ハルタ 2021年 volume 82に掲載されているダンジョン飯 72話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。何とかシスルを拘束したライオスは、皆の遺体を回収します。
翼獅子、本性を現す
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
上機嫌のシスル
植物に拘束され強制的に食事を取らされるライオスを見ながら、こうすれば勝手に迷宮を動き回られることもなく、皆を守ることができる!と、上機嫌のシスルです。本気でいいアイデアだと思っているようで、早くデルガルもこうしてやらないと、とデルガルを探そうとします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
その前に、召喚していたドラゴン達を帰らして空間を元に戻しますが、ライオスの剣がシスルの足に落ちてきます。最初は痛いと怒るシスルですが、上機嫌のシスルはすぐに機嫌を直し、デルガルが見つかったらやりたい事を考えます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
その時、魔術書に封印されていた翼獅子がいきなりシスルに噛みつき、何かを飲み込みます。シスルは痛みを感じませんが、不快感はあるようで翼獅子を攻撃しようとします。しかし、すぐに自分が何をしたかったのかが分からなくなります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
欲求を食べられるシスル
シスルが翼獅子に食べられたのは“抵抗欲”で、一千年かけて熟成させた欲望は味が違う……、と翼獅子は食事を楽しみます。抵抗欲を食べられたシスルは、抵抗する気が失せてしまい、私はずっとお前の欲望を食べる機会を待ってたんだよ、と喋り続ける翼獅子をただ眺めています。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
そして、翼獅子はメインディッシュを食べようとします。シスルは、それだけは食べられちゃだめだ、と考えますが抵抗することが出来ず、シスルの欲求は翼獅子に食べられてしまいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
自分の欲求を食べられたシスルは、自分が消えていくのが分かるようで、消えたくないと何度も心の中で訴えますが、翼獅子はそんな事はお構いなしにどんどんシスルの欲求を貪ります。シスルは、もう一度顔が見たい、と思いますが誰の顔が見たいのかも、もう思い出せなくなります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
シスルは薄れゆく意識の中で、僕の代わりに誰かこいつを止めてくれ、と最後の力をマルシルに託します。一方、ちょっとだけ残そうと思っていたのに、結局シスルの欲求を全部食べてしまった翼獅子は悔しがりつつも、最後に何かをしたいのかと思えば、それでいいのか?と、シスルに話しかけます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
そして最後に、ごちそうさまシスル、と意識のなくなったシスルに声を掛けます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
拘束を解いてもらったライオスは
植物に拘束されていたライオスは、翼獅子に助けてもらい何とか動けるようになります。翼獅子に説教をされながら、ライオスは動けなくなったシスルを見つけます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
何故シスルがこうなったか、事情を知らないライオスは、翼獅子に一体何が起きたか聞きますが、翼獅子は詳細を語らず早く仲間を何とかするように言います。ライオスはシスルの事はとりあえず置いておき、どうやって仲間を蘇生させようか悩みますが、翼獅子からその必要はなさそうだと言われます。すると、ワームに殺されたはずのマルシルが何故か生き返ります。シスルが気を失った状態で倒れていることに驚きますが、ライオスから急いで皆を蘇生して欲しいと言われ、とりあえず仲間の蘇生を優先します。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
全員を蘇生したマルシルは力を使い果たし、床に倒れてしまいます。翼獅子は、では早速私の封印を……、と自分の封印をマルシルに解いてもらおうとしますが、マルシルにそんな余裕はなく、翼獅子が封印された魔術書を閉じてとりあえず後回しにします。全員、シスルに襲われる心配もなくなり安心しますが、チルチャックはライオスからどうやってあの状況を脱したかを聞いて、ライオスを笑いながら馬鹿にします。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
