週刊少年ジャンプで連載中のカグラバチ 第78話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。”雀”の力で不死身となった座村は、チヒロと昼彦を斬ろうとします。

東京ではハクリが動き出す
敗れた昼彦は体が動かせず
座村に敗れた昼彦は、体が動かせず逃げることも出来ません。チヒロは宴や遊を連発した昼彦が動けなくなっているのは無理もなく、むしろ強力な技を使ったのにいまだに玄力、体力が尽きず立っていられる座村の方が異常だと考えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
18年前よりもさらに成長している座村
昼彦の全身全霊を“雀”で無効化し、加えて“梟”を数日間日本全土に展開し続けたのに、まだ座村は息も上がっていません。昼彦は雀で傷を治した座村を見て、不死身かよ、とつぶやきましたが、そんなことはなく雀による再生では生死には干渉できず、さらに消耗も大きく再生を頼りにむやみに傷を負えば玄力の方が先に尽きて倒れてしまうようです。しかし、現在の座村はチヒロを黄泉返りさせることも可能で、タネは分からないが確実に斉廷戦争があった18年前よりも成長している、とチヒロは考えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
一方、座村は昼彦に止めを刺そうとしますが、そこに久々李が乱入してきます。刀で座村に斬りかかりますが、座村は久々李の斬撃を受け流すと久々李に飛宗で斬りかかります。久々李も刀で受けようとしますが、座村の剣の腕が何枚も上のようで久々李は刀で受け止めきれずに、久々李の刀は折れてしまいます。さらに攻撃しようとする座村に対して、久々李は妖術・破暮(はぐれ)を放ちます。久々李の妖術・破暮は戦闘などで体内に生じた熱をエネルギーとして溜め込み任意のタイミングで一気に放出するもので、その容量に際限はなく時間をかければ溜め込んだ分だけ威力は上がるようで、久々李はこの七か月間戦闘において剣術しか使用しておらず、七か月分のエネルギーを座村に対して放出しました。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
久々李たちは京都殺戮ホテルから脱出
破暮によって壁が破壊されますが、座村は無傷です。しかし、久々李の放った破暮はかなりの威力だったようで座村も避けるだけで追撃できず、久々李と昼彦と斗斗はその隙に退きます。体が動かせない昼彦は斗斗が救出して京都殺戮ホテルから脱出しますが、昼彦の腕は回収できておらず、暫くは腕がないままになりそうです。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
当然、座村に奪われた酌揺も回収できておらず、イヲリも捕え損ねたと久々李はつぶやきますが、大敗北だね、ま生き延びただけラッキー、あんな化け物からよく隙作れたよ、と斗斗は淡々と久々李に伝えます。だがこのままじゃ協定履行後…、座村に対して切れるカードがない、と深刻そうに久々李が言いますが、辺りでは雪が降り始めます。劇中では11月13日か14日のはずですが、梟がしばらく空を覆っていた影響で雪が降り始めたようで、天候を変えてしまうなんて、と久々李はあきれます。斗斗が久々李に、“斬欲”沸かない?と聞きますが、こうも出鱈目な力だと萎える、と答えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
久々李と斗斗が東京で動いている幽にかけるしかないと会話をしていると、昼彦が、殺…して、とつぶやきます。チヒロの目がもはや昼彦に対して憎しみすら抱いていなかった事にショックを受けたようで、昼彦は涙をながしながら何かをつぶやきますが言葉にならず、昼彦は再起不能に近い状態になってしまいます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
久々李たちがいなくなり、チヒロと座村は二人きりで対峙すると、チヒロは“蠱”や剣聖の罪の事を全部聞いた、と座村に告げます。柴が話したのだと察した座村は、武器を生んだ責任はあっても、お前の父親はただ国のために尽力した英雄だ、と座村は国重を擁護しますが、それも再三柴さんが言ってくれました、とチヒロは答えます。まあ“蠱”について聞いたなら話は早い、…剣聖は生かしちゃあおけねえ、と座村が言うと、そのためならあなたも含めて他の契約者まで死んでいいのか、とチヒロは聞きますが、“蠱”を完全に立つためには必要なことだ…イヲリの未来のためにも、と座村は答えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
