ジャンプSQ 2021年6月号に掲載されているワールドトリガー 207話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。遠征選抜試験の説明の後は、根付からA級部隊に説明会が行われます。
閉鎖環境試験、開始
7番隊、集合
いよいよ第1試験当日、三雲は他の三人に全員で遠征に行くぞ、と言いそれぞれの部屋に分かれていきます。三雲が行った場所には、既に7番隊のメンバーが全員集合していました。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
生駒隊の隠岐が三雲に声を掛けます。その後、諏訪と宇井も三雲に声を掛けます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
香取だけは三雲に、一番下っぱが一番遅いとか…、と文句を言っています。しかし、三雲はちゃんと集合時間の五分前には到着しています。そして集合時間になり、係の人が五人に衣類を着替えるように案内します。試験用の服が用意していますが、柄が謎のロングTシャツです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
皆が服を着替え終わると、試験用のトリガーが渡されて閉鎖環境の施設の中へ入るように言われます。9時から、いよいよ第1試験が開始となります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
施設内に入ると最初は部屋の中は暗く、非常灯しか点いていません。電気のスイッチもなくスイッチを捜していると、壁に手形の模様が見つかります。香取は三雲に触ってみるように言い、三雲が触ると縦長のゲージが反応し部屋に灯りが点きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
灯りが点くと沢村の声で、只今より第1試験を開始します、とアナウンスが流れて、部屋の中の設備の説明が始まります。部屋の柱にある手形のパネルに手を当てると、施設内の設備にトリオンが供給されて電源がつくようです。縦長のゲージは設備を動かすためのトリオンの残量が示されていて、ゲージがゼロになると設備が動かなくなるだけでなく水も補充されなくなるそうです。随時、パネルに手を当てて設備用トリオンをチャージする必要があります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
続いて、試験用のトリガーを起動してトリオン体に換装するように指示があります。見た目は変わりませんが、毎日午前9時から午後9時までは必ずトリオン体で過ごすように説明があります。このルールを守らないと減点の対象になるようです。設備用のトリオンをチャージしたり、毎日一定時間トリオン体で過ごしたりと、色々トリオンを消耗することを考えるとトリオンが低い人は厳しそうです。最後に個人用のデバイスの説明があり、説明は終了となります。試験の詳しい規定と課題のファイルは、各 臨時部隊の隊長のノートPCに入っているそうです。次に、隊長に自分が選んだ臨時部隊のコンセプトを隊員に説明するように、指示があります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
臨時部隊の隊長から、コンセプトの説明
歌川1番隊は隊員に、機動力があって長期戦にも対応できるチームを考えた、と説明します。皆に挨拶をしてノートPCの中身を確認しようと歌川は言いますが、男が苦手な志岐はこの時点でガチガチです。すると歌川は、空閑と巴に志岐をフォローするように、こっそり指示を出します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
王子2番隊は隊員に、走れて、剣が使えて、組み合わせ的に面白そうなメンバーが、この編成のコンセプトだと説明します。トリオン消費も抑えられて、長時間戦闘にも向いていると王子は隊員に話します。仁礼と帯島に、辻は女子が苦手だから程よく気を使ってあげてね、と指示します。逆に辻には、仁礼と帯島を賢さの面で助けるように指示します。辻、仁礼、帯島はお互い挨拶しますが、生駒は自分だけ何も説明がない事に一人でツッコミを入れます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
柿崎3番隊では、犬飼とはソリが合わないと影浦が抗議しますが、A級経験者を揃えたかったから影浦と犬飼を選んだと、柿崎は説明します。北添4番隊は、クジの流れで選んだからコンセプトと言うほどのものはないが、16歳組で揃えた方が気を遣わないと思った、北添は隊員に説明します。確かに北添4番隊の隊員、外岡、南沢、菊地原、染井の四人は全員16歳です。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
来馬5番隊は、体力があってポジティブなメンバーを選んだようで、長丁場でもぐったりすることはないと思う、と来馬が隊員に説明します。古寺6番隊は、戦闘試験をにらんで機動力の高いメンバーを選んだと、隊員に説明します。古寺以外全員アタッカーとして運用できるので、ガンナーやシューターよりトリオンの消耗を抑えられ、さらに協調性も高いので閉鎖環境試験も問題ないと思っている、と古寺は全員に話します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
二宮8番隊は、1・2巡目はクジ運が良かったから東と雨取を採った、と説明します。3巡目の絵馬を採った説明をしようとしますが、絵馬が余計なことを言うな、と圧を二宮にかけます。それで二宮は、スナイパーを三人入れれば荒船隊と同じ構成になり、オペレーターの加賀美がやりやすいだろうと思った、と違う説明をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
水上9番隊は、オペレーターが今だったので、頭いいやつ集めたら、めっちゃ楽ができるんちゃうか?と、選んだ理由を説明します。さらに、閉鎖環境だけで他所と差をつけて給料ボーナス15万を狙っている、とも付け加えます。照屋は、戦闘試験は自信がないってことですか?と、水上に質問しますが、このチームはバトル以外の方が有利だろう、と照屋に説明します。その後、水上はファイル系のチェックに取りかかり、今に部屋と食料のチェックの指揮をお願いします。村上10番隊は、単純に一番いいと思った駒を採った感じだと、隊員に説明します。村上は隊長をやったことがないので、無意識にチームの補佐役を集めた感はあるかもしれない、と隊員に話します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
