ジャンプSQ 2023年11月号に掲載されているワールドトリガー 237話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。二宮の口から、鳩原がいなくなる少し前の出来事が語られるようです。
目次
閉鎖環境試験5日目の特別課題はトリオン兵作成
鳩原に仲間として誘われていたら…
絵馬に鳩原失踪の真相を伝えた二宮は、ちゃんと自力で試験を突破するように念を押します。上層部は鳩原の真似をして、ネイバーフッドに密航する人間が出ないか懸念しています。そんな真似をしないように二宮は念を押しますが、絵馬はそんなことするわけないと言おうとします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
しかし、もしあの時鳩原が絵馬を『密航』の仲間に誘ったとしても、「自分は付いて行かなかった」って断言できるか?と、二宮に言われて絵馬は何も言えなくなってしまいます。さらに絵馬が選抜に漏れて、それでも鳩原を探したいと言ったら、影浦隊の連中はなんだかんだ協力しようとするんじゃないのか?と、言われて絵馬は何も答えられません。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
絵馬はこんな事まで言って二宮は大丈夫なのかと心配しますが、二宮は『隊長面接』で試験前に上層部の許可はもらっていたようです。二宮は絵馬が選抜試験に通ったら、もっと詳しい話をしてやる、と言い、さっさと寝ろと言います。消灯した部屋で絵馬は、もし「密航」に誘われていたら、自分は鳩原に付いて行ったかな……?と、自問自答します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
二宮ならどうしてただろうとも考えますが、二のみ嫌隊はそんな危ない橋渡らなそうだけど……、と絵馬は考えつつ、納得できないと言っていた二宮の事を思い出し、そんなの、オレだって同じだ、と思います。こうして閉鎖環境試験、4日目は終了します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
そして閉鎖環境試験 5日目の朝、雨取と会った絵馬に、オレは今日は昨日よりもっとがんばるよ、と言います。思う所があったようで、絵馬は選抜試験突破をより強く望むようになったようです。雨取もなにか感じたのか、……うん!一緒にがんばろう!と、絵馬に答えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
特殊戦闘シミュがどんなものかという話題に
一方、諏訪7番隊では朝食を取りながら、今日から始まる特殊戦闘シミュがどんなものなのかを話していました。一応『戦闘シミュ』ではあるわけだから、大枠は昨日までと同じ感じでは?と、話してました。単純に考えれば昨日までの戦闘シミュに、何か変なルールが追加されるんじゃないの?と、香取は予想します。一昨日の特別課題にあった『ランク戦の新しいルールを考えてみよう』がそんな感じだった、と宇井が言い、諏訪はどんなルールを考えたのかという話になります。しかし、諏訪はあんまり覚えていないと言い、何を書いたかを誤魔化します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
特別課題③の解答を上層部が確認
その一昨日の特別課題③のあった日、各チームの解答が出揃った後、上層部とランク戦実況解説システム運営主任の武富が集まって解答を確認していました。『B級ランク戦の新しいルールを考えよ』に対しての解答で、まずは多数派の解答から見ていきます。一番多かったのは、『2チーム対2チームの団体戦』を計5チームが提案したようです。『各ランク帯を2チームに分けた紅白戦』も計5チームから提案されています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
ランク戦の運営側からの意見を求められて、グループ分けで人数を揃える労力を除けば、運営の手間もそんなに変わらず実現しやすいアイデアだと、武富は答えます。しかし、紅白戦のアイデアの場合、B級全員が同時に試合をするとなると、防衛任務の手が足りなくなるなど、課題もありそうです。他にも、試合がないチームは、試合を観戦して戦術レポートを提出するアイデアや、『B級全員での拠点防衛線』などのアイデアも出ています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
『B級全員での拠点防衛線』に関しては、拠点『防衛』を時間で区切った競技にしてしまうのは怖い、実際の『防衛』は作戦時間の見通しが立たない場合が多い、という課題も出てきます。これを少しマイルドにした、現行の『三つ巴』ルールに『ターゲットの破壊・防衛』を追加するという案も出てきます。他には、B級上位の1チームと下位の3チームで戦う『ハンデ戦』という案や、上位・中位・下位から1チームずつ選出した三つ巴戦、自分よりも上のランク帯の隊員を倒すとボーナス点あり、という案も出てきます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
また多数派のアイデアに戻って、『トリオン兵の集団と戦うミッション』というアイデアを4チームが提案しています。スコアアタックを行うイメージのようですが、決まった攻略法に染まってしまいそうで心配、と鬼怒田が意見を出します。しかし、決まったタスクは効率化して、その分他に戦力を回すという考え方はあり、と唐沢が好意的な意見を出します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
