週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第98話のネタバレ、感想です。
前回、97話の記事はこちらです。ソリテールと戦っていたフェルン・シュタルクも、黄金に変えられてしまいます。
デンケンとマハト、再び師弟対決へ
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
妻、レクテューレとの記憶
前回、マハトに黄金に変えられたデンケンは夢の中で妻と会っていました。妻のレクテューレから、また勲章を受け取り出世したんだ、と言われ、おめでとうと祝いの言葉を妻から送られます。しかし、実際はこの勲章を受け取った晩にデンケンの妻は亡くなり、デンケンは妻の死に目に会えませんでした。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
デンケンは夢の中で妻に、マハトに負けてしまった、実力の差を見せつけられ、この半世紀研鑽を怠ったつもりはなかったが、それでも届かなかった、と弱音を吐きますが、レクテューレはそれがどうしたの?と、答えます。今まで数え切れないほど負けてきたけど、それでも諦めなかった、最後まで醜く足搔くんでしょ?と、レクテューレがデンケンに言うと、デンケンは昔デンケンと行った指導試合に事を思い出します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
夢から覚めると、デンケンはフリーレンに防護魔法をかけてもらい、デンケンの体は元に戻っていました。デンケンが倒れて一時間ほど経っていたようですが、あまり状況は良くなく、フリーレンは偶然近くに倒れていたデンケンを元に戻すだけで手一杯だったようです。フリーレンは一応、潜伏してデンケンにかかっていた万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)を解除したようですが、フリーレンはすぐにマハトとソリテールに見つかってしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
マハトは万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の解除に成功したフリーレンを生かして帰すわけにはいかないと言いますが、フリーレンはマハトが最初から生かして帰すつもりなんてなかったでしょ、と指摘します。ソリテールは相変わらずマイペースで自己紹介をすると、少しだけ話をしましょう?と、フリーレンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
ソリテールはフリーレンがたった二か月で、万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の対処を完璧に行ったことに驚きますが、フリーレンは解析に使ったのは二か月だけじゃない、と言い、600年前にマハトと戦った時の事を話します。マハトは600年前にフリーレンと戦ったことを覚えていませんが、フリーレンは600年前にマハトと戦った時に右腕を黄金に変えられて、逃げ出していました。黄金になった右腕を元に戻すのに100年掛かったようですが、その時の検証結果があったからフリーレンはある程度、時間が掛かっても自分の体を元に戻せる自信がありました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
さらにフリーレンは解除魔法の精度を上げるために、話し合いの場でマハトに喧嘩を売って万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)を使う瞬間をもう一度見ようとしました。しかし、マハトはフリーレンを警戒して万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)を使いませんでした。今考えれば、マハトはゼーリエの使った呪い返しの魔法(ミステイルジーラ)のような切り札を警戒したようですが、フリーレンにとってはこの情報だけで十分でした。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
黄金郷を元に戻すことも可能
万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)は完全無欠ではないという情報と、記憶のサンプルを合わせればフリーレンにとって解除魔法を完成させるための理論構築は十分でした。フリーレンはマハトとソリテールに、今の私はこの黄金郷さえも元に戻せる、と断言します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
フリーレンは話を終えると、そろそろ戦いを始めよう、と言い、マハトとソリテールを魔法で攻撃します。ソリテールは大魔族二人相手なら、出来るかどうかは別として、一旦撤退するのが最善手だと思う、と言います。しかし、フリーレンは、そうしたのは山々かな、と言いつつ、黄金郷のマハトという“人類の敵”を見逃すのは余りにリスクが高すぎる、と言い撤退しようとしません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
ソリテールは、マハトは人類との共存を心から望んでいる、と指摘するとデンケンの魔法攻撃をかわし、デンケンを剣で攻撃します。デンケンはソリテールの攻撃を防御魔法で防ぎますが、その間にマハトはフリーレンを剣で直接攻撃します。マハトの攻撃もフリーレンは防ぎ、一進一退の攻防が続きます。フリーレンはマハトが人類との共存を望んでいる時点で、他の魔族とは違うことを認め、その1点においては敬意を表すと言います。そして、フリーレンの知る限りでは、人類にこれほど歩み寄った魔族はマハトで二人目だと言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
もう一人は魔王の事のようですが、フリーレンはマハトが共存を望めば望むほど、マハトの手で多くの人が殺される、と指摘します。魔王も人類と共存を願っていたようですが、人類の勢力圏が全盛期の三分の一になるほど、魔王は多くの国と民族を滅ぼした、と言います。フリーレンは、マハトの願いの行き着く先は人類の絶滅だと言い、報いを受ける時が来たんだ、黄金郷のマハト、とマハトに言い放ちます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
フリーレンはソリテールと対決へ
“報い”という言葉に、マハトはグリュックの最後の言葉を思い出します。そして、あと少しで何かが掴めそうなんだ、とフリーレンに言うと、“悪意”や“罪悪感”を自分に教えるように言います。すると、その役割は儂にやらせてくれ、とデンケンがフリーレンに頼みます。フリーレンは、勝てるの?と、デンケンに聞きますがデンケンは何も答えず、それを見てフリーレンはマハトをデンケンに任せ、それじゃあ私はソリテールを叩き潰す、と言いソリテールと対峙します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 98話より
まとめ
フリーレンは万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)の解除魔法を完成させ、デンケンを元に戻すことに成功します。そして、フリーレン・デンケンとマハト・ソリテールの戦闘が始まります。一進一退の攻防が続いた後、デンケンはマハトとの師弟対決を再び希望し、フリーレンはソリテールを戦うことになります。フリーレンとデンケンは、強敵相手にどう戦うか、しばらく休載のようですが次回以降の話の展開が楽しみです。
次号、ソリテールはフリーレンがデンケンと連携できないよう、フリーレンを黄金郷から引き離します。
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