週刊少年サンデーに掲載されている葬送のフリーレン 第59話のネタバレ、感想です。
前回、58話の記事はこちらです。第三次試験で、ゼーリエの誘いを断ったフェルンの、その後の様子が描かれています。
休息中のフリーレン達
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
デンケン達とフェルン達がお茶
フェルンとシュタルクがお菓子を食べようとしていると、デンケンとラオフェンに偶然、出くわします。デンケンにお茶をご馳走してもらうことになりますが、シュタルクはデンケン達が誰かも分からず戸惑います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
シュタルクはデンケンが宮廷魔法使いと聞き、御貴族様じゃねーか!?と驚きます。タメ口を聞いたことをシュタルクが謝りますが、デンケンは全く気にしていません。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
それでもシュタルクが、無関係な俺までご馳走してもらうのは…、と遠慮していると、デンケンは金の使い道など無い、と言います。デンケンには子も孫もおらず、妻にはデンケンが二十半ばのときに先立たれていて、身内が今はいないようです。デンケンの妻は元々体が弱く、清掃に敗れた北部高原の辺境貴族の令嬢で、当時のデンケンに富も権力が必要だったようです。なのでゼーリエが“特権”を掲げて大陸魔法協会を樹立した時、デンケンの妻が亡くなってほどなくしてからの頃のようですが、あれほどの無力感はなかった、とデンケンは言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
デンケンにとって魔法は政争の道具でしかなかったようですが、フリーレンのお陰で魔法が楽しいものだったと久々に思い出せたようで、フリーレンに伝え欲しいとフェルンに言います。勇者一行のフリーレンに憧れて魔法使いになった、とデンケンが明かすと、フェルンは、自分で伝えてください、きっとフリーレン様も喜びますよ、とデンケンに言います。フェルンの言葉を聞き、デンケンはそうしよう、と答えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
フリーレンは魔導書を買い込む
一方、フリーレンは町で魔導書を何冊も購入していました。すると、フリーレンの目の前で、おばあさんが籠から商品を落としてしまいます。フリーレンが少し悩んでいると、ヴィアベルが現れ、魔法で落とした商品を籠に入れ助けました。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
その後、ヴィアベルはフリーレンに話しかけ、意外なもんだな、勇者ヒンメルの仲間なら…、と言いかけると、フリーレンは、ヒンメルの仲間なら何?と、言います。そしてフリーレンは、ヴィアベルこそおばあさんを助けるのは以外で、第一次試験でフェルンを殺そうとしていたと、フェルンが愚痴っていた事を教えます。フェルンが、犬とか蹴っ飛ばしてそうな奴だって、とも言うと、よく言われるわな、とヴィアベルは言い、単なる脅しだよ、とフリーレンに言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
そして、ヴィアベルは故郷の村を守るためならなんだってすると言い、一級魔法使いになりたかったのも、望む魔法が与えられる“特権”のためだ、と言います。強い魔法が手に入ればそれだけ魔族をぶっ殺せる、とヴィアベルは言いますが、それと関係ない場所では困っている奴がいたらなるべく手を差し伸べるようにしている、とフリーレンに教えます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
理由を聞くフリーレンに勇者ヒンメルの逸話の事を話します。千鏡の塔の攻略、七崩賢不死なるベーゼ、皇獄竜との戦い、ヴィアベルが子供の頃はそんな冒険譚が大好きだったと言いますが、ヴィアベルの村の人はそんな話は滅多にしなかったと言います。村を襲った魔物の退治や、承認の護衛、酷いものだと単なる荷物運びの話を、ヴィアベルの村の人は心底嬉しそうに口を揃えて、ヴィアベルに話していたそうです。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
しかしヴィアベルは勇者ヒンメルが死んで、魔族の残党が暴れ始めてから、皆日々の生活を守るので手一杯だということに気付きます。きっと勇者ヒンメルが俺の村に来なかったら、世界が平和になっても、そこに俺の村は無かったんだろうな、とヴィアベルはフリーレンに話します。フリーレンが、そう、何が言いたいの?と聞くと、俺をここまで連れてきたのは、勇者ヒンメルのくだらない冒険談だ、とヴィアベルは言います。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
そうヴィアベルは言うと、エーレとシャルフの所に行こうとします。結局、エーレ、シャルフと一緒に帰ることにしたようで、フリーレンに出会いは大切にするように言います。今生の別れってのは何も死別だけじゃない、とヴィアベルはフリーレンに言いますが、いや百も承知か、とその後つぶやきながら去っていきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
そんなヴィアベルの話を聞き、フリーレンはヒンメル達との旅を思い出します。ヒンメルが小さな人助けをしていると、一刻も早く魔王を倒さないといけない、こんな小さな人助けに意味がいあるのか、とアイゼンがヒンメルに言います。ヒンメルは、確かに小さな人助けだ、と言い、きっとこんなことをしたって世界は変わらない、とアイゼンに言います。でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ、とヒンメルはアイゼンに言います。回想が終わり、フリーレンは目の前のヴィアベル達を見ながら、大丈夫だよ、ヒンメル、世界はちゃんと変わっている、とつぶやきます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
特権の授与
フリーレン達が宿に戻った後、フェルンが今夜の特権の授与について話をしています。特権の授与には同伴者がいてもいいそうで、せっかくですし皆で一緒に行きましょう、とフェルンは言います。しかしフリーレンは面倒くさいのか嫌そうな顔をし、それを見たフェルンに、すごく嫌そうな顔してる…、と思われてしまいます。
© 山田鐘人・アベツカサ 葬送のフリーレン 59話より
まとめ
一級魔法使いも終わり、今回は魔法都市オイサーストで、フリーレン達は思い思いに休息を取っています。フェルンとシュタルクは二人でお茶をしようとしていて、フリーレンは魔導書を買い込んでいました。
次は特権の授与があるようで、その様子が描かれそうです。
次回、色々な人に別れを告げ、魔法都市オイサーストを旅立ちます。
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