TVアニメ ダンジョン飯のネタバレ、感想です。詳しい内容は、TV放送だけでなくNetflix 等のネット配信でも視聴出来ます。2024年1月4日より、全国28局にて連続2クール放送決定しています。
前回、第22話の記事はこちらです。
目次
第23話「グリフィンのスープ／ダンプリング1」
滅亡した古代王国の城を発見した坑夫団、城は純金で出来ていてセンシ以外は全員が興奮した様子で迷宮へと進もうとします。しかし、若かりし日のセンシだけは探索するなら入念な準備が必要、と迷宮に入ることを躊躇します。しかし他の坑夫団は聞く耳を持たず、センシも一人にされるのが怖くて金が欲しいと嘘を言って迷宮へと入っていきます。センシ以外の坑夫団のメンバーは目を爛々と輝かせて、吸い寄せられるように遺跡の奥へと進み探索を続けます。
鳥の魔物に襲われる
ひたすら探索を続ける坑夫団ですが、坑夫団の一人・トタンが鳥の魔物に殺されてしまいます。恐怖で我に返った坑夫団一行ですが、その頃には遺跡の中は迷宮化していて、帰り道が分からなくなっていました。
魔物を避けて地上へ繋がる出口を探しますが、出口は見つからず食料も尽きてしまいます。ギリンは魔物と戦ってでも食料を探す決意をし、最年少のセンシには地図をまとめるように指示すると、残ったメンバーで食料を探しに行きます。
ギリンとブリガンの意見が衝突
しかし、一人また一人と鳥の魔物に仲間を殺されていき、ついには食うに困って馬をしめて食料にします。ギリンは鳥の化け物はグリフィンだと推測し、センシに食料を優先的に回します。しかし一番年下のセンシに食料を回すギリンと、役に立たないセンシに食料を回すのが気にくわないブリガンとの間で意見の衝突が起きます。
ついに食い物を巡ってセンシとブリガンの間で争いが起き、ギリンは止めようとしますが、ブリガンは興奮していて止まらず、ギリンとブリガンは外で話し合いをします。怒鳴り合いの声が徐々に激しくなり、大きく争う物音と悲鳴が聞こえた後、恐ろしく静かになります。ギリンが部屋に戻ってくると、グリフィンに襲われてブリガンが殺されたが、グリフィンは自分が殺したとセンシに話します。気になってセンシは外の様子を見ようとしますが、ギリンに外を見ないように怒られてしまいます。そして、ギリンはグリフィンを捌いてスープにしセンシに食べさせます。
水で煮ただけのグリフィンのスープをセンシは夢中で咀嚼して、長い時間をかけて飲み込みます。一方、ギリンは小便をしてくると部屋を出ていきますが、二度と戻りませんでした。センシは扉の先の光景を見る勇気がなく、部屋の中から動けず、今まで描いた地図を眺め続けます。そして壁につけられた暗号に法則性を見つけたセンシは、意を決して部屋の外に出ます。しかし部屋の外には死体はなく、その後センシはオークに捕まってしまいます。
ライオスの提案でグリフィンを食べる事に
オークと話している内に、案外気のいい連中と分かったセンシはオークと意気投合し、オークから色々な事を教わります。その後、オークと別れたセンシは地上へと出ることが出来ました。しかし、起きた出来事を考えると故郷に戻る気は起きず、センシは浅層で生活を続け、やがて地上と迷宮が繋がりライオス達と出会います。ただセンシはあの時飲んだスープが、本当にグリフィンのスープなのかずっと気になっていました。すると、ライオスは前回倒したグリフィンを食べてみようと提案します。他のメンバーはあきれますが、センシはライオスの提案を受けてグリフィンの肉を再び食べる決意をします。
グリフィンの肉を調理しながら、ライオスは疑問点を整理していきます。ライオスは何かに気付いたのか、グリフィンの調理を途中で放棄し、マルシル達に任せます。チルチャックはグリフィンの肉の調理を止めようとしますが、センシはどんな結果でも受け止めるつもりだ、と言い、グリフィンのスープを最後まで作ります。
グリフィンのスープ（上半身、下半身）
そして、グリフィンのスープが完成します。センシはグリフィンのスープを飲んでみますが、あの時食べた味とは似ても似つかない味だと言います。やはり、ギリンはブリガンを殺してその死体を…、という結論に達し、センシは悲しそうな顔をします。しかし、ギリンは何をしても生き延びて欲しかったのだろう、とセンシはギリンのその時の心情を察し、その思いを背負っていくことにしよう、とセンシはつぶやきます。
最悪の結論を掘り起こしてしまい、余計な提案をしたライオスに皆が怒りますが、ライオスだけはグリフィンのスープを食べて、何かに気付きます。あの時、センシが食べたのはグリフィンでも、ましてや人肉でもなくヒポグリフだとライオスは結論付けます。ヒポグリフの習性や蹄のついた後ろ足で、全てその時の状況は説明できるとライオスは言い、センシがあの時食べたのがヒポグリフならこのスープと違うのは当然だ！と、ライオスは断言します。
何となく人肉でなく良かったという雰囲気になりますが、ライオスはじゃあ確かめてみようと言い出し、グリフィンとヒポグリフの肉を食べ比べようとします。ライオスは、前回戦ったグリフィンは実はヒポグリフで、“チェンジリング”という茸の輪に入ると、グリフィンはヒポグリフに変わってしまうとライオスは言います。実際にライオスがチェンジリングの輪にグリフィンの肉を入れると、グリフィンの肉はヒポグリフの肉に変化します。
ヒポグリフのスープ
改めてヒポグリフの肉を調理しヒポグリフのスープを完成させると、センシはヒポグリフのスープを飲んでみます。スープを飲んだセンシは、思わず泣き出してしまいます。
その味はセンシがずっともう一度飲みたかったスープの味で、センシはあの時飲んだのがヒポグリフのスープだと確信します。あの時、仲間割れをしてギリンがブリガンを殺したのでないと確信したセンシは、坑夫団の仲間に感謝します。そんな涙を流すセンシを、マルシル達も優しく抱きしめます。センシは改めてライオス達と迷宮の奥へと付いていく決心をし、ライオス一行は先へと進みますが、足元にあるチェンジリングを全員が踏んでしまいます。
人種が変わったライオス一行
前人未到の地を越えようという時に、ライオス一行は高熱を出して寝込んでしまいます。目を覚ましたライオスは、自分の身体がドワーフになっている事に気付き驚きます。さらにマルシルはハーフフットに、センシはエルフに、チルチャックはトールマンに、イヅツミはコボルトに変わっていました。どうやらチェンジリングを踏んだ影響が全員に出たようです。
仕方なく元の人種に戻る為にチェンジリングを踏んだ場所まで引き返そうとしますが、ライオスはドワーフに変わった状況を喜んでいて、意外と順調に迷宮を進んでいきます。その後、たどり着いたのは迷宮の最奥の扉の前で、チェンジリングを踏んだ場所まで戻るつもりが、いつの間にか迷宮の奥へと進んでいました。人種を元に戻すより翼獅子探しを優先することにしたライオス一行は、先に進もうとするとケン助から触手のようなものが伸びて扉の鍵の役割を果たします。
扉が開き前人未到の場所へと行けるようになりましたが、扉の草陰からガーゴイルが現れます。いつもと違う人種の為、いつもと同じ戦い方が出来ずライオス一行はガーゴイルに苦戦します。このままでは負けると判断したライオスは、扉の向こうへと逃げると扉を閉めてガーゴイルをやり過ごします。
扉の先は本格的なドワーフの遺跡ですが、環境は今までとがらりと変わっていてかなり暑く、この先にチェンジリングが生えていそうにありません。この先どうするか悩むライオス一行ですが、とりあえず飯を作ることにします。ヒポグリフの肉から餃子を作りますが、黙々と作業をしている内に気持ちが落ち着ていきます。
ヒポグリフの水餃子
そして、ヒポグリフの水餃子が完成します。何個かには明らかにイヅツミの毛が混じっていますが、皆でおいしく水餃子を食べます。
ヒポグリフの水餃子を食べながら、ライオス一行は今後の話をしますが、結局元の種族に戻る方法を模索し続ける事で落ち着きます。
まとめ
第23話の内容は原作だと、7巻49話「グリフィンのスープ」から8巻50話「ダンプリング-1-」までになります。
第23話では、センシの過去回が描かれました。また前回、今回と出てきた“チェンジリング”という茸のせいで、ライオス一行は全員人種が変わってしまいます。
センシの過去回ですが、センシは迷宮に迷い仲間も険悪な状態となり、極限状態での飢えを経験したから、あれだけ食への拘りがあったのだと判明します。第15話のドライアドの回で、チルチャックやマルシルなど育ち盛りの子供に満足に食事を与えられないことをセンシが嘆いていたのも、育ち盛りの子供は大人の俺たちが面倒を見る責任がある、次の世代の面倒を見てやれなくなったら終わりだ、というギリンの考えをセンシが受け継いでいるからだと思います。
最終的にあの時センシが飲んだスープは人肉スープではなく、ヒポグリフのスープと分かりハッピーエンドになりましたが、一歩間違えればセンシのトラウマになりかねないことをやってしまうライオスは、やはり変わっていますね。魔物への興味や探求の為ならば、場の空気を読まず相手の事もお構いなしのライオスの性格がよく出ています。
そしてチェンジリングによる騒動が起こります。前半の重い雰囲気の話とは打って変わって、軽めの雰囲気の話になりました。ライオス一行は人種が変わってしまいましたが、元の人種へと戻る方法はあるのでしょうか？なおアニメ ダンジョン飯は、次回で最終回のようです。カナリア隊が暴れる話までは、しないっぽいですね。
最終回（第24話）「ダンプリング2／ベーコンエッグ」
最終回（第24話）「ダンプリング2／ベーコンエッグ」の記事です。
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