週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第130話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。影なる戦士がさらに8人、ゼーリエ暗殺の任務に就きます。
目次
早朝のフリーレン
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
グリュックが魔導特務隊カノーネの取り調べを受ける
ヴァイゼの領主・グリュックが、帝都で魔導特務隊のカノーネから取り調べを受けています。グリュックは魔導特務隊を知っているようで、階級章を見てカノーネが副隊長だと分かったようです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
グリュックは反逆者扱いで取り調べを受けているようですが、カノーネは、“マハトに騙された”、そう仰るだけで良いのです、とグリュックに忠告しています。魔族と共謀していたと分かれば、グリュックは処刑されてしまうようで、カノーネはマハト一人のせいにするように言いますが、グリュックは拒否します。カノーネはグリュックを城壁都市ヴァイゼの腐敗と汚職を一掃した功労者だと言いますが、グリュックは、あれは私とマハトの功績だ、と言い自分一人の功績ではないので、処刑を執り行うなら盛大にやってくれ、悪は裁かれるべきだ、と死を覚悟しています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
グリュックの話を聞いて、存じております、グリュック様、存じておりますので、どうか、とグリュックに考え直すように言います。その言葉を聞いて誰かの差し金でカノーネが動いているとグリュックは察したようで、誰の差し金だと聞きます。グリュックはデンケンの名前を挙げますが、デンケンはグリュックが汚職や腐敗を嫌っているとよく知っているので違う、別の誰かだ、とグリュックはすぐに考えを改めます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
帝都の政争に巻き込まれたグリュックとデンケン
そして自分が政争に巻き込まれていて、今はデンケンに動かれたら何か困る事情があり、自分を人質にしてデンケンに言う事を聞かせようとしているとグリュックは推測します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
すると、カノーネはグリュックが煙草を欲しがっていると察したようで、煙草を差し出します。グリュックは、君は察しが良すぎるな、別に機嫌取りを要求したわけじゃない、と言いつつ、煙草を貰い自分で火を着けて一服します。カノーネ自身は煙草を吸わないと分かったグリュックは、カノーネに君は煙草を吸わないようだがと質問します。隊長が嗜むので煙草を持ち歩いているとカノーネから聞いたグリュックは、カノーネに貰った煙草の匂いに覚えがある事に気付きます。グリュックにとってはつい最近、実際にはヴァイゼが黄金郷となる約50年前に、この煙草の匂いを嗅いだ覚えがあるようで、今の魔導特務隊の隊長は誰だとカノーネに聞きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
カノーネは何も答えませんが、グリュックは今の魔導特務隊の隊長がフラーゼだと確信します。そして、あの小娘が今や隊長なのか、と言い約50年の時の流れをグリュックは改めて実感します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
50年前のグリュックとマハトとフラーゼの間での出来事
場面は約50年間に戻り、フラーゼがヴァイゼの査察に訪れています。バルコニーからフラーゼを見下ろしていたグリュックは、その後屋敷の中へと戻ります。そしてグリュックが屋敷の中を歩いていると、マハトがフラーゼの殺しを提案してきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
適当に煙に巻けばいいと言うグリュックに、フラーゼはこの城塞都市ヴァイゼを滅ぼせるだけの力を持っているとマハトは言い、使者として送っていいような戦力でない、何らかの意図があるとマハトは言います。反逆の咎か、悪くないかもな、とグリュックが言うと、お戯れが過ぎるとマハトは言い、私であれば彼女を始末できます、どうか交戦の許可を、とマハトはあくまでフラーゼを始末しようとします。結局、グリュックは帝国を敵に回しては私達は生きていけないとマハトに言い、フラーゼとの腹の探り合いという退屈な選択肢を選びます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
