進撃の巨人 33巻には131話から第134話まで掲載されています。
前巻32巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
33巻の収録内容
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
131話 地鳴らし
地鳴らしは難民キャンプへと到達し、壁の巨人たちは難民キャンプの人々を踏み潰そうと続々と押し寄せてきます。エレンの回想へと場面は移り、エレンが難民キャンプで少年を助けようとした時、未来の記憶で既に自分がこの少年を助けることをエレンは知っていました。しかし、エレンはこれから暴力の限りを尽くすオレが、この少年を助けても意味がないとエレンは考えます。しかし結局は少年を助けるエレン、お礼を言われてエレンは自分を半端なクソ野郎、いや…違う…それ以下だ、と感じ少年に泣いて謝ります。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
場面は再び現在に戻り、壁の巨人たちは逃げ惑う難民キャンプの多くの人々を、次々と踏み潰して殺していきます。壁の巨人たちが通り過ぎた後には、跡形も無くなってしまった難民キャンプが見えます。さらに先へと進む壁の巨人たちの後ろには、始祖の巨人の姿のエレンが見えます。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
132話 自由の翼
オディハに到着したハンジ達は、飛行艇を空に揚げる準備に取り掛かります。準備の最中、アルミンは飛行艇に取り付けられていた爆薬を捨てずに、エレンか何かに使えるかもしれないと飛行艇に積んでおこうと言います。一方、船の中で目が覚めたファルコはマガトやレベリオの住民が死んだことを知り、取り乱します。ファルコはピークにこれからどうしたらいいか聞きますが、ピークは、ごめん…、分からないの…、と何も答えられません。アニは戦いから降りると決意し、飛行艇にも乗らないとミカサに伝えます。ミカサはアルミンを見つめながら話すアニを見て、何かを察し驚きます。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
133話 罪人達
壁の巨人たちを、ハンジが命を懸けて一時的に止めたおかげで、飛行艇は飛び立つことが出来ました。現在はスラトア要塞に向けてオニャンコポンが操縦しています。燃料を半分しかいれる事が出来なかったので、目的地のスラトア要塞まで保つかアルミンは不安を感じます。しかし、オニャンコポンは絶対に辿り着いてみせる、と断言します。飛行艇の中で地鳴らしを止めるための作戦を話し合っている途中、突然アルミン達は座標に移動させられます。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
アルミン、ミカサ、ジャン、コニー達、同期は必至でエレンに話しかけて、地鳴らしを止めるよう、虐殺を止めるように、話しかけますが、エレンは地鳴らしは止まらないと言います。そして、オレ達がやることはただ一つ、戦え、とエレンは断言します。そこには、いつの間にか少年のエレンと共に、始祖ユミルも一緒にいます。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
134話 絶望の淵にて
銃で武装した憲兵が部屋の外で警護している中、ヒストリアの出産が始まっています。一方で世界では、地鳴らしによって多くの人々が踏み潰され、虐殺されています。さらにスラトア要塞では、残っている全ての飛行船が始祖の巨人のエレンの所へと飛び立っていました。人類最後の抵抗として、エレンと壁の巨人たちに対して飛行船部隊からの爆撃攻撃をスラトア要塞の近くで行おうとしていました。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
おまけ このオマケページで最終的に伝えたかったこと 進撃のスクールカースト
このオマケページで最終的に伝えたかったことが描かれています。サウナ室でじっくりと汗をかいているアルミンやジーク達、そして熱した石に水をかけて熱波を送るエレンです。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
サウナ、水風呂、外気浴、ととのう、これが唯一神ユミルが伝えたかったことのようです…。この教えを世界に広め、世の人々を苦しみから解放し、極楽浄土を世界各地に築いてまいりましょう、とエレンが笑顔で訴えています。オマケページはこれで終わりでしょうか?それとも最終巻でも、オマケページがあるのでしょうか。
© 諫山創 進撃の巨人 33巻より
まとめ
この巻では、海岸都市オディハから飛行艇でスラトア要塞まで移動、そしてスラトア要塞で最終決戦開始までが描かれています。エレンによる地鳴らしがとうとう始まり、世界で地鳴らしによる虐殺が始まってしまいます。アルミン達は何とかエレンと対話による交渉が行えないかと考えますが、エレンから直接、話し合いは必要ないと言われ、戦いしか選択肢が無くなってしまいます。エレンとの最終決戦の行方はどうなるのでしょうか?
34巻のあらすじ、ネタバレはこちらの記事です。
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コメント
とうとう終わるのかと思うと寂しくなる反面、エレンがラスボスになって
かつての仲間が暴走したエレンを止める展開は少し複雑な心境ですね
今心残りなのはミカサの立場
かつては物語の重要人物として描かれ、ミカサの台詞は存在感を
放っていたんですが、数年後のミカサは空気化している印象が強い
当初エレンに対して強い意志で引っ張っていた気がしたのに今の
ミカサはどうも力が強いだけでアルミンやリヴァイ、ハンジなどに
その立ち位置を奪われている感じがしており、何だかなと思います
エレンの壁の回想でもアルミンがクローズアップされ、ミカサの
出番が最新刊でも少なかったので、諌山先生はミカサのことを
どう思っているのか正直気になってしまいます
あれだけ冒頭で「なぜ泣いているの」と言った台詞や
アッカーマン家での覚醒の伏線などミカサが鍵になるのが
マーレ編だと目立たないミカサに対してうーんと思ってしまう
ミカサの描かれ方は、確かに微妙ですね。
新しいキャラの方にフォーカスが当たってしまって、古参のキャラの存在感が薄れてしまうのはある程度しょうがないとしても…。
後残り数話ですが、ミカサがどのように描かれるかにも期待したいです。