週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第81話のネタバレ、感想です。
前回、80話の記事はこちらです。フリーレン一行はシュマール雪原まで辿り着きますが、路銀が残りわずかとなります。
黄金郷のマハト
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
レルネンからの依頼書
勇者ヒンメルの死から30年後、北部高原のヴァイゼ地方で野営をしていると、一級魔法使いのレルネンから依頼の郵便が届きます。フリーレンは、大陸魔法協会も通さないってことは厄介ごとの予感がする、正式な依頼って訳でもなさそうだし、と断ろうとします。ただ報酬の魔導書が一緒に送られてきている、とフェルンから聞くとフリーレンはすぐにやる気を出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
依頼書に書かれていた場所は城塞都市ヴァイゼ、50年前七崩賢 黄金郷のマハトに一瞬で変えられた悲運の都市でデンケンの故郷でもあります。依頼の内容は大陸魔法協会から派遣された結界の管理者を手伝う事で、結界の管理者は第77話で少し触れられていましたがデンケンです。デンケンはフリーレン達に自分の故郷の事、昔妻と二人で暮らしていた屋敷の事などを説明します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
さらに結界はマハトを封じるもので、黄金郷は今も少しずつ広がっていてデンケンの故郷は数年前に黄金郷に飲み込まれた、とデンケンはフリーレン達に言います。結界の管理者はマハトを封じる結界の範囲を調整するための管理者で、大陸魔法協会はそうやって結界を維持して、マハトにはこのまま手を出さないようだとフリーレンは推測します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
結界の管理者であるデンケンには黄金郷の大結界の通行権があり、デンケンは故郷の村で妻の墓参りを既に済ませた、と言いますが、フリーレンはデンケンが墓参りだけで満足していない様子を察して、今回の依頼を受けないとフェルンに言います。フェルンとシュタルクはフリーレンに、フリーレンらしくないと言いますが、私はいつもみんなの命を優先してきたつもりだよ、とフリーレンは返事をします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
フリーレンは昔、マハトに負けていた
そして私は昔、黄金郷のマハトに負けている、とフリーレンはフェルンとシュタルクに言います。マハトはフリーレンが今までの人生で負けたことのある11人の魔法使いの内の一人で、フリーレンは未だにマハトに勝てるイメージを持っていないと言います。確実にマハトを仕留めるならこのまま結界に封じ込め続けた方がいい、この地方が黄金郷に包まれる前にマハトの寿命がやってくる、ゼーリエもたぶんそのつもりなんじゃないかな、とフリーレンが言うと、デンケンも初めはそれでいいと考えていたと話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
デンケンは若い頃に妻がなくなってから一度も故郷に帰っておらず、妻の墓参りもしていなかったと言い、いつか帰ろう、いつか帰ろう、と思いながら職責や立場を理由に結局故郷に帰らなかった、とフリーレン達に言います。そして、数年前に旧友の口からついに故郷が黄金郷に飲み込まれるという話を聞き、ようやく初めて故郷に帰ろうと決意した、本当に薄情な男だ、とデンケンは自嘲気味に話します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
デンケンは変わり果ててしまった故郷を直接見て、すべてを諦めるつもりだったと言いますが、昔と変わっていない思い出の場所を見てデンケンの考えは変わります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
デンケンは若い頃の妻と結婚した時の事を思い出しながら、どれ程昔であろうと、どれ程苦難に満ちた人生であろうと、あの幸せな時間は嘘偽りのないものだったに、とデンケンはつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
ヒンメルとの思い出
そんなデンケンの表情を見て、フリーレンは昔ヒンメルと旅をしていた時の思い出がよみがえります。ヒンメルはフリーレンに花畑の魔法が見たいと言い、フリーレンは辺り一面を花畑に変えます。フリーレンは花畑に変える魔法を使った時、この魔法を好きだった師匠のフランメの事を思い出しますが、ヒンメルはフリーレンの表情を見て、…フリーレン、驚いたよ、君もそんな顔をするんだね、と驚きます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
フリーレンは死んだ師匠のフランメの事を思い出してしまうので、出来るだけ使わないようにしていた、でも今はとても穏やかな気持ちなんだ、とヒンメルに言います。するとその言葉を聞き、君はきっと師匠と過ごした時間が幸せだったんだよ、ただ、幸せだっただけなんだ、だから思い出していいんだよ、思い出していいんだ、フリーレン、とヒンメルは笑顔でフリーレンに答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
デンケンはフリーレンに、こんな依頼は受けなくていい、儂は元々一人で戦うつもりだった、と言います。さらに勝算を探せるだけの情報は手に入れたつもりだ、とデンケンがフリーレン達に言うと、ヒンメルとの思い出がよみがえったフリーレンは考えを変えます。まずはその勝算とやらを探すのを手伝うよ、尻尾を巻いて逃げ出すっていう作戦は、別に今じゃなくても使えるからね、とフリーレンは言いマハトから逃げずにデンケンに協力する事を選びます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 81話より
まとめ
第77話で出てきた七崩賢の最後の一人、黄金郷のマハトですが、今回から黄金郷のマハトのエピソードが始まりそうです。フリーレンはレルネンからの依頼で黄金郷に向かいますが、デンケンがマハトと戦うつもりと分かり最初はこの依頼を断ろうとします。しかし、デンケンが故郷で過ごした幸せな時間の事を聞き、フリーレンはデンケンに協力する事を選びます。デンケンには勝算があるようですが、たぶん第77話でエーデルから貰った情報の事だと思います。どんな情報なのか、今から気になりますね。
次号、結界の管理者の小屋についたフリーレン達はデンケンから、マハトに勝てるか結論を教えてもらいます。
最新刊、葬送のフリーレン 6巻 発売中です。
発売中のコミック 6巻のネタバレ、感想も書いています。
コメント