ジャンプSQ 2021年8月号に掲載されているワールドトリガー 210話のネタバレ、感想です。8月号は一挙2話掲載です。
前回の記事はこちらです。特別課題①についてチーム全体で議論をします。
閉鎖環境試験、初日終了
三雲、トリオン切れ
三雲のパソコンが点かなくなったと聞き、もう壊したの!?と、香取は三雲にきつい言い方で問いただします。そんなに手荒には扱ってないと思うんですけど……、と三雲は言いますが、パソコンはウンともスンとも動きません。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
すると諏訪が、三雲のトリオンが切れたんじゃないかと指摘します。もう一回『手形』に触れてチャージするように、諏訪が三雲に言いますが、三雲が『手形』に触れても全く反応せず、チャージされません。三雲は最初とさっきのチャージで、トリオンを全部使ってしまったみたいだ、と諏訪は言います。それを聞いた香取は、何やってんのよ トリオン貧乏のくせに!と、三雲を怒ります。しかし、最初は香取先輩の指示でチャージしたような……、と三雲は納得がいかない様子です。諏訪は栄養を撮ってしっかり寝れば、朝にはトリオンも回復するだろうと言いますが、仕事時間が今日はあと8時間あり、三雲が課題を出来なかったら、他のチームと差がついちゃうじゃない!と、香取が怒ります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
諏訪からどうする?と聞かれ、三雲は、なんとかします、と言うと考え始めます。そして、隠岐のパソコンの画面に映っている共通課題の問題文を、三雲は通信デバイスについているカメラで映し始めます。問題文をカメラで映して今日のうちに手書きで問題を解き、明日のあさイチでパソコンに解答を打ち込み、これで遅れをある程度取り戻す、と三雲は対応策を説明します。それを聞いて宇井も、7時過ぎても課題を進められると、カメラで問題文を撮ろうとします。香取は7時を過ぎて課題をするのは嫌のようで、えぇ~……?と、声を漏らします。結局、若村が臨時隊長に選ばれた理由は有耶無耶になり、特別課題の意見をまとめることになります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
全チームの特別課題の解答
全チームの解答が、締め切り前に運営本部デスクの所に揃います。解答の内容を運営本部デスクでチェックしますが、全体的に優等生な回答が多いようです。ただ王子2番隊の生駒は、『お祭り感をアップさせるため。』『今後も定期的に開催してほしい。』と、試験の意識が無い意見をあげています。ただ、王子はちゃんと生駒の気の抜けた意見と一緒に、他の意見もちゃんと並べてまとめています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
提出された解答だけでなく、解答までの過程で出た意見も見せてもらおう、と城戸が言うと、審査官の評価が集中している部分を根付が取り上げます。犬飼、弓場、古寺、諏訪、二宮、荒船、蔵内が、将来的なボーダー幹部、もしくは隊長候補をテストしている可能性について触れていて、審査官の冬島、真木、綾辻、木崎、林藤ゆりが評価しています。さらに踏み込んで王子と染井が、今回の試験がボーダーにとって長期的な視野での大規模な『実験』、『データ収集の場』であると予想しています。この意見を評価したのが、先ほどの五名に加えて、当真、嵐山、時枝、烏丸、迅が評価しています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
染井と王子が特に高評価
リアルタイムで見ていた根付が、特に染井の意見が興味深かったと録画していました。その録画が見ると染井が、『B級に上がりたて』の時点と同じような状況を作るため、だと思います、と意見を言っています。シャフルチームは『できたてのチーム』という点では、C級からB級に上がってチームを組んだ時と似ている、と染井は言い、一方でチーム組んでから経験はそれぞれが積んでいるとも言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
この今の経験を持ったまま、『できたてのチーム』に戻った場合に、各隊員はどう考えて、どう動くのか?という事件がしたいんじゃないかと、思います、と染井は言います。何のための実験?と菊地原が聞くと、現場の経験を吸い上げるための事件、だと染井は答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
経験を積んだ隊員たちが『できたてのチーム』で、短い試験機関の中で結果を出そうとすれば、必然的に知識や経験が総動員され、各隊員が得たノウハウが顕在化されます、と染井は言い、さらに『審査』という任務を通して、より上位の部隊経験を持っているA級隊員が、B級のノウハウをどう評価するのか、という知見も得られる、と言います。そういった蓄積された現場のデータを、今後新しく組まれるB級部隊の育成に応用したい、と染井は組織的な狙いを推測します。ただ、この意見は染井、王子ともに、想像に想像を重ねている、として、提出候補から外れたようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
具体性の高さという点で、王子より染井の方がわずかに勝る印象だと、根付が言うと、選抜試験にB級を入れてシャフルした理由の、7割くらいは言い当てられている、と唐沢は評価し、染井も幹部候補に入れいていいのでは?と、言います。しかし、唐沢の意見に根付は、優秀かもしれないがまだ若すぎます、と否定的です。さらに6番隊では木虎が、染井と王子に近い意見を述べている、と城戸が言いますが、6番隊は古寺隊長が時間を制限していたため、木虎はそこまで具体的な話を言わなかったようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
他の評価が集まった意見では、『シャフルチームは』『隊員が死亡して部隊の再編成が行われた場合を想定した予行』があり、空閑とヒュースが意見を出しています。この意見にプラス評価をしているのは、当真、嵐山、木崎、クローニンチーフ、迅で、小南がマイナス評価をしています。小南は、まわりがドン引きしちゃうでしょう、バカ!!!と、怒ってマイナス評価にしたようです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
細かいところでは、三雲がトリオン切れを起こした時に、すぐに本人が対応策を講じたことが評価されています。当真、佐鳥が評価点を入れていますが、根付は、大きく揉める前に収集を付けたのは評価できますが、これくらいは当たり前にできてもらわないと ねぇ……、と辛めの評価です。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
しかし課題の評価は、あくまで『提出されたもの』が対象のようで、その評価基準に照らしてボーダー本部上層部が採点していきます。そして19時となり課題ファイルがロックされ、課題を閲覧、解答出来なくなります。香取は課題を解答するのは限界だったようで、19時になると同時にパソコンを閉じてしまいます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
初日の暫定順位は…
香取は、もー、おなか減ったー、と言い、ごはんの時間になりそうです。諏訪も立ち上がり課題を終えますが、閉鎖環境試験の暫定順位を見て、今日のところはしゃーねーなぁ…………、と心の中でつぶやきます。画面には諏訪7番隊が11位、最下位と表示されています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 210話より
まとめ
三雲のパソコンが点かなくなった原因ですが、予想通り三雲のトリオン切れが原因のようです。香取は三雲に怒っていますが、207話で触ってみたらと三雲に言ったのは、確かに香取なので少し理不尽ですね。
初日の課題に対する採点結果が出ていますが、暫定順位ですが諏訪7番隊は最下位となってしまっています。これは三雲が途中でトリオン切れとなり、パソコンに解答を入力できておらず、その分の課題点が無いのが大きいのでしょうか。この暫定順位はチームで共有すること、と書かれているので、全員が最下位と知ることになりますが、チームの反応はどうなるでしょうか?香取がまた三雲にきつい言い方をして、雰囲気が悪くならなければいいですが…。207話で迅が言っていた通り、チームワークが試されそうです。
次回、初日の暫定順位は最下位と分かり、諏訪7番隊のメンバーの反応は?
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