邪魔するならもう一度斬ると言う座村に、イヲリの未来のために必要なのはあなただ、とチヒロは言い、妖刀を再び握ったのはあなたを止めるためだ、とチヒロは座村に話しかけます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
東京では…
一方、東京では幽と一緒にいる毘灼の構成員が松の妖術で神奈備本部を攻撃していました。その攻撃を神奈備本部で結界を張っている妖術師が察知します。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
神奈備本部では、“梟”が晴れた事や、巻墨からの報告で京都で座村と接触した事、毘灼の構成員三名とも接触し酌揺も確認した事を話し合っていました。そこに先ほどの結界を張っている妖術師から、敵襲の報告が入ります。真打の直上から松の妖術で結界を突いている事を妖術師は上層部に報告します。ここで神奈備本部には真打、そしてさらに深くに“剣聖”が収容されている、と明かされます。非戦闘員併せて5百人強の職員を抱える東京の地下施設は、直方体の結界により防護されているそうです。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
毘灼の構成員が松の妖術で結界を突いていますが、さすがに神奈備本部地下の結界は固いようで毘灼の構成員も冷や汗を流しながら、さすがに固いな!!と、つぶやきます。しかし、神奈備の上層部は毘灼を招くように妖術師に言い、第一層まで解放するように指示します。神奈備の本文は妖術の脅威に対する市民の安全保障で、地上を戦場にするわけにはいかないと上層部は言い、結界を張っている妖術師も指示に従います。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
防護結界を第二層まで引き下げると、妖術師は第一層に七人の侵入者を感知します。毘灼の構成員は十名のはずで、京都には昼彦、久々李、斗斗と三人いるので、残りの毘灼の構成員が東京に揃い踏みしたと上層部は考えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
薊が毘灼の構成員を迎撃
地下第一層に毘灼の構成員、七名が侵入したと知ると、僕が殴る、と薊が言い、直接毘灼の迎撃に出ます。神奈備は、まずは座村を使って他の契約者を狩るものだと踏んでいたので、他の契約者の警備に柴と緋雪を当てていたようです。妖刀もなしにここを堕とせるとは毘灼も思っていまい、座村が足止めされて予定が狂ったか?むしろ“梟”が解けるのを見計らっていたかのような…、と上層部の一人は色々な推測をしますが、結局毘灼の考えがどういう算段かを見破れずにいました。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
非戦闘員は至急、第三より下層へ…、というアナウンスが神奈備の地下施設に流れる中、上層部の一人がハクリに、緊急事態だが動けるか?と、問うと、押忍、とハクリは答えます。
© 外薗健 カグラバチ 78話より
まとめ
第78話では、京都殺戮ホテルから久々李、斗斗、昼彦が脱出しますが、昼彦が身体的なダメージも大きいですが、精神的なダメージも大きいようで再起不能に近い状態です。東京では毘灼の構成員、七名が神奈備本部の地下施設に侵入、薊が迎撃に出ます。さらに治療が終わったと思われるハクリが久々の登場、ハクリも毘灼の迎撃に当たるようです。
久々李が何とか破暮で座村の隙を作り、久々李たち三人は京都殺戮ホテルから脱出しましたが、昼彦は酌揺も取られて腕も失い、再起不能に近い状態になってしまいました。まだ命滅契約は解けていないので、座村から酌揺を回収出来れば再び使えそうですが、今の座村から酌揺を奪うのは不可能に近そうで、このまま昼彦は長期離脱となるのでしょうか?
次回は、5月19日(月曜)発売予定の週刊少年ジャンプ 2025年25号に掲載予定です。
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