伝えます。ヒュースは不慣れな隊長役で最下位続きなので焦りを感じても無理はないと答えますが、笹森は若村が臨時隊長になんで選ばれたかをヒュースに質問します。他にも臨時隊長に選ばれそうな人がたくさんいる中で、若村を選んだ上層部の狙いをヒュースは教官候補の1人として選ばれたように思える、と笹森に自分の考えを話し始めます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
前提として現在のボーダーは正隊員に対して訓練生の数が多すぎるとヒュースは言い、トリガーの数が足りてないとしても、全体の8割がC級の訓練生で戦力としては遊んでいる状態とボーダーの現状を指摘します。そして、将来的にC級で躓いているトリオン能力者をどれだけ正隊員に引き上げられるかが、組織の大きな課題になるのは間違いない、とヒュースは言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
戦力の底上げのための『教官』
戦力の底上げのための『教官』としては、香取のような直感タイプは難しいとヒュースは言い、三雲も少々特殊過ぎると言います。そして、現時点では若村はおそらく臨時隊長の中では未熟な部類だろうが、この先自分の力で壁を越える経験を積んでいけるとしたら、とヒュースは仮定の話をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村が壁を越える経験を積んでいけたなら、同じように小さなステップを必要としている隊員たちの力になれるかもしれない、と言い、400人以上いるC級隊員の何割かでも正隊員に育成できれば、組織としてはかなり大きな強化になる、そう考えれば教官が果たす役割は大きい、とヒュースは言います。三雲のように個人戦では苦戦しても、チーム戦では活躍できる人も出てくるかもしれないと笹森も言いますが、ヒュースはあくまでこれは自分の想像で上層部の実際の思惑は分からないと言います。しかし、今回の選抜試験が若村の1つの転機なるはずだと言うと、笹森はヒュースは淡々としているように見えて結構チームメイトの事考えてるよなとヒュースを褒めます。ヒュースはオレの目的も遠征だから、目的のためには最善を尽くすのは当たり前のことだと答えた所で、閉鎖環境試験5日目が終了します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
モニター室にいる隊員の反応
閉鎖環境6日目となり、モニター室で見ている隊員は昨日のヒュースと若村の会話にたくさんのコメントを付けていました。若村の厳しい意見にオペレーターの綾辻や結束は若干引いているようですが、S級隊員の天羽はヒュースの意見に賛同し、若村には基礎が全然足りていないとヒュースと同じく厳しい意見を言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
ヒュースへの評価はプラスが多い
天羽は、対人戦なんて裏のかきあいなんだから、表を知らずに裏をかけるわけないんだよ、と厳しい意見を言い、おまえ若村にきびしいね、と迅に言われます。他にもヒュースへの評価のコメントを見ると賛否両論と言った感じですが、プラス評価が多いようです。加古、冬島、草壁隊の佐伯竜司がマイナス評価を付けています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
天羽は第239話でも若村に厳しい意見をバンバン言っていました。天羽が若村を嫌っている、という話でもなさそうですが、天羽が実は若村に人一倍期待しているという知られざるエピソードでもあるのでしょうか?
© 葦原大介 ワールドトリガー 239話より
© 葦原大介 ワールドトリガー 239話より
若村への評価は厳しめ
若村への評価のコメントを見るとプラス評価もありますが、どちらかというとマイナス評価の方が多いようです。オペレーターの真木が、意志薄弱で自分に甘い、人にアドバイスもらうことを「努力」にカウントしてそう、と若村を抉るようなコメントを残していて片桐隊の桃園藤一郎が震えあがっています。一方、佐伯やオペレーターの三上などはプラス評価を残しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
エンジニアの寺島から若村にどんなアドバイスする?と、時枝は聞かれて、親からゴールじゃなくてベストスコアを目指せ、ってよく言われてましたね、と自分の経験を話し始めます。ゴールとは『叶えたい夢』とか『なりたい自分』で、そういうのは『進む方角』を決めるためであって、必ずしも到着しなくてもいいと時枝は寺島に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
ゴールに拘るのでなく、スタート地点からどれだけゴールに近付けたか、自分の意志でどれだけ進めたか、を人生の楽しみにしろ、と時枝の親は言っていたそうで、寺島はその時枝の親が言っていた事を面白いと言います。しかし、これは時枝の親の人生で得た教訓ではないそうで、時枝は最初のネイバー侵攻のあと、しばらく変に無気力を感じていた時期があったそうです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
『叶わないかもしれないならもう何も目指さない』みたいな感じに時枝になって欲しくない、そう思って時枝の親はゴールじゃなくてベストスコアを目指せ、と言ってくれたんだと思うと時枝は寺島に話します。寺島は時枝にそれを若村にも教えてあげなよ、と言いますが、アドバイスを求められたら言いますよ、と答えるにとどめます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
一方、加古隊の真衣は達観したようなコメントをプラス評価で若村に残し、天羽は達観しているねとコメントし、迅は『自分を鍛える理由』にできるなら、負の感情も役に立つ、とコメントします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
小寺6番隊
