週刊少年ジャンプで連載中の逃げ上手の若君の第23巻 血気の勇者1351の感想、ネタバレです。
第23巻は、第197話から第205話まで掲載されています。
前巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。

目次
23巻
23巻の表紙は、諏訪頼継です。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第197話 征き、帰る1351
鬼心仏刀で吹雪の手首を斬った時行は、出血多量で吹雪の人生を終わらせようとします。何度も刀を交わし続けながらも時行は傷をほとんど負わず、一方の吹雪は出血が続き血を失っていきます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
そして、吹雪の必殺技・逆さ凶(さかさきょう)を時行が完全に防いだ後、吹雪の全身の血が失われ、尊氏の悪しき神力から解放され吹雪は正気を取り戻し昔のように時行に話しかけます。ですが、全ての血を失った吹雪は間もなく死んでしまいます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第198話 逆襲1351
吹雪の死体と対面し、逃若党の仲間全員が悲しみつつ吹雪の死を受け止めます。しかし、関東を平定した証として吹雪の首が必要な上杉憲顕は、吹雪との別れがすむと長尾によって首を取られてしまいます。その後、諏訪頼継と話した時行は尊氏を倒す為、仲間と共に京を目指します。まずは足利家執事で足利の飛車角である高師直、師泰兄弟を討つため、上杉憲顕と組んで京の直義を助ける事にします。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第199話 変貌1351
京の近くまでたどり着いた時行は、そこで直義派の吉良、桃井と再会します。時行は桃井から京を攻めてきた尊氏と師直軍を散々に打ち破り、敗れた師直軍からは脱走者が続出している事を聞かされます。そして時行は直義とも再会しますが高兄弟への憎悪に取り憑かれた直義は、かつて聡明で冷静だった面影はなく直義を密かに敬愛していた時行はその変貌ぶりに涙します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第200話 昨日の敵は今日の友1351
尊氏との決戦・打出浜の戦いが始まり、高師直、師泰兄弟を討つため上杉憲顕と共闘することになった時行と逃若党は、かつて敵だった桃井と戦場で共闘します。かつての敵が味方となった事に亜也子は頼もしさを感じますが、師泰の子・師世は手強く一進一退の戦いとなります。ここで雫はゲンバが敵陣の中で手に入れた噂を利用しようと、時行や長尾達に戦神や歴史の偉人のコスプレ(なりきり)をさせます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第201話 交渉1351
雫の策によって弱気だった兵は総崩れとなり、尊氏と師直軍は敗走し戦いは直義の大勝利となります。ここで尊氏の寵童・妙鶴丸が独断で直義の元に和睦の使者として現れ、妙鶴丸は直義に、尊氏は京に帰還させる、高一族も出家すれば命を助け京に帰還させる、京への帰還中は尊氏は高一族と12km(三里)以上離れる事、という提案をします。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
妙鶴丸が直義にした提案を尊氏にも話しますが、尊氏は師直、師泰達とは一心同体で見捨てられないと言い妙鶴丸が出した条件を拒否します。しかし、妙鶴丸に敵の大半は執事の高師直憎しで集っていて、差し出さなければ皆が収まらず尊氏の命まで危うくなる、と説得されると尊氏はあっさりと師直を見捨て妙鶴丸の条件を呑み直義と和睦します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第202話 血気の勇者1351
直義と和睦をした高一族は出家して僧となり武装も解かれ、絶大な権勢を誇っていた高一族は落ちぶれて、尊氏や民衆から爪弾きにされます。そして、上杉憲顕が高一族の暗殺を実行し高一族に待ち伏せていた関東武士が襲い掛かります。しかし高師直、師泰、師世達の戦意は微塵も萎えておらず、高一族と天狗衆は時行達に反撃します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第203話 大乱戦1351
追い詰められた高一族ですが大乱戦となり、時行を始め関東武士は高師直、師泰、師世を討てずにいました。さらに樹上の天狗衆が小刀を投げて戦いを妨害するので、高一族を倒しきれず夏の四は元は仲間だった天狗衆を落そうとしますが、返り討ちにあってしまいます。殺されそうになる夏の四ですが、ゲンバは自分の信念を変えて天狗衆を殺し夏の四を救います。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第204話 おもいで1351
師世が死に、さらにゲンバと夏の四によって天狗衆も落とされていき高一族は徐々に追い詰められていきます。隙ができた高師直、師泰を時行は見逃さず、時行は師直、師泰の動きを止めて、2人に恨みがある三浦八郎と上杉兄弟が2人を殺します。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
第205話 パージ1351
高一族が皆討たれたという報告を聞いた尊氏は、不気味な表情を浮かべその表情を見た佐々木道誉は恐怖を感じます。幕府の実務を担い権力を拡大していた高一族は、尊氏の潜在的な脅威となっていてあと一歩遅ければ幕府は高一族に牛耳られていた可能性がありましたが、結果的に尊氏にとって都合よく高一族の大半が滅亡し、佐々木道誉はこれを尊氏の「中の神のよる粛清」と捉えます。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
おまけ 時行の怖い噂
第199話で打出浜の戦い前にゲンバが敵陣の中で噂を探りましたが、時行に関しても妙な噂が出ているようです。時行に家族認定されるとすぐに即死してしまう、という噂です。諏訪頼重、北畠顕家などあながち間違っていない所が、時行にとって複雑でしょう…。
© 松井優征 逃げ上手の若君 23巻より
まとめ
第23巻では、覚悟を決めた時行は、吹雪を鬼心仏刀で倒し吹雪を尊氏から解放します。しかし、全身の血が抜かれた吹雪はそのまま死んでしまい、長尾に首を斬られてしまいます。
吹雪の死を嘆く間もなく、時行は高一族を討つべく京へと向かい打出浜の戦いで尊氏と高師直軍に大勝利を収めます。このまま尊氏を討ちたい所ですが、尊氏を殺すことを直義から禁じられていたため、尊氏と高一族は逃亡します。その後、尊氏は直義と和睦しますが高兄弟への憎悪に取り憑かれた直義は上杉憲顕に高一族の暗殺を命じ、高一族のほとんどは滅亡します。
直義は邪魔な高一族を排除しましたが、佐々木道誉からするとこれも尊氏にとって都合の良い展開のようです。しかし、直義にとっては権力を握っていた高一族がいなくなり、尊氏も打出浜の戦いに敗れて味方がいなくなり直義は幕府の実権を握れそうです。直義はこのまま歴史の勝者として幕府の実権を握るのでしょうか?
アニメ 逃げ上手の若君、第二期制作決定です。

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