週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第89話のネタバレ、感想です。
前回、88話の記事はこちらです。マハトは人類を理解しようと、人類について研究しているソリテールという魔族を会いに行きます。
親しい者を殺せば
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
マハトは協力を拒むが…
全知のシュラハトはマハトに、南の勇者を討つのに協力してほしい、と頼みますが、魔王軍がどうなろうと知ったことではない、とマハトは協力を拒否します。それでもシュラハトは、魔王様の勅命だ、逆らうのであれば殺さねばならん、とマハトを脅してでも協力させようとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
シュラハトが恐怖を使うしかない、と言うと、見せしめというわけか、出来ると思っているのか?と、マハトは言い、シュラハトとにらみ合いになります。結局、未来視が出来るシュラハトが来たという事はマハトが作戦に必要不可欠で、それに逆らうこともできない、とマハトは言い、さらにマハトと相性が最悪な七崩賢・奇跡のグラオザームと来ていて、マハトはシュラハトの作戦に協力する事になります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
マハトはシュラハトに俺はどう踊ればいいか、尋ねますが、何も考えずにただ戦えばいいと、シュラハトは答えます。マハトという圧倒的な脅威がその場にいるだけで、南の勇者の手数を減らせるようで、問題無いとシュラハトはマハトに言います。さらにシュラハトは数えきれないほど、予知した未来の世界で南の勇者と戦った結論だ、とも言いますが、その結論が相討ちか、とマハトがつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
シュラハトはマハトの記憶の一部を消す
一瞬シュラハトは沈黙した後、そんなことはやってみないとわからない、とマハトに言います。さらに作戦後はグラオザームがマハトの記憶を消す手はずになっている、とシュラハトは伝えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
マハトが、何故だ?と、質問すると、記憶を読まれているぞ、とシュラハトは答えます。そしてシュラハトは、お前に南の勇者との戦いを見せるわけにはいかん、とマハトの記憶を通してフリーレンに話しかけます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
これは魔族の存亡を懸けた戦いであり、敗戦処理であり、千年後の魔族のための戦いだ、とシュラハトは話しますが、フリーレンが誰のことか分からないマハトは話を理解できずにいます。すると、未来の話さ、とシュラハトはマハトに話しかけます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
シュラハトとグラオザームはその場を去ろうとし、マハトは、生きて帰れるといいな、とシュラハトに気遣いを見せます。お前のその最初で最後の気遣いも、予知した未来で数えきれないほど聞いた、とシュラハトが答えた後、マハトの記憶は消されたようで、記憶が途切れてしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
数年たっても感情は見つけられず
それから数年、マハトは食うためでも無く、ただ無意味に人類を大勢殺してきました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
しかし、マハトにはなんの感情も湧いてこず、マハトは未だに“悪意”や“罪悪感”という感情を見つけられずにいました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
殺し合いをさせた少年と少女は幼馴染で、少女の方は切りかかる振りをしましたが、その後は抵抗せずに少年に斬られて殺されたようです。少年は幼馴染の少女を殺した後、泣きながら、…俺が…、俺が死ねばよかったのに…、とつぶやきます。その様子を見ていたマハトは立ち上がると、素晴らしい、と少年に言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
少年が魔族には理解できない感情を抱いているとマハトは知ると、それが“悪意”なのか、それとも“罪悪感”なのかを少年に尋ねます。少年は無言でマハトを睨むと、…そうか、罪悪感か、とマハトは嬉しそうに言います。少年がナイフをマハトに向けて殺そうとしますが、マハトはあっさりと少年を武器で殺してしまいます。そして、名前も知らない少年にありがとう、と礼を言うと、何も知らない奴が何百人死のうが何も感じないのは当然だ、と歩きながらつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
マハトは城塞都市ヴァイゼへ
マハトは、もっと親しい者を殺せば俺にもその感情がわかるかもしれない、と言い、人類の親しい知り合いを作ろうと考えます。そして北部高原最大の人類圏である、城塞都市ヴァイゼへと向かいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 89話より
まとめ
先週、マハトが南の勇者との戦いにどう関わっていたか見れそうと言いましたが、フリーレンに見られると魔族としてはまずいようで、マハトの南の勇者との戦いに関する記憶は消されてしまっていました。
その後、マハトは人類のことをもっと理解したいと思い、“悪意”や“罪悪感”という感情を見つけようとしていましたが、親しい人類の知り合いを殺せば分かるかもしれない、という考えに至ったようです。その為に城塞都市ヴァイゼで親しい知り合いを作ろうとしていたようですが、結果的にヴァイゼの民を黄金に変えてしまった理由は何だったんでしょうか?
次号、マハトは城塞都市ヴァイゼの領主・グリュックから、ある交渉を持ちかけられます。
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