ジャンプSQ 2024年11月号に掲載されているワールドトリガー 247話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。ヒュースは若村の問いに一つずつ答えていきます。さらに若村に強くなる方法を一つ教えます。
若村の問題の根幹は香取が強すぎたこと
ヒュースは個人戦での戦闘能力のレベルを表した図を、ホワイトボードに書いていきます。太刀川、香取、若村、三雲の順で書かれています。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
今度はチーム戦での能力の順に変えると、一番上が三雲、香取で、若村はB級中位の位置になります。ここで若村の意見で、香取は三雲より一段下に落とします。香取はオペレーターの染井華の指示でピンチを凌ぐ場合も結構あるので、一段下に落としB級上位の位置となります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
若村のチーム戦での能力はC級
しかしここでヒュースが、この図には1つ間違いがある、と言い、若村の位置をC級まで落とします。さすがにここまで低い位置とは思っていなかったので、若村と半崎は驚きます。ヒュースはこの選抜試験に臨むにあたって、臨時部隊のチームメイトの今シーズンの試合を全て見て来たそうで、若村はチーム戦で自分や味方がどう動くべきかを考えられるレベルにいない、と厳しい意見を言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
さらにヒュースは先に結論を言うと言い、若村の問題の根幹は香取が強すぎたことだ、と断言します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
香取隊はチーム結成からB級上位に上がるまでは壁らしい壁にぶつかっていないとヒュースは指摘し、得点の殆どは香取のポイントでエースとしては最高の働きだが、若村にしてみればぶつかるはずの壁にぶつからないまま、B級上位まで来てしまったとも言える、とヒュースが言うと、若村はギクッとします。さらに、他のチームが全員の力で一段ずつ登るところをエースの力で一息に登ったとしたら、若村にはチーム戦の基礎を学ぶ機会がなかったんじゃないのか?と、ヒュースが指摘すると、若村はかなり動揺します。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
若村は最終戦で香取に、全部あんたの命令通り動く、と言われて指示を出していましたが、どうすればいいのか分からなかったことを思い出し、自分が思っているよりも、もっとずっと弱かったってことか……、と若村はショックを受けます。さらにヒュースは『足踏み』に陥る人間は、本人の認識よりも高すぎる壁に挑んでいる場合が多いと若村に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
これは足し算や掛け算を知らない人間が高度な算術に挑んでいるようなもので、この条件でまともな解答を出せる人間はいないだろうとヒュースは言い、若村が外に『答え』を求めがちなのはこの辺りに原因があるように思える、とヒュースは指摘します。そして、この問題は己を知り、適正なレベルに挑戦することで解決するとヒュースは言い、香取隊を抜けて自分で仲間を集めて一番下から順にステップを踏んでいけば、若村は確実に今より強くなるとヒュースは言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
自信を無くしてしまった若村
しかし、完全に自信を失くしてしまった若村は、一から出直したとしても万が一それで一番下の段さえ登れなかったら、そもそも最初から1段上る力すら無かったとしたらどうすりゃいいんだ……!?と、若村は弱音を吐きます。するとヒュースは刻むように若村にアドバイスします。目の前の1段を登るために必要な要素を1段の中でさらに刻んで、自分が登れる小さいステップを作るようにヒュースは言い、その行動を努力と呼ぶ、と若村に言います。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
その時、若村は自分が本物の無能だってわかるのが怖かったことに気付きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
本物の無能だとわかるのが怖いから、もっと手前で負けようとしていた、怖いから他人の『答え』を追い続けていた、と若村は気付きます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
これ以上無い小ささまで一段一段刻んで、バカでも努力できるようにお膳立てさせて、それでも壁を一つも越えらんなかったら、救いようがない無能ってことの証明になり、それを自分で確認するのが一番怖いんだ、と若村は改めて気付き落ち込んでしまいます。ここでヒュースは突然、若村は自転車に乗れるか質問します。当然自転車くらい乗れるので、乗れると若村が答えると、ヒュースは、なら大丈夫だ、と言い、お前にはできる、と断言します。そして、ヒュースは自分が自転車に乗れないことを明かします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
ヒュースはカナダ人と言う設定なので、カナダの山岳地帯の出身だから山道では自転車は不便という設定にしてヒュースは誤魔化します。若村は、カナダはともかく、日本では乗れて当たり前なんだよ、と言い、さらに同じ自転車でもガチのレーサーはもっとすごいと言おうとします。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
しかしヒュースは、この話に他人は関係ない、と断言し、『自転車に乗れる』という事実が示すのは、おまえは元々できなかったことが訓練次第でできるようになる、ということだ、とヒュースは若村に教えます。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
若村を励ますヒュース
自転車でなくても箸を上手く使えるでも何でもいいとヒュースは言い、『できるようになった』という無数の事実を忘れるなとヒュースは若村に教えます。自分に『できる』高さになるまで1段1段を刻んでいけば、必ず今より強くなれる、そしてそれが、おまえの自信に変わるんだ、とヒュースは若村を励ました所でこの場面は終わります。
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
その夜、ベッドで若村は何か真剣に考えこんでいます。隣の半崎は若村のメンタルの心配をしていますが、若村は何を考えているのでしょうか?
© 葦原大介 ワールドトリガー 247話より
まとめ
第247話では、ヒュースから厳しい意見を何度も言われて若村は自信を無くしてしまいます。自分が思っていたよりもっとずっと弱かった事など、若村はヒュースに指摘されて一番下の段すら登っていく力が無ければどうすればいい、と若村は自信を無くしますが、ヒュースは自分が登れる小さいステップを作り、刻んでいけばいいと言います。そして、1段1段自分にできる高さになるまで刻んでいけば、必ず今より強くなれるとヒュースに励まされましたが、若村はここからどのような行動に出るでしょうか?若村隊は最下位を脱出するチャンスが出てきていますが、変に思い詰めて選抜試験6日目以降で、試験に悪い影響が出ないといいのですが…。
次回は、11月1日(金曜)に発売予定のジャンプSQ 2024年12月特大号に掲載予定です。
→ジャンプSQ 2024年12月特大号は、作者 葦原大介先生が体調不良のため、休載だそうです。ジャンプSQ 2025年1月特大号には掲載予定だそうです。こちらに第248話、休載を記事にまとめました。
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