若村11番隊も、その時その時で一番良さそうに思えたやつを採った結果だと、隊員に選んだ理由を説明します。若村は、自分が何で臨時隊長に選ばれたかまだ分かっていませんが、やれるだけのことはやるつもりだと、隊員に言い力を貸してくれと頼みます。諏訪7番隊は、クジ番と勘だと説明しますが、理由がないなら木虎にしとけばよかったのに!と、香取が諏訪に文句を言います。しかしそれでは、トリオン的にキツだろうと隠岐と宇井からツッコミが入ります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
やはり、事前アンケートに関係が…
さらに、諏訪はクジの番号は操作されていたし、考え過ぎても意味がないと言います。諏訪はクジがトリオンで特注されていて、引いた人のトリオンに反応して決まった数字が出るようになってたんだろ、と推測します。なんでわざわざそんなこと…、と香取は怪訝な表情をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
すると、事前アンケートで『嫌いな隊員』に選んだやつが、同じとこに入ってんだろ、と諏訪は香取に言います。それを聞いて香取は三雲を見ますが、三雲はあからさまに動揺します。何かを察した香取は三雲を問い詰めようとし、開始10分で諏訪7番隊は揉め始めます。揉めてる香取と三雲は無視し、諏訪は設備と食料のチェックを始めます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
A級部隊はモニター室で審査
その様子をA級部隊がモニター室でチェックしています。206話で根付から説明があったように、閉鎖環境試験はA級部隊が審査をしています。歌川・王子・古寺隊はデータのチェックから入り、それ以外のチームはそれぞれ手分けをしてチェックをしている様子を審査しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
若村11番隊はノートPCにあるファイルを、共有して皆でチェックしようとします。しかし、ヒュースは日本語が読めず若村は細井にフォローするように指示を出します。日本語がしゃべれるのに、文字は読めないことを半崎が疑問に思いますが、言葉が通じるのは音声にトリオンを乗せて情報をやりとりしているからだ、とヒュースが理由を説明します。話し手と聞き手、どちらかがトリオン体ならトリオンを介して、言葉は通じるように出来るようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
なんでヒュースが日本語を読まれないって知ってたのか、細井が若村に聞くと、事前に三雲が若村に説明していた事を明かします。その前日に柿崎が同じ目的で玉狛に来たから、それを見倣ったんだろう、修にはそういう行動力がある、とヒュースは言い三雲の事を評価します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
若村11番隊は皆で『第1試験の規定』ファイルの読み合わせを行いましたが、水上9番隊では水上が『第1試験の規定』ファイルをいじって、全ての情報は共有せずに読み合わせを行おうとします。戦闘シミュレーション課題のルールの文章を丸々削除しています。その様子をモニター室で見て、A級部隊の何人かはあきれています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
林藤ゆりも、玉狛第1のオペレーターとして閉鎖環境試験の審査に加わっています。小南はまだ試験って感じがしないと話しかけますが、林藤ゆりはチームによって差が出ているのが興味深い、と小南に返事をします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
どのチームも滑り出しはまずまずって感じだね、と宇佐美が言うと、チームワークが試されるのは、スコアに差がつき始めてからだ、と迅は言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 207話より
まとめ
今回からいよいよ、第1試験の閉鎖環境試験が始まります。しかし、全員が着替えた試験用の服ですが、みんなが謎の柄のシャツです。謎のセンスで気になりますが、誰がチョイスしたシャツでしょうか…。
影浦や菊地原、香取と三雲など、一部で少し納得のいっていない隊員はいるようですが、概ねどのチームも滑り出しは順調のようです。しかし、水上9番隊は隊長の水上が勝手にルールの文章をいじって、不穏な雰囲気を醸し出していたりと、展開によってはチームで問題が勃発しそうです。はたして、閉鎖環境試験はどのような展開になるのでしょうか。
しかし香取は諏訪から『嫌いな隊員』という言葉を聞き、真っ先に三雲を見ています。これは、ROUND5で試合中に香取は三雲に嫌味を言って煽りまくっていたので、三雲に嫌われているかも?という自覚があるのかもしれません。
次回、諏訪7番隊は施設の設備を確認した後、課題の内容を皆で確認していきます。
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コメント
話してるだけなのに読みどころ多くて面白いのが凄いですよね。
>前日に柿崎が同じ目的で玉狛に来ていたのを見て、三雲もそれに倣ったのだろうと若村が言うと、修にはそういう行動力がある、とヒュースは三雲の事を評価します。
ここ少し違いますね。
麓郎は修の行動の文脈までは知り得ないので正確には、
>前日に柿崎が同じ目的で玉狛に来ていたのを見てそれに倣ったのだろう、修にはそういう行動力がある、とヒュースは三雲の事を評価します。
となります。修の行動理由もその評価もヒュースの所見ですね。
初動における若村臨時隊長への査定箇所は
・自分の資質に関して虚勢を張らない説明
・ドラフト売れ残り半崎への高評価発言
・カナダ人甘えんボーイへのフォロー
・足並みを揃える情報共有のしかた
このあたりでしょうか。
少なくとも隊内への誠実さのアピールはできたように見えます。
次回も楽しみです。
207話はまだ遠征選抜試験が始まったばかりですが、既に面白いですよね。
見返すと、確かに若村でなくヒュースの所見でしたね。若村とヒュースの発言がごっちゃになってました。記事を少し訂正しておきます。
次回から各臨時部隊対抗、競技形式の戦闘シミュレーション課題も始まりそうですし、楽しみですね。