ハルタ 2020年 volume 75に掲載されているダンジョン飯 65話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。狂乱の魔術師の家で見つけた、本の封印の解除を試します。
マルシルの願い
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
迷宮の兎が襲いかかる
食材として兎を捕まえようとしたライオスは、迷宮の兎に殺られてしまいます。一方、離れた場所で見ているマルシルとチルチャックからは、ライオスが兎とぶつかったようにしか見えません。ただ、チルチャックは不穏な気配を感じているようです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
一方、殺られたライオスに近づくセンシに、迷宮の兎はスタンピングをしながら様子を伺います。その後ろ脚には刃が付いていて、センシがその事をマルシル達に大声で伝えようとしますが、それと同時に迷宮の兎がセンシにも襲い掛かります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
迷宮の兎はセンシの首を切り裂いて致命傷を負わせますが、異変に気付いたイヅツミがクナイで迷宮の兎を倒します。しかし別の迷宮の兎が、今度は二匹同時にイヅツミを襲います。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
再びマルシルとチルチャックですが、イヅツミの叫び声も聞こえてきてマルシルは混乱してしまいます。しかし、チルチャックは冷静にライオスとセンシは助からないと判断し、家の中に非難するようにマルシルに言います。そこに迷宮の兎がチルチャックに襲いかかり、チルチャックも殺られてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
マルシルは何とか助かる
さらに迷宮の兎は、マルシルの首も切り裂こうとしますが、前回ライオスが貸してくれた鎧のおかげで、なんとか迷宮の兎の刃の攻撃を防げました。驚いたマルシルは条件反射的に、攻撃魔法で迷宮の兎を攻撃しますが、威力がいつもと段違いです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
獅子の封印を解いた時に、魔力を溜め込み過ぎたようですが、これで兎を一掃できます。しかし、ファリンのご飯の食材として兎を捕まえたかったのに、これではファリンのご飯が用意できません。他の使えそうな魔法がないか考えますが、そもそもマルシル一人で迷宮の兎の群れと戦えば大怪我しそうです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
チルチャックを動かして、皆の身体を取り戻す
しかたなく、マルシルは魔術でチルチャックの身体を動かすことにします。死体を魔術で動かすネクロマンシーは犯罪と分かっていますが、今は仕方ないとマルシルは自分に言い聞かせます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
チルチャックを動かし、迷宮の兎の群れに突っ込ませますが、チルチャックは迷宮の兎達から総攻撃を受けてしまいます。既に死体なのでチルチャックは痛みを感じませんが、一応チルチャックに謝るマルシルです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
チルチャックに迷宮の兎が群がったところで、マルシルは閃光呪文で迷宮の兎達を気絶させることに成功します。何羽かは逃げたようなので、一網打尽とはいきませんでしたが、センシの確保に成功します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
チルチャック、センシ、気絶した迷宮の兎を魔術で操り、今度はライオス確保に向かいます。ちなみにこれはマルシルがふざけているのではなく、何体も同時に操っているのでみんな同じポーズになってしまうのです。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
ライオスの下に向かいますが、途中閃光呪文で気絶させそこなった迷宮の兎が再び襲ってきます。操っているセンシを動かして兎の攻撃を避けますが、チルチャックや他の操っている兎にも動きが伝わり、かなりシュールな絵になっています。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
その後、残った迷宮の兎も閃光呪文で片付け、無事ライオスも確保し残るはイヅツミのみです。マルシルがイヅツミを探していると、イヅツミは木の上に避難しています。大怪我をしていて、マルシルが治療すると話しかけますが、イヅツミは何故かマルシルを警戒します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
イヅツミから見れば、血だらけのライオス達や、二足歩行している迷宮の兎と一緒にいるマルシルはかなりホラーで、怖がって当然でしょう。足を滑らせて落ちそうになるイヅツミを、血だらけのライオスを操作して受け止めますが、びっくりしすぎてイヅツミは気絶してしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
その後も新たに出てきた迷宮の兎を何とか対処しつつ、やっと家まで戻ってきます。ライオス達全員を家の中に入れてホッとしたのか、緊張の糸が切れたマルシルは泣き出してしまいます。そしてライオスの治療をしつつ、死んでしまったライオスに悪態をつき始めます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
ライオスが鎧を貸した時、全員が死んでもマルシルがなんとかするから大丈夫、とライオスが言っていた事を、それもう作戦じゃないから!と怒った後、その後のことを、みんなの死体に囲まれているとこ少しでも想像した……?と呟きます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
そんなことを1人で呟いていると、有翼の獅子が悪夢を通して恐怖を見た、とマルシルに話しかけて来ます。マルシルは過去話で夢魔に、悪夢を見せられた事がありましたが、その時に、マルシルの悪夢を見たのでしょう。さらに有翼の獅子は、半身を取り戻したら、君の力になると約束しよう、とマルシルに言うと、マルシルは涙目になりながら、本当に可能か有翼の獅子に問いかけます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
人種による寿命の差をなくしたい
マルシルの願いは人種による寿命の差をなくして、全ての種族が同じ速度で生きる事でした。寿命の差は不幸の元とマルシルは考えているようで、人種間には見えない溝があって、お互い同じ人間だと思っていない、マルシルはこの溝を世界中からなくしたいと思っています。有翼の獅子は世界中というのは、生半可な思いで叶う願いではないが、覚悟を持ってこの迷宮にやってきたのだろう?とマルシルに問うと、マルシルはもちろん!と即答します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
そんな話をしていると、ライオス達はマルシルの治療のおかげで生き返ります。マルシルが魔術で強制的に兎に同じ動きをさせていると知ると、魔物大好きなライオスは兎が踊っているところが見たいと言います。いつものようにライオスに怒るマルシルですが、先ほどの有翼の獅子との会話から、昔の体験を思い出したのか、マルシルは泣き出してしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
驚いて謝るライオスにマルシルは二度とこんな思いさせないで、と言い、ライオスもわかったよ、とマルシルに約束します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 65話より
まとめ
前回、ファリンのために料理を作ろうと兎を捕まえようとしますが、迷宮の兎は手強くライオス、センシ、チルチャックは次々と殺られてしまいます。マルシルは死体を動かす魔術と、閃光呪文で悪戦苦闘しながらも何とか迷宮の兎を捕まえます。しかし、死体を動かす魔術の場面は、かなりシュール&ホラーです。イヅツミが気絶するぐらい驚いたのも無理ありません。
そして、有翼の獅子との会話でマルシルの願いが判明しますが、人種の寿命の差をなくすというかなり難易度が高そうな願いです。おそらく6巻、42話でマルシルが見た悪夢と、昔の体験(親しいものが自分より先に死ぬという不安)が元になって、このように願ったのだと思いますが、この願いは色々複雑ですね。トールマンの寿命をエルフに合わせるのか、エルフの寿命をトールマンに合わせるのか、等同じ速度で生きるといっても誰に合わせるのか、みんながそれで納得するのか、色々問題は多そうです。有翼の獅子はマルシルの願いを叶える事が出来そうなニュアンスで話していましたが、有翼の獅子の狙いはそれ以外にもありそうで今後の展開が気になります。
次回、ライオス達はファリンを迎え撃つための、カレー作りに挑みます。
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