マルシルの父親は、トールマン
あの状況でシスルを説得しようとしたライオスに呆れながらも、助かったという事でチルチャック達は酒や食べ物を探しに行きます。ライオスはマルシルにハーフエルフの事を聞きますが、マルシルは隠すつもりもなかったようで、父親がトールマンだった事、残念ながら82歳で亡くなった事、混血は成長速度が不安定で子供の頃は友達が出来なくて寂しかった事、などをライオスに語ります。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
酒を探すチルチャックとイヅツミですが、イヅツミが人間の姿に戻る方法を聞けずに愚痴を言っていると、人形に魂を封じられたヤアドを見つけます。人形のヤアドは人間の姿に戻りたい、と言いますが、イヅツミは人間の姿に戻りたいという気持ちに共感するだけで、特に何も行動はしません。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
黄金郷ドラゴン
センシ達はグリーンドラゴンとライオスを拘束していた植物の木の実、蜜を使って料理を作り、黄金郷ドラゴンを完成させます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
薄く切ったグリーンドラゴンの皮と肉、具材を挟んで食べます。ぱりっとした皮と、もちもちした生地が合うようで、皆の食事も進みます。チルチャックは、こりゃ酒も進むわ、と黄金郷ドラゴンを肴に酒を飲み、ライオスも一緒になって酒を飲みます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
食事の後は、チルチャックは睡眠を取り、マルシルとイヅツミはお風呂に入り、センシはファリンをどう料理するか考えて、とそれぞれ休息を取ります。お風呂から出たマルシルは、まだお酒を飲んでいるライオスと魔力切れの事で話をします。自分で自分を回復しながら、竜を凌いでいる時にライオスは軽い魔力切れになっていたようで、マルシルもファリンも魔術を易々と使うから、あんなに大変なことだと知らなかった、とお礼をマルシルに言います。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
マルシルは、ここまでよく頑張ったね!!えらいっ!えらいよ~!!と、ライオスを激励しながら、ファリンを助けるため迷宮に一人で潜ろうとした時のことを話します。そしてマルシルもお酒を貰い、二人で勝利の美酒を味わいます。
© 九井諒子 ダンジョン飯 72話より
まとめ
前回の最後で、ライオスは油断してシスルに拘束されましたが、翼獅子に助けてもらい動けるようになります。しかし、翼獅子が本性を現しシスルの欲求を全て食べてしまいます。状況から見てシスルは最後の力を振り絞ってマルシルを助けたようですが、ただ生き返らせただけでしょうか?シスルの力なら、他にもマルシルに仕込んでいてもおかしくなさそうですが…。
ライオス達は、シスルが欲求を食べられた事は知らず酒を飲んで、すっかりリラックスしていますが、この後翼獅子がどう動くか気になります。シスルが倒れたので迷宮は不安定ですから、ライオスを早く新たな迷宮の主にしようと翼獅子は動くはずですが、カブルーやカナリア隊の動きも気になります。
次回、ライオス達はカナリア隊に見つかってしまい、一転ピンチです。
ダンジョン飯、最新刊10巻は発売中です。
発売中のコミック10巻のネタバレ、感想も書いています。
コメント
やはり翼獅子は悪魔なんですね。怖すぎます。
分かってはいましたが、悪魔ですね。
目をつけられているライオスやマルシルがどうなるか、心配です。
ライオンは熟練のそれを感じさせますね
ヤギはミスルンの時に食べましたが 未熟というか
与えていたものも 食べるタイミングも
たぶん欲望が最大限に成就したときが一番美味なんでしょう
解放されたまさにその瞬間を狙っていると思われます
ヤギは絶望の中で欲望を忘れかけたミスルンを食べちゃった
食べ残したものはたくさんありそう
マルシルに託したものが時空間のコントロールだったら平凡ですね
ファリンに関するものだったら九井諒子はインフレの鍵を手にするでしょう。
翼獅子はシスル以外にも、何人も欲望を食べてきてるんですかね。
確かに、手慣れてそう。
シスルはただマルシルを生き返らしただけでなく、やっぱり何か託してそうですよね。
何を託したかによって、今後の話の展開も大きく変わりそうで、楽しみです。