グリュックは当時の選択を後悔し、このような事態になるならあの時マハトに殺させておくべきだった、とカノーネに言います。そして、カノーネにあの狡猾な女狐・フラーゼの謀略に付き合わされている訳だ、とグリュックは言うと、さぞ気苦労も多い事だろう、私で良ければ相談に乗ってやってもいい、と提案しますが、そのお気持ちだけで結構です、とカノーネに断られてしまいます。カノーネは、報告書には情状酌量の余地ありと記載します、と言うと、罪を償いたいのであれば城塞都市ヴァイゼの民の為にも、最後まで領主としての務めを果たして欲しい、それが皇帝陛下のご意向でもあります、とグリュックに伝えます。この後、グリュックは帝都からヴァイゼへと移送されることになります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
一方、デンケンの所にもカノーネが現れます。グリュックと一緒に“ヴァイゼにて沙汰を待て”と言われているようで、グリュックに同行する形でデンケンもヴァイゼへと移送されるようです。一ついい事があれば社交界に顔を出さずに済むことぐらいか、あんなもの煩わしいだけだ、とデンケンはつぶやきますが、カノーネからグリュックも似たようなことを言っていたと聞かされます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
デンケンはカノーネに何を企んでいるか聞きますが、フラーゼから聞くように言われます。デンケンは、そのフラーゼの手綱が握れなくなるから聞いている、と言い、カノーネに任務の詳細を聞くと、越権行為、という答えが返ってきます。興味深い解答だな、それは魔導特務隊の機密事項か?それとも―、とデンケンが質問を続けようとしたところで、ノイが現れます。カノーネはノイから、ラントとユーベルを捕えたという報告を受けると本部に戻ろうとしますが、カノーネは去り際に、グリュック様の身は案じたほうがよろしいかと、とデンケンに忠告します。忠告を受けたデンケンは、自分の立ち位置だと帝都の連中にも、大陸魔法協会にも、どちらからも信用など得られんか、と愚痴をこぼした後、根回しを進めようとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
早起きしたフリーレンに驚愕するフェルン
一方、帝都にいるフリーレン一行ですが、フリーレンはフェルンが起きる前に既に早起きしていて、魔道具漁り、もとい見回りに行くよとフェルンに言います。フェルンは自分が起こす前にフリーレンが早起きをして、自分で着替えて、髪を結んでいる事に驚きます。しかし、朝ご飯はまだ食べていないようで、いつものようにフェルンに食べさせてとフリーレンはお願いします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
シュタルクがフリーレンを席につかせて、フェルンがいつも通りスプーンでフリーレンに朝食を食べさせようとしていますが、そこに起きたばかりのゼンゼが現れます。フェルンからフリーレンが早起きした事を聞かされますが、それがどれだけ凄いことか分からないゼンゼは、…凄いことなのそれ?と、パンを食べながら聞きます。シュタルクに、とんでもないことだぜ、きっと明日は天変地異だ、とどれだけ凄いか聞かされますが、なんなのこいつら…、とゼンゼにはあきれられてしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 130話より
まとめ
第130話では、黄金郷のマハト編で登場したデンケンとグリュックが再登場です。デンケンとグリュックも、帝都での陰謀に巻き込まれているようです。今回の話を見るだけだと、デンケンに動かれては困るのでグリュックを人質にしているようです。さらに、現在の魔導特務隊の隊長がフラーゼという名前で、フラーゼは城塞都市ヴァイゼを滅ぼせるだけの力があるかなりの強者のようです。デンケンに動かれたら困る事情というのが不明ですが、どんな理由でしょうか?
そして、フリーレンにしてはかなり珍しく早朝から自分で起きて、自分で着替えて、自分で髪を結んでいます。シュタルクは、明日は天変地異だ、と言っていますが、この気合の入れようは何か帝国の陰謀と関係があるのでしょうか?それともただの気まぐれでしょうか?
第131話が2024年37・38合併号に掲載
『次号より休載です』とあり、残念ながら葬送のフリーレンは暫く休載です。再開時期は未定です。
→第131話が2024年37・38合併号に掲載されると発表がありました。こちらの記事にまとめています。
2024年37・38合併号に第131話が掲載されました。捕らわれたユーベルとラントは、収監された塔から脱出を図ります。
最新刊、葬送のフリーレン 13巻 発売中です。
発売中のコミックス 13巻のネタバレ、感想も書いています。
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