その次は3チームが提案している『試合で使用できるトリガーが運営に指定される』という案や、『戦闘前に使用できるトリガーのリスト(種類と個数)が提示され、それをチーム内で分配する、リストの内容は対戦相手と共通』という案です。同じようなアイデアですが、前者は普段使わないトリガーへの理解が深まるや、自分以外のポジションの強み・弱みが体感できるというのが提案理由で、後者は遠征先でのトラブル時に自前のトリガーが使えない状況でアドリブ力が鍛えられるが提案理由と、提案理由の内容が違います。他にも、『オリジナルの改造トリガー』を提案している王子や太一のアイデアもあります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
改造トリガーを作るのはエンジニアの手が足りなくなりそうですが、パラメータをいじれるシミュレーションツールを配れば、仮想フィールドだけでなら運用できそうで、蔵内がそのような案を出しています。しかし、鬼怒田は何か制限を付けないと、素人だと瞬間火力に全振りしたようなトリガーを作ってきそう、と意見を言います。他にも、ある程度時間が経てばほとんど隊員は、誰かが作った『勝率が高そうな設定』を流用するだけになりそう、といった懸念も出てきます。それだと現行とあまり変わらないので、意味がなくなってしまいそうです。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
他にはトリオン関係のルール追加のアイデアもあります。チーム内のトリオンの数値がシャッフルされる案や、敵・味方全員のトリオンの数値が同じ数値に固定される、といったものです。トリオンが低い人間に下駄をはかせた結果、変に勘違いされるのでは?と、鬼怒田が意見を言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
ここからは少数意見で、木虎と諏訪が『オペレーターの戦闘参加』を提案しています。オペレーターは戦場でノート端末を使って情報支援するといったものです。木虎は他にも、『傷つけると大きなペナルティーが科される建物やユニットを、MAP内に配置・指定する』といった案を出していて、民間人がいる場面を想定しているようです。他にも、『対戦相手がどのチームかの情報が伏せられる、視覚設定によって敵のチームが全員同じ姿の共通アバターに見えるようになる』といったアイデアも出ています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
そして最後に、意外に少なかったのが『トリオン兵』を部隊へ導入する、といったアイデアで別役が提案しています。開発室からデータを回してもらえば、ランク戦での実装は可能みたいですが、武富は誰がトリオン兵を操作するのかを気にします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
オペレーターが操作するのだと、処理能力でかなり差が出て来そうなことを武富は懸念します。しかし、トリオン兵はある程度勝手に戦ってくれるから、そこまで大変じゃないと言う意見が林藤から出ます。鬼怒田は、既に決まったことに文句は言いたくないが、トリオン兵を扱う部門と、トリガーを扱う正隊員は分けた方がいい、と意見を言います。トリオン兵に頼る戦い方を覚えてしまったら、B級中位以上と下位の差が開くことになる、と鬼怒田は懸念します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
色々意見が出ましたが、まずは閉鎖環境試験5日目が始まれば色々見えてくる、ということで、話はまとまり特別課題を細かく採点する事になります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
そして場面は閉鎖環境試験 5日目の諏訪7番隊に戻り、仕事時間開始となります。各人、分担課題や共通課題に取り掛かろうとしますが、諏訪のPCに上層部から何かが届きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
特別課題その④が届く
その内容は特別課題その④で、専用ソフト(トリオン兵つくーる)を使ってオリジナルのトリオン兵を、各隊員1体以上作成しなさい、というものでした。特殊戦闘シミュでこの作成したトリオン兵を操作ユニットとして使用する、とも書かれています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
専用ソフト・トリオン兵つくーるを全員で確認
急遽予定を変更し、諏訪7番隊は全員で専用ソフトを確認することにします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 237話より
まとめ
今回、二宮から鳩原失踪の真相を教えてもらい、絵馬は色々と悩むところはあるようです。しかし、遠征選抜試験の自力での突破にまずは集中するようで、雨取にも昨日よりもっとがんばる、と決意のようなものを伝えます。絵馬と二宮とのわだかまりも、少しは改善しそうな雰囲気です。
そして、閉鎖環境試験 5日目から始まる特殊戦闘シミュの詳細が明らかになります。専用ソフトを使って、オリジナルのトリオン兵を各隊員1体以上作成し、特殊戦闘シミュで操作しなさい、というものでした。各隊員1体以上作成、という事は何体も作成しても問題ないように見えますが、その辺りは専用ソフトで多分制限が掛けられているのでしょう。他にも特別課題③で新しいアイデアがたくさん出ていたので、他のアイデアも採用されていてもおかしくありません。どんな特殊戦闘シミュになるのか、各チームはどう対応するのか、今後の展開も楽しみです。
次回、諏訪7番隊はさっそくトリオン兵を作成してみますが、作成コストの制限で三雲は弱いユニットしか作れず苦戦します。
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コメント
記事を書くなら誤字脱字をなくすようにしてほしい
対戦ない手ってw
すいません、確かに誤記ですね。「対戦相手」が正しかったです。修正しました。