小寺6番隊が6日目の朝食を取っていると、木虎が諏訪隊のトリックに気付いたと言います。前日の諏訪隊との特殊戦闘シミュで狙撃ユニットがたくさんいたトリックが、弾数を削ってコストを大きく抑えていた事に木虎は気付きチームメイトに考えを話すと、全員木虎の考えに納得します。どうやら無理やり1体、狙撃ユニットを倒していたから気付けたようで、木虎の判断が正しかったと小寺は言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
しかし、木虎は問題なのはこのトリックを解いたチームが今日、諏訪7番隊と同じような事が出来るということです、と言います。射程攻撃全般に対策は必須だと小寺は言い、弾対策専門のユニットを追加する感じか?と、奥寺が答えます。その場合、そのユニットは誰が操作するかという会話を奥寺と三浦がしていると、小寺は一昨日の諏訪隊との戦闘シミュを思い出し何かに気付きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
小寺は一昨日の諏訪隊との戦闘シミュで、諏訪隊の連携が異常に冴えていた理由が、連携用に予め『混成』したユニットを使っていた事に気付きます。小寺隊は自分の駒を自分で使っていましたが、諏訪隊がユニットを混ぜた3つの分隊を作っていたと全員が気付き、水上隊の連携のすごさも似たような理屈だったのではと推測します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
このアイデアを自分で気付けなかった木虎は悔しがりますが、小寺はこういう『閃き』は強い方がじゃないので、2日遅れでも気づけたことが嬉しいと言います。悔しがるよりも自分が進歩している実感を嬉しいと感じるのは小寺らしいですが、今日の特殊シミュをどうするかという話になります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
今日の特殊シミュの作戦を変更するか木虎に聞かれた小寺は、ユニットを作り直す時間が惜しいので、作戦は変えず『混成』のアイデアだけ使える所は使う方針を立てます。小寺隊の目標はあくまで最終総合1位という事で、小寺の方針で6日目を進める事にします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村11番隊
一方、若村11番隊は6日目の仕事を開始していますが、細井がトリガー関連の分担課題を読み上げて、ヒュースがそれに答えるという形で二人は課題に取り組んでいました。ヒュースはトリガー関連の分担課題を次々と答えていき、細井を驚かせます。細井は、これがウチの点になるのが怖いわ~、ヒュースのパソコンでやったらええやん、と言いますが、日本語が分からないヒュースは、このやり方が一番早いと思うが?と、冷静に答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
さらにヒュースには共通課題がまだ残っているようですが、大した量じゃない、とヒュースは余裕な様子です。それを見た若村はトリガー関連の分担課題を細井とヒュースに任せて、トリガー以外の一般課題をオレたちでやるぞと言い、13時までは課題優先で、その後特殊シミュの作戦会議を行うとチームメイトに指示します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
若村が昨日の事を引きずっていない事にモニター室の隊員たちは安心し、片桐隊の一条雪丸は若村にプラス評価をします。しかし天羽は、まだ分からないと言い、内心うじうじしてんじゃないの?と、相変わらず若村には厳しいようで、迅から暖かく見守ろうよと言われます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
諏訪7番隊
一方、諏訪7番隊も6日目の仕事を開始しますが、諏訪からシミュの予習時間を聞かれて三雲は30分と答えます。たった30分で大丈夫なのかと香取は言いますが、複雑な作戦でないのと三雲は既にユニットの数値を決めているようで、準備万端のようです。自信あんの?と香取に聞かれて、まずまずだと思います、と三雲が答えると、諏訪は2時半までは分担課題を全員で取り組むように指示します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
香取は昨日の残業で解いた分を明日まで隠し玉で持っておくか諏訪に聞きますが、どうせ今夜も残業するからと打ち込むように香取に言い、残業が嫌な香取は、うぇ~い……、と嫌そうに答えます。今日のメインは分断課題だと諏訪は言うと、課題で総合2位をキープし、あわよくば1位との差をつめる感じで行くぞ、とチームメイトに指示、分担課題に取り組みます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 248話より
まとめ
第248話では、若村とヒュースの会話についてA級隊員のコメントがたくさん付きました。ヒュースの指摘は具体的で厳しさの中にも配慮と優しさがあった、とプラス評価が多かったです。若村へのコメントは厳しいものが多かったのですが、若村の今後の奮起に期待する隊員も何人もいました。さらに、ヒュースは若村が臨時隊長に選ばれた理由を将来の教官候補と推測します。確かにボーダーにはC級隊員が多すぎますが、現状は出来る人間が自然と上にあがっていく形なので、教官役がC級を指導・育成できればボーダーにとっては大きなプラスになります。本当に上層部がそう考えているかは、現時点では不明ですが可能性としては高そうに感じます。
そして閉鎖環境6日目が始まりましたが、三雲は既に6日目の特殊シミュの作戦を考えているようです。この作戦がどこまで特殊シミュ2日目で通用するか、今後の展開が気になります。
次号ですが、ワールドトリガーは休載となっています。来月は単行本作業の為のお休みで、コミックス28巻が早ければ2月に発売予定だそうです。おそらく次回は、2月に発売予定のジャンプSQ 2025年3月特大号に掲載予定だと思います。
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