週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第138話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。
戦士ゴリラも影なる戦士か?
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
ゼーリエ一人で帝都に来たのかと思われましたが、ファルシュがゼーリエの影の中に潜んでいてゼーリエを密かに護衛していました。ゼーリエも気付いていたようで、ファルシュに、余計な真似をするな、護衛はいらないと言ったはずだ、と話しかけます。しかし、ファルシュもそういう訳にはいかないと言い、せめて案内位させて欲しいと言うと、ゼーリエに服のようなものを着せて帝都の街を案内します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
ゼーリエは帝都を歩いていると、大魔法使いフランメの像を見つけます。しかしこのフランメの像も本物の面影は残っておらず、ゼーリエはこれだけの偉業を成し遂げても、人々から忘れ去られてしまうのか、と複雑そうな表情をします。フランメが少女だった頃の笑顔は、もうゼーリエしか覚えていない状況に不思議なものだな、とゼーリエはつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
影なる戦士の組織は16年前に解体されていた
一方、リネアールが収集した情報が書かれた文章を確認したゼンゼは、敵の正体が影なる戦士だと確認します。影なる戦士は暗殺に特化した帝国の特務機関で、帝国の正規の組織だからフリーレンは相当まずいと言います。下手をすれば帝国そのものを敵に回すことになる、慎重に動くべきだとラントは言いますが、フェルンが影なる戦士を既に一人ぶっ飛ばしちゃったけどね、とフリーレンがぼそっとつぶやきます。さらにユーベルとラントは魔導特務隊と派手にやり合っているので、帝国への印象はかなり悪いかもしれません。しかし、ゼンゼは影なる戦士は16年前に先代の皇帝陛下の勅命によって解体されているので、正規の組織と決まったわけではないと言います。解体の理由は指揮系統が不明だからで、影なる戦士は通常の軍隊とは真逆で、現場の指揮官に大きな権限が与えれた組織だったようです。上の命令無しに各指揮官が勝手に動く軍隊だったようで、フェルンはなんでそんな仕組みになっているか疑問を口にしますが、フリーレンは強いからでしょとそんな仕組みになった理由を推測します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
ゼンゼもフリーレンの推測に同意し、上の命令無しに動けるということは現地の判断でリアルタイムに連携できるということだ、影なる戦士は一つの生き物のように戦っていたという記録も残っているそうだ、とゼンゼは言います。フェルンも市街地での戦闘を思い出し、あの連携はすごかったと言います。しかし、フェルンとシュタルクはそこまでの権限を影なる戦士に与えるのは危なかっしくねぇのかよと言いますが、フリーレンはパーティー戦闘を例に出し、フリーレン一行ではパーティーで戦う時はフリーレンが指揮を執りますが、私は危ない?とシュタルクに聞きます。シュタルクは、フリーレンは悪い奴じゃねぇだろ、と答えますが、つまり指揮官次第ってこと、とフリーレンは言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
権限を与える指揮官は慎重に選んでいたようですが、ゼンゼはその選定方法を帝国に忠誠を使った人物の中から選んでいた、と言いますが、それを聞いたフリーレンはあまりいい選定方法じゃないねと言います。帝国の存在理念が明確だった頃は良かったようですが、帝国の理念が、理想が、目指す方向が人によって違ってくるようになると、影なる戦士は次第に帝国の意志通りに動かなくなっていたようです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
当時の皇帝陛下が解体を決意した理由は、邪魔だと考えた人物が勝手に死ぬようになったからだそうで、指導者である皇帝ですら実態を掴めない特務機関は帝国にとって脅威にしかなりえないと16年前に解体されたようです。しかし、解体されたはずの影なる戦士は実際には残っていて、今はゼーリエ暗殺に動いています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
ラントは亡霊がいると言い、皇帝陛下でさえ動きを把握できていなかった特務機関だから、綺麗に解体できたとは思えないと言います。さらにユーベルは、指揮官は皆一様に帝国に忠誠を誓っているので、「影なる戦士が解体されたら、帝国を導く存在がいなくなってしまう。」そう考えてもおかしくない、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
私だったら正義感に燃えちゃうかなー、間違った方向に進む帝国を救わなきゃって、とユーベルは言い、フェルンがそれではまるで、と言った所で、場面は魔導特務隊がいる部屋へと移ります。カノーネは、…逆賊か、とつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
魔導特務隊の隊員から、戦闘の痕跡から影なる戦士の関与が判明したと報告を受けてカノーネは先ほどのつぶやきを発したようです。次から次へと、厄介事が増えるとカノーネは不機嫌な様子で、警備を強化するように隊員に指示を出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
魔導特務隊の任務は建国祭期間中の帝都の治安維持で、大陸魔法協会だろうが、影なる戦士だろうが、治安を乱すようであれば対処せねばならない、とカノーネが言うと、隊員は警備の強化に関して上と掛け合ってもらうので、馬車を手配しますとカノーネに言います。しかし、交渉は副隊長のカノーネではなく隊長のフラーゼの仕事では?とカノーネは言いますが、フラーゼはどこにいるか分からないようで、結局カノーネが交渉することになり、不機嫌になったカノーネはノイに八つ当たりをします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
ゼンゼとフリーレン達の会話にファルシュも加わり、リネアールから入手した影なる戦士の人相書きを確認しています。人相書きにはシュリットやクレマティスが描かれていて、ファルシュはリネアールが相当危ない橋を渡っていると推測します。ゼンゼも、次会ったときは死体かもな、と言いますが、ファルシュは冗談でもそういうことは言わないの、とゼンゼに注意します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
リネアールは恐ろしい程に優秀な魔法使いのようで、一度だけですが模擬戦の場においてゼーリエに地に膝を付けさせたこともあるようです。これはレルネンも成し遂げられなかった快挙で、だからこそ帝国の動向を探るとうい危険な任務にリネアールは駆り出されたのかもな、とゼンゼはつぶやきます。対人戦という一点において、リネアール程優秀な人間の魔法使いを私は知らない、とゼンゼはリネアールを評価します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
人相書きには戦士ゴリラに似た男が…
さらに人相書きを見ると、露天商のガゼレ、浮浪者のヴァルロスが描かれていました。そして、ザインが人相書きを見ると一人の男が描かれていました。戦士ゴリラに似ているように見えますが、それを見ていたザインにどうしたのかシュタルクが質問しますが、…いいや、なんでもない、とシュタルクに答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 138話より
まとめ
第138話では、リネアールが収集した情報が書かれた文章から、ゼーリエ暗殺の敵の正体が影なる戦士であることが確定します。ただ、影なる戦士という組織は帝国内部では16年前に解体されていたようですが、指揮官のレーヴェ含めて影なる戦士は組織としてまだ生き残っていました。しかし、帝国としては影なる戦士は勝手に行動している事になるので、魔導特務隊などからは敵として扱われる可能性がありそうです。
そして、リネアールが収集した情報のリストの人相書きの中にはザインの親友・戦士ゴリラに似た男がいました。戦士ゴリラが影なる戦士の一員だと、また複雑な状況になりそうですが、真相はどうなのでしょうか?気になりますね。
来週は休載です。次回は、12月11日(水曜)発売予定の週刊少年サンデー 2025年 第2・3合併号に掲載予定です。
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