週刊少年ジャンプで連載中の逃げ上手の若君の第10巻 ダービー1335 の感想、ネタバレです。
第10巻は、第80話から第88話まで掲載されています。
逃げ上手の若君は、歴史上で実在した人物・北条時行の生涯を描く歴史漫画です。2023年3月20日にはTVアニメ化も発表されていて、今注目されている作品です。以下が、アニメ公式ホームページです。
前巻、9巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
目次
10巻
10巻の表紙は、北条時行です。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第80話 理想1335
関東庇番衆・渋川義李との一騎打ちに持ち込んだ弧次郎は、疲労で限界を迎えた渋川相手に、今度は互角の戦いを繰り広げます。一方、石塔範家と戦う亜也子は、仲間と連携して石塔の足や馬を使えなくして、泥臭い戦い方で石塔を追い詰めて身動きを獲れなくします。亜也子は刀を石塔の首筋に当てて降参を迫りますが、石塔は降参しようとせず亜也子に自分を討つように言います。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第81話 武士道1335
渋川の懐に入り自分の間合いで戦う弧次郎は、互角どころか渋川相手に有利に戦いを進めます。渋川は2年前、足利直義から受けた恩義を思い出し、阿修羅となって足利の敵を滅ぼす誓いを心の中で再びすると、土壇場で弧次郎に大技を決めて、左腕に大けがを負わせます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第82話 弧次郎1335
岩松経家の猛攻を雫、吹雪で止めつつ望月が岩松に止めを刺し、北条軍の後方の陣を襲おうとしてた岩松の関東庇番衆2番組を倒す事に成功します。一方、渋川と一騎打ちの戦いをしている弧次郎は、一進一退の攻防を繰り広げていました。渋川が蹴りと大太刀を融合させた新手の武術を繰り出すと、弧次郎も未知の攻撃にみるみる対応していきます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第83話 認識1335
弧次郎は渋川を一騎打ちで見事に倒し、これで庇番衆・渋川、岩松、石塔の三人を討ち取ることに成功します。さらに北条軍は足利軍の背後を襲う事で女影原の戦いを有利に進め、北条軍はそのまま戦いに勝利します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
一方、京では乱の首謀者が北条高時の嫡子・北条時行であると伝わった後、また帝暗殺事件の共謀者が高時の弟・北条泰家と判明すると、全国に激震が走ります。足利尊氏は時行が乱の首謀者と分かると、自ら鎌倉へと向かう決心をし出陣の準備を始めます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第84話 小手指ヶ原1335
女影原の戦いで庇番の最強部隊を撃破した時行は、仲間と合流後に迅速に南下を始めます。一方、敗れた足利軍は上杉憲顕、今川範満の軍が中心となって、北条軍を止める為に小手指ヶ原で陣を敷きます。北条軍と足利軍は、小手指ヶ原で再び会戦を行うことになります。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第85話 会戦1335
小手指ヶ原の会戦では、北条軍が到着した途端にいきなり一斉突撃を仕掛けてきます。両軍入り乱れる混戦となる中、異常な馬の面を被った今川範満が突然現れ、時行を強襲します。今川は、そのまま時行を襲い続けると思われましたが、時行を無視して別の敵に襲い掛かり、騎馬で縦横無尽に戦場を駆け抜けていきます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第86話 爆走1335
関東庇番 二番組 副頭 上杉憲顕と会話した吹雪は様子がおかしくなってしまい、何も喋らなくなってしまいます。味方の多い場所まで時行は後退し、そこで吹雪に事情を問いただすと、自分はもともと足利方の下級武士の出であることを吹雪は打ち明けます。一方、相変わらず騎馬で縦横無尽に暴走する今川に手が付けられず、今川の爆走を見て北条軍の士気がどんどん下がっていきます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第87話 策1335
吹雪を信頼する時行は、戦場全体で下がっている味方の士気を上げる策を吹雪に思いつくように要求します。時行のいきなりの無茶ぶりに苦しむ吹雪ですが、北条軍の士気を一気に上げる策を思いつき、時行に伝えます。時行は吹雪の策を信じて、今川の前を「背伸乗り」で常に走り始めます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
第88話 ダービー1335
今川の前を時行が常に騎乗して挑発し続けるという作戦は功を奏し、北条軍の士気は上がり続けます。今川と時行の競馬は戦場中の兵を魅了し、次第に戦場は北条軍に有利となっていきます。さらに、玄蕃の破壊工作で今川は騎乗する馬の替えを失ってしまいます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
おまけ 競馬実況
競馬という形で第88話は、時行と今川範満は馬で競い合っていましたが、本陣付近ではちゃんと競馬実況もしていたそうです。競馬実況もあれば、北条軍は士気も大分上がったでしょう。
© 松井優征 逃げ上手の若君 10巻より
まとめ
10巻では、弧次郎と関東庇番衆・渋川義李との一騎打ち、石塔範家と亜也子の戦い、岩松経家と望月たちとの戦いに決着がつきます。そして戦いの舞台は、女影原の戦いから小手指ヶ原の戦いに移ります。ここで時行は異常な馬の面を被った今川範満と、競馬で競い合いをします。今川は全方面で暴走を繰り返し、北条軍は士気が下がっていきますが、時行が騎乗して味方を鼓舞することで、味方の士気を上げていきます。時行と今川の競馬もクライマックスとなり、小手指ヶ原の戦いもあと少しで決着しそうです。
次巻、11巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
10巻、コミックの購入はこちらからどうぞ。
コメント