TVアニメ『Dr.STONE NEW WORLD』第2クール放送を記念して、2023年11月6日発売の週刊少年ジャンプ 49号に掲載されたスピンオフシリーズ全3話 第1話の感想、ネタバレです。センターカラー47ページで掲載されました。
コミック最終26巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
目次
1D:FUTURE MESSAGE(フューチャー メッセージ)
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
千空は10歳の頃に、アマチュア無線で未来からのメッセージをゲットする実験をしていました。未来の千空から10歳の頃の千空に宛てて、メッセージを送るというものですが、さっぱりわからんぞ……??と、大樹に言われています。
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タイムマシンでメッセージを送る?
これは、千空が将来タイムマシンを作成できるかのテストで、もし千空が将来タイムマインを作ったら、必ず10歳の頃の千空にメッセージを送る、と今決めたそうです。つまりもし未来の千空がタイムマシンを完成させていたら、10歳の千空に向けて大晦日の今日、メッセージを送っているはずなので、今ここでメッセージを受信できるはずという千空の考えです。そしてカウントダウンが始まり、新年を迎えます。
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年が明けて街では新年のあいさつが行われています。千空は百夜と一緒にラーメン屋で食事をしていますが、浮かない顔です。結局、メッセージは千空には届かなかったようで、百夜に、天才なんだか小学生らしいんだかわかんねーアイデアだが……、と笑われています。千空は、未来からメッセージが送られても、今この世界線に届くのかというタイムパラドックス問題を引き合いに出して、完全に失敗したとは思っていないようです。
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千空も、まあタイムマシンに関しちゃな無理ゲーすぎて、アインシュタインのオッサンもお涙垂れ流すわ、と言う通り、今の科学のルールでは100億%不可能だと分かっているようです。それでも百夜は、未来なんか誰にも分からない、だから面白い、と千空に言い、どんな知らねえ新化学が来んのか、と千空も答えます。
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そして、石化光線により世界中の人間が全て石化する事件が起きます。その後、26巻のラスト、ホワイマンと人類でタイムマシンを開発する、という場面へと繋がっていきます。
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多くの科学者はタイムマシンに否定的
ゼノが大勢の科学者の前で、タイムマシン開発の説明をしています。ゼノはホワイマンがいればタイムマシン開発は可能と説明しますが、タイムマシン開発なんて夢物語に聞こえる、と多くの科学者は言い、実現性には否定的です。ゼノも現状は夢物語に過ぎないと認め、一番のネックは莫大な消費電力だと言います。一度のタイムトラベルで必要な電力は1.21エクサワットで、1エクサワットは100京ワットに相当するので、莫大な電力です。
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月に宇宙都市を創る
1.21エクサワットは、21世紀に全人類が消費していた電力、およそ60年分に相当し、その電力を作り出す燃料だけでも相当の資源が必要ですが、その資源は月にあるとゼノは言います。そして、タイムマシンの設置場所は月面で、人類は月に宇宙都市を創る、とゼノは言います。
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カセキは半導体を使ってロボを作成し、SAIは半導体が手に入ったのでプログラムの限界がなくなりAIを実現しました。これで、AIで自立走行できる月面探査ロボットが完成しました。
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ゼノは月面の砂に眠っている大量のヘリウム3を燃料に使って、電力を作り出そうと考えますが、宇宙基地の建設に必要な大量の資材をどうやって月に運ぶのか?と、他の科学者から否定的な意見ばかり言われてしまいます。
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否定的な意見や、最終的な利権はどの国に属すのか、等の意見にゼノは怒り、この新世界は科学の武力をもって導くべきだった、と物騒なことを言い始め、ゲンに止められます。しかし、もはや人類は新世界化学タイムトラベルの、完全なる青写真まで創り上げたというのに、とゼノは言い、多くの科学者がタイムトラベルの実現を理解しないことを悔しがります。
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ゼノがラボにいる千空に会いに行くと、千空達はタイムマシンの設計図を完成させていました。クロムは、あと資源だけだろ、電力とかよ!?と、人類みんなで一歩一歩がんばれば行けると思っているようですが、ゼノや千空は複雑な表情です。流水達は、タイムマシンの設計図が完成したと聞いて、完成パーティーを開こうと騒ぎます。クロムは、完成した、祝いの儀、という単語を聞いて何かを思い出します。
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26巻の最終話でクロムがルリに言っていた、今のヤベー科学クラフト仕上げたら俺らも結婚しようぜ!と、言う自分の言葉をクロムは思い出し、タイムマシンの設計図が仕上がったので結婚しよう、とクロムはルリにプロポーズします。
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クロムとルリが結婚
そして、長い間あいまいになっていたクロムとルリの関係ですが、クロムとルリは結婚し、結婚式を挙げます。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
クロムとルリの結婚式には、石神村の住民だけでなく宝島の住民やアメリカのチェルシーやルーナ達も参加しています。ここで千空の恋バナになり、チェルシーは腺腔の相手はコハクかルーナのどっちかだと思っている、とズバッと思っている事を言ってきます。しかし千空は、んな時間もねえってよ、とあいまいな答え方をします。まだまだ、千空の結婚は先のようです…。ただ、既に千空はバツイチですが…。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
ルリの父親・コクヨウにクロムとルリが挨拶すると、コクヨウはルリが病弱だった頃の事を思い出し、つい涙があふれ号泣してしまいます。その後、クロムは結婚式の途中で何かを閃きそうになりますが、ルリはそんなクロムの心を察して式の途中でもラボに戻って構わないと言います。
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クロムは自分の結婚式の途中なのにラボに戻ると、建設中のタイムマシンを見上げて、この中に入れたものがタイムスリップ出来る事を確認します。時間逆行の根源理論はホワイマンのヒッグス場コントロールだそうで、つまりタイムスリップできるのはホワイマン本体か、石化光線のカケラ・原子一個分程度だけとなるそうです。
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これでは人間などはタイムスリップできませんが、石化光線は僅かでも計器で計測できるそうなので、未来から断続的に送れば石化光線でモールス信号を表すことができ、過去にモールス信号を使ったメッセージを届ける事も理論的には可能となるようです。
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その説明をゼノがするとクロムはある事を閃きます。もしタイムマシンが完成したら、必ず今日、千空達に対して未来からメッセージを送る、ということを人類全体で決めておけばいいとクロムは言います。もし、メッセージが届けば未来でタイムマシンが完成している事が確定し、現在の人類がタイムマシン開発にやる気を出す、というクロムのアイデアです。しかし、昔ガキの頃に同じことやったな、と千空が言うと、クロムは、やってたよ!!!と、ずっこけます。しかし、旧世界とは違って人類みんなで決めた意思を何千年受け継ぐことも、この復興した新世界では可能かもとゲンは言います。
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富士山頂より世界中継
ゲンの言葉に千空は影響を受けたのか、クロムのアイデアを実行し元旦のご来光の瞬間に、富士山頂に未来からメッセージを送る、という約束を人類全体で決めたようです。未来でタイムマシンを完成させているか、未来からメッセージが送られてくるか、その瞬間を人類全体が待ち受けています。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
千空は富士山頂に作ったアンテナのそばで、10歳の頃に百夜から言われた言葉を思い返していました。カセキとジョエルは石化光線を検出できるように準備しています。SAIはモールス信号が英文、和文どちらでも来ても、リアルタイムで音声に変換できるようにプログラムを用意して待機しています。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
そして元旦のご来光の瞬間が到来しますが、石化光線を検出する機械は反応せず、全員が未来からのメッセージは届かなかった、という失望が広がっていきます。富士山頂から世界中継している南が、え~残念ながら、と失敗を伝えようとしますが・・。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
突然、石化光線を検出する機械が反応し、石化光線によるメッセージが未来から届きます。
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未来から来たのは百夜?のメッセージ
『過去世界の皆さん、私の名前は石神百夜です』というモールス信号が届き、SAIのプログラムによって音声に変換されます。
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未来から届いたメッセージの送り主は、なぜか既に死んでいる百夜の名前を名乗ります。世界中継を見ていた全員がこのメッセージを聞いて混乱しますが、龍水はタイムマシンを完成させる!!そうすれば全ての謎は紐解ける!!と、断言します。千空も流水の言葉を聞き、あぁ、唆るぜ これは……!!!とつぶやいた所で、第1話は終わります。
© 週刊少年ジャンプ 2023年49号より
まとめ
TVアニメの第2クール放送を記念して、スピンオフシリーズ全3話の第1話が週刊少年ジャンプに掲載されました。内容は最終巻、26巻の続きという形です。
冒頭で千空はタイムマシンに絡んだ実験を、既に10歳の頃にやっていたというエピソードが描かれます。未来の自分がタイムマシン開発に成功した前提で、過去にメッセージを送る計画を今決めておけば、10歳の自分に未来のメッセージが届く、という考えですが、この実験は失敗します。
そして、26巻のラストの続き、タイムマシン開発を続けていき千空達はタイムマシンの設計図まで完成します。しかし、新世界とはいえ多くの科学者にとってタイムマシンは夢物語で開発を続けるのは無駄と思っているようです。そこで、クロムのアイデアを実行し、未来では人類はタイムマシン開発に成功しているという証拠を見せるため、10歳の千空がしたのと同じ実験を、再び人類全体規模で行います。そして、未来からメッセージは届きタイムマシン開発成功は確定しますが、未来から届いたメッセージの送り主は石神百夜でした。百夜は約3,700年前に宝島で亡くなったはずなので、未来からメッセージを送るのはあり得ない話です。この謎がどういう事かは第2話以降の展開を待ちたいと思いますが、個人的にはDr.STONEのスピンオフ作品、reboot:百夜に出てきた、超高性能AIロボットのレイがこの謎に絡んでいるとうれしいと思っています。
次回、ロケットを使って資材を宇宙に送ると何十年もかかると分かり、スイカは新しいアイデアを思いつきます。
アニメ 第3期 Dr.STONE NEW WORLD 後半2クール目のまとめ記事を書いています。
Dr.STONE 最終巻、26巻のあらすじ、ネタバレの記事です。
こちらは、Dr.STONEのスピンオフ作品、reboot:百夜のあらすじ、ネタバレの記事です。
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