週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第137話のネタバレ、感想です。
前回の記事はこちらです。フリーレン達はザインと久々に再開しますが、そのまま影なる戦士との市街戦に追い込まれます。
影なる戦士との市街戦、決着
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
ヴォルフの弓矢に狙われたままのフリーレン一行ですが、フェルンが敵の司令塔であるシスター・ロレを魔法で攻撃しようとします。しかし問題は射線の確保で、曲射だと周囲の建物屋根を削ったり、下手をしたら上階をぶち抜く可能性があるので、射線上が安全か確認するための最低限の目視は必要だとフリーレンは言います。しかし、シュタルクを攻撃されて頭に来ていて早く敵を攻撃したいフェルンは冷静さを欠いているようで、フリーレンから深呼吸して落ち着こうと言われてしまいます。フリーレンの考えとしては、“上空でしっかり狙いを定めて撃つ”しかないと言いますが、ザインに、死にたいのか?と、言われてしまい、何もせず上空に行けばヴォルフの毒矢の的になると言われます。フリーレンは防御魔法の全面展開でフェルンを守り、押し切るしかないか、と考えますが、ヴォルフの腕なら防御魔法をぶち抜いてくる可能性もあるようで、そこは賭けになってしまうようです。その時、フェルンが昨日も丁度このくらいの時間でしたよね、とある提案をしフリーレンも試してみる価値はあるとフェルンの提案に賛成します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
フェルンは防御魔法を展開せず、リソースを飛行速度に振り切って上空を移動します。ロレはフェルンの魔力を補足しヴォルフに指示、ヴォルフも目視でフェルンを捉えて弓矢で狙おうとします。しかし次の瞬間、建国祭の花火が打ち上がり、花火の光でヴォルフはフェルンを見失います。フェルンは建国祭の花火の打ち上げのタイミングを狙って上空に飛び出していて、フェルンはロレの魔力を確認しようとします。しかし、影なる戦士もフェルンの狙いが司令塔(ロレ)だと気付き、ロレはすぐに持ち場を離れます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
フェルンも敵の僧侶が恐らくはもう魔力を消して移動したのだと気付き、冷静に僧侶の魔力を探そうとします。しかし、この帝都ではあちこちで魔法が使われていて、魔力を纏っている物も多く、なかなかロレの魔力を探知出来ません。それでも、上空から狙われているこの危機的状況を打開するために、敵は必ず何か動きを見せるとフェルンは考え、その動きを必ず見つけ出すと決心し意識を集中します。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
一方、ロレは居場所がバレたのは硬貨を逆探知されたのだと気付き、硬貨を捨てて全力で走って逃げます。ヴォルフはロレに全力で逃げ続けるように言いますが、貴方達のような体力馬鹿と一緒にしないでください…、とロレはつぶやくと、息が切れて休憩します。ヴォルフはシュリットに担いで貰えと言いますが、シュリットは飲み過ぎて路地裏で吐いているようで、…信じられない、あの酔っ払い、交戦中なのに…、とロレは再び走りながら文句を言います。ロレはガゼレに、一旦引き返して自分を担ぐように指示しますが、ガゼレもその場を動くのは難しいようです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
ガゼレが動いてしまうとフリーレンを牽制しきれなくなり、フリーレンが自由になってしまうので無理だとヴォルフはロレに言います。しかし、フリーレンの方も同じでフリーレンは影なる戦士の位置が分からず、下手に動けばシュタルクとザインが死んでしまう状況です。お互いが動けない状況ですが、ロレはこの乱雑な花火の魔力に紛れたフェルンを魔力探知で捕捉し、フェルンの位置を見つけ出します。そして、ロレはフェルンの魔力操作を封じて、空から自由落下させて転落死させようとします。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
フェルンとロレの魔法の撃ち合い
ロレは『捕縛の聖呪』という女神様の魔法を使いフェルンを攻撃しますが、フェルンは魔法を使ったロレを見逃さず、すかさず魔法で攻撃します。お互いが魔法を撃ち合う形になりますが、魔法の早撃ち勝負ならフェルンが勝つ、と言ったフリーレンの言葉通り、フェルンの魔法の方が先にロレに当たり、ロレは戦闘不能になります。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
ザインは目立ち過ぎじゃないかと心配しますが、フリーレンは花火の光に紛れているから多少の違和感はあっても手練れ以外には気付かれないでしょうと言います。しかし、ザインは、その手練れに気付かれるのがやばいじゃないの?と、言い、フリーレンもザインの意見に賛成すると、だから急いで逃げようと言います。フリーレンやザインの危惧通り、魔導特務隊のノイやノイに追われているユーベルとラントは戦闘に気付いていたようで、ノイは上空を見上げていて、ユーベルとラントはフェルンの魔力に気付いて今のうちにノイを撒こうと考えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
カノーネはノイにまた暴れられたら敵わないと、ノイに待機だと伝えろとヴェークに指示します。さらにヴェークに被害状況も調べてこいと言いますが、ヴェークは魔導特務隊の職務でない事をやらせるフラーゼ隊長の意図が分からないと愚痴を言います。カノーネもフラーゼ隊長の考えは分からないようで、意図が理解出来た頃には私達は地獄のような戦場に立たされている、とつぶやきます。
一方、ロレはフェルンの魔法攻撃を受けて完全に伸びているようで、ヴォルフは戦闘指揮続行不可と判断し、影なる戦士達は退却します。そして、フリーレン一行はゼンゼ、ファルシュと合流、影なる戦士と思われる集団に襲われ戦闘になった事を伝えます。ファルシュは敵に僧侶がいるのが厄介だと言い、帝国の魔法技術なら他国よりも女神様の魔法の解読が進んでいてもおかしくない、と分析します。ゼンゼに声を掛けられたフリーレンは、フェルンがやる気になっているから任務には協力すると言い、一級魔法使いはフェルンで私はその仲間、どこまでも付いて行くだけだよ、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
巻き込んでしまってすまない、とゼンゼは謝りますが、フリーレンは、そんなこと微塵も思っていない癖に、と言い、試験だった時の落ち着きがないとゼンゼに忠告すると、そんなに怖がらなくても、ゼンゼが死ぬことなんてないよ、とフリーレンはゼンゼに言います。しかし、20年前に大魔法使いミーヌスが人間の戦士によって討たれた事実をゼンゼは指摘すると、エルフが決して不死の存在でないと言うイメージが、世界に広がっていると指摘します。そして、そのイメージの恐ろしさを理解しているゼーリエ様でさえ、自身の死というものをどこか朧げなものとして捉えている、とゼーリエの危うさを指摘、ゼーリエは命に掛けても私達が守るしかない、とゼンゼは決意を改めます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
一方、これまでの事情をフェルンとシュタルクから聞いたザインは状況を把握し、オイサーストでの一級試験にフリーレンだけなくフェルンまで合格した事に驚きます。しかし、フリーレンは一級試験に落ちたとフェルンから聞いたザインは、なんで?と、つい聞き返してしまいます。そこにフリーレンが帰ってきて、ゼンゼに協力すると伝えてきた事を教えた後、フェルンとシュタルクによく頑張ったと労をねぎらいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
フリーレンはザインにもありがとうと言うと、ザインは帝都に着くまでいろんなパーティーの世話になりながらここまで来たことをフリーレン達に教えます。ダンジョン探索、討伐依頼、古代の財宝、弾ける筋肉、と冒険は楽しかったようですが、ザインは冒険者がおっさんばかりだったことを悲しみます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
ユーベルとラントも帰還
フリーレンは北側諸国の冒険者はベテランばかりで、頼りがいがあってよかったでしょ、と言いますが、ザインは、お姉さんが一人もいなかった…、と涙を流しながら悲しみ、その様子を見たフェルンは、すごく悲しそう…、と心の中でつぶやきます。そこにゼンゼが現れ、ユーベルとラントが帰還した事をフリーレン達に伝えます。ユーベルはリネアールが収集した情報が書かれた文章をゼンゼに渡し、ゼンゼは、これでようやく敵の正体が判明するな、と言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
馬車で帝都に到着したゼーリエは帝都を見て、面影の欠片もないな、とつぶやきます。ゼーリエは1000年前、幼いフランメが夢を語っていた時の事を思い返しつつ、フランメが築き上げた大陸最大の魔法文明、こんな形で訪れることになるとはな、とつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 137話より
まとめ
第137話では、影なる戦士との市街地戦に決着がつきます。フェルンは建国際の花火の光や魔力に紛れて上空でロレを探し続けて、ロレが『捕縛の聖呪』を使用すると同時に魔法でロレを攻撃します。ロレの方が早く魔法を使いましたが、魔法の早撃ちには自信があるフェルンがロレに勝利、ロレを気絶させて無事にゼンゼ達と合流を果たします。その後、ユーベルとラントも合流、リネアールの収集した情報が書かれた文章をゼンゼが入手し、ゼーリエが帝都に到着した所で終わります。
シュタルクも復活し、ザインも一緒にゼーリエ護衛の任務に協力してくれそうな流れになっています。これでまたザインとフリーレン達との掛け合いが見れそうで、今後が楽しみです。
来週は休載です。次回は、11月20日(水曜)発売予定の週刊少年サンデー 2024年 第52号に掲載予定です。
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