週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第97話のネタバレ、感想です。
前回、96話の記事はこちらです。デンケンはマハトと対峙、師弟対決が始まります。
目次
フリーレン、記憶の解析が終わる
今週は大増24ページです。
© 週刊少年サンデー 2022年35号より
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
圧倒的強さのソリテール
ソリテールと戦うフェルンとシュタルクですが、圧倒的な強さのソリテールの前に二人の攻撃は全て防がれてしまいます。ソリテールは二人の攻撃を避けながら、今まで人間からどんな話を聞いたかを二人に話す余裕を見せます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
お喋りをしながら戦うソリテールですが、少しずつフェルンの攻撃が当たり始めます。防御のタイミングは完璧だったはず、とソリテールは何故フェルンの攻撃が当たったか分からずにいましたが、フェルンの攻撃が純粋に速かったという事が分かり、どんな魔法なのか興味を持ちます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
フェルンの魔法攻撃は全て直撃しましたが、ソリテールの持つ膨大な魔力によって全て阻まれてしまい、ソリテールはほとんど負傷していません。一方、フェルンが使った魔法は速射に特化した人を殺す魔法(ゾルトラーク)の改良型で、ソリテールは素敵な魔法を見せてくれてありがとう、とフェルンにお礼を言う余裕を見せます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
ソリテールは素敵な魔法を見せてくれたお礼にと自分の得意な魔法、ただ魔力をぶつけるだけの単純な魔法を披露します。ただ魔力をぶつけるだけの魔法ですが、フェルンとシュタルクは避けることが出来ず直撃をくらい、ダメージを負ってしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
それでもフェルンとシュタルクは諦めず、フェルンは速度を失わず魔力の密度だけを上げた魔法でソリテールを攻撃し、ソリテールにダメージを与えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
黄金の呪いがフェルンとシュタルクにも襲い掛かる
フェルンとシュタルクがさらに攻撃しようとした瞬間、フェルンとシュタルクの体は黄金に変わってしまいます。離れた場所でデンケンと戦っているマハトが、呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)対策として万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)を使い続けた影響で、黄金の呪いがフェルンとシュタルクのいる場所にまで到達していました。マハトは呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を相殺しながらデンケンと戦い続けようとしますが、デンケンは戦いを離脱しフリーレンの方に向かいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
フリーレンが黄金に変えられたら終わりだ…、とデンケンは考えフリーレンを黄金の呪いから助けようと向かいますが、ソリテールが突然現れ、剣のような武器でデンケンを攻撃しようとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
デンケンはとっさに呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を解いて、わざと体を黄金に変えることで、何とかソリテールの剣の攻撃を防ぎます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
しかしデンケンは黄金に変えられてしまい、何もできなくなってしまいます。さらに遠く離れた場所では、フリーレンと避難していた集落の人々が黄金に変えられてしまっています。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
マハトは、終わりだな、次に行こう、とつまらなそうに言うと、どこか遠くの地へと歩きだします。するとソリテールが、七崩賢・断頭台のアウラがフリーレンに討たれた話を始めます。フリーレンが断頭台のアウラとの戦いで、不死の軍勢に掛けられた服従させる魔法(アゼリユーゼ)を解除していたという話をソリテールがすると、マハトは信じ難い話だと驚きます。七崩賢の魔法の原理を解明したということか?と、マハトはソリテールに質問しますが、七崩賢の魔法は人知も人の理も超える、人類には決して扱えない魔法、とソリテールは言い否定します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
“観測”することによって、対処することはできる
そしてソリテールは、原理が分からなくても対処することだけはできる、人類は古来より未知を未知のまま扱う能力を持っていると言います。そしてそれは、最も原始的で論理的な行為の積み重ねによって産み出される、“観測”だよ、とソリテールは言います。マハトはフリーレンが自分の記憶を解析していたとつぶやくと、ソリテールは、きっとまだこの戦いは終わっていない、相手は葬送のフリーレンだ、とマハトに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
ベーゼの結界魔法に閉じ込められ時の記憶
一方、黄金に変えられたフリーレンはヒンメルと旅していた頃の事を回想していました。ヒンメル一行は七崩賢・不死なるベーゼの結界魔法に閉じ込められ、ピンチに陥っていました。フリーレンは、私達の冒険はここで終わりなんだよ、と既に諦めていましたが、ヒンメルはフリーレンに諦めないように声を掛けます。しかし、フリーレンはヒンメルにクルミを握り潰せるか聞き、ヒンメルがやったことは無いけれどもクルミを握り潰せると思うと答えると、じゃあタイヤモンドは握り潰せる?と、再度質問します。ヒンメルが無言のままでいると、フリーレンは出来ないと思ったでしょ、と言います。フリーレンは、ダイヤモンドを握り潰すことに成功する未来の自分を、明確にイメージすることもできない、それと同じこと、と言おうとしますが、アイゼンが、俺はダイヤモンドを握り潰せる、と言い出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
それでもフリーレンは、私はダイヤを握り潰せるような化け物じゃないんだ、ベーゼと私の間にはそれほどの差がある、と言い、不死なるベーゼの結界魔法は打ち破れない、と諦めたままです。するとヒンメルは、だったら僕がイメージさせてやる、この世に不可能はないって、と言うと剣を構え、結界魔法を剣で壊そうとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
ヒンメルが剣で結界魔法を叩くと、ちょっとだけ結界魔法が欠けます。ヒンメルは、これは決して壊れない物ではない、とフリーレンに言うと、アイゼンもヒンメルと同じように結界魔法を壊そうとします。その様子を見てフリーレンは諦めることを止め、不死なるベーゼの結界魔法を打ち破ろうとします。この後、フリーレンは不死なるベーゼの結界魔法を無事、打ち破ったようでその時の様子が巻頭の扉絵となるようです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
フリーレンが動き出す
フリーレンの回想が終わり、フリーレンはマハトの記憶と万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の解析を終えます。解析が終わると同時に、フリーレンの体は黄金から元の状態に戻ります。フリーレンは、万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)は、今この瞬間、“呪い”ではなくなった、と言うと動き出そうとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 97話より
まとめ
フェルンとシュタルクは協力してソリテールと戦い、劣勢ながらソリテールにダメージを与えていましたが、マハトの黄金の呪いをくらってしまい、二人とも黄金に変えられてしまいます。
デンケンも呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)を使ってマハトと戦っていましたが、マハトが万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)を使い続けると、フリーレンを助けようとし、そこをソリテールに襲われてしまいます。わざと体を黄金に変えることで殺されることは防ぎますが、デンケンは体が黄金になってしまい戦闘不能となってしまいます。
それとほぼ同時に、マハトの記憶と万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の解析が終わり、フリーレンは黄金の呪いを解除し目覚めます。フリーレンはマハトとソリテール、二人と戦うことになりそうですが、勝機はあるでしょうか?
しかし、ソリテールは断頭台のアウラがフリーレンに討たれた事も知っていて、その戦闘の痕跡も調べていました。3巻の第22、23話の後辺りに調べたのでしょう。本当に人類について研究するのが好きみたいですね。
次回、フリーレンは万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の解除魔法で、デンケンを元に